■空よ雲よ小さな風よ / 田中星児&水越けいこ (日本ビクター)
姫だるま解散後の水越けいこが本格的なソロ活動を開始する、その間に出演していたのがTBS系列で朝の8時から10分間だけ放送されていた「8時の空」番組内の所謂「うたのおねえさん」役であり、一般的には、ここで彼女の知名度がアップしたんじゃ~ないでしょうか。
それが昭和52(1977)年の水越けいこであり、掲載したのは件の伴組内で共演していた田中星児とデュエットしたテーマ曲「空よ雲よ小さな風よ」をA面に入れたシングル盤なんですが、しかしっ!
それにしても、このジャケ写に登場している彼女の写真映りの悪さは、あんまりじゃ~ないでしょうか (>_<)
この気持ちは彼女のファンならば、誰しもが抱き続けているに違いないと思うんですが、いかがなものでしょう。
それでも彼女の清涼にして芯の強いボーカルは絶対的な魅力を発揮しているんですねぇ~~、ここでもっ!
ちなみにデュエットの相方である田中星児はNHKで放送されていた「ステージ101」の中心メンバーのひとりして、爽やかな歌声と人畜無害なキャラクターをウリに活躍していましたから、それと並行して、やはりNHKの子供番組「おかあさんといっしょ」にも出演し、そこでは「うたのおにいさん」でしたからねぇ~~、持ち歌の演目も歌謡フォークからソフトロック歌謡、そして同傾向の洋楽カバー曲等々が多く、殊更有名な大ヒットが昭和51(1976)年に出したダニエル・ブーンの代表曲「ビューティフル・サンデー」の日本語カバーというキャリアは説明不要だったでしょうか。
で、肝心の「空よ雲よ小さな風よ」は、作詞:岡田冨美子&作曲:加藤和彦が、このデュエットコンビの個性を完全に発揮させるべく企図したにちがいないソフトロックなポップス歌謡で、ちょっぴりホロ苦くても希望に溢れる歌詞に相応しい弾んだ胸キュンメロディは、天邪鬼なサイケおやじでさえも、何時までも聴いていたいと思わせられた名曲 (^^♪
もちろん、田中星児の屈託ない歌いっぷりに水越けいこのハイトーンボーカルがジャストミートの仕上がりは、高田弘のハリウッドポップス直伝とも思えるる秀逸なアレンジ共々に、これが日本の朝の歌っ!
という真実は不滅と思ってしまうほどです (^^♪
あぁ~、久々に聴いても、不思議とハッピーな気分になれるんですよ (^^♪
ちなみに、この「空よ雲よ小さな風よ」が毎朝流れていた同年晩秋、サイケおやじは学業の単位取得に絡んで、柄にもなくボランティア活動に参加した事があり、当然ながら、細かい事は出来なかったもんですから、某イベントの音楽会でギターの伴奏を頼まれた演目のひとつにあったのが、これだったのは嬉しい思い出であります (^^ゞ
ということで、水越けいこは翌年から、いよいよソロシンガーとして活躍し始めたわけですが、既に知られていた「空よ雲よ小さな風よ」も、自身のライブギグで歌っていたのかなぁ~~?
その疑問、今も大いに気になっているのでした (^^ゞ