この文章は、昨日のらくせきさんの投稿へのコメントを、ここにも転載するというでものです。「世界4強への岡田の対策」に不可欠な要件のひとつと思って書きました。ことは、ドイツ大会・オーストラリア戦、あの惨めな敗戦以来日本代表チームに与えられた宿題、課題に関わってくる事項です。
【 僕が知る限りで、お答えします。まず、川口の件。
ドイツ大会初戦、オーストラリア戦で生じた課題、宿題を日本チームはずっと抱え続けてきました。あれは非常に惨めなゲームでして、その課題への回答が今回の「川口選出」ではないか。岡田もこれを十分すぎるほど自覚していて、対策を考え抜いてきたのだと推察しています。岡田は一昨日川口に直接電話をし「手を貸してくれ」と言ったそうです。また、「ドイツ以降川口をずっと追跡してきた」とも語っています。岡田流のその「傾向と対策」に絞って書いてみますね。
オーストラリア戦。まとまったチームなら、1点を守って勝つこともありえたゲームでした。また、日本史上最強代表といわれたあのチームならその力もあった。それが、なぜ敗れたか。最後20分ぐらいかな?チームが分裂したからです。このチームでは、レギュラーと控え、前と後ろなどがずっとギクシャクしていたのが、土壇場でそういう形になって現れた。以下は、僕の推察も入りますが。
後半の後半、後ろや控えは「攻めて追加点をとれ」と言った。前は、非常に疲れていてどちらかといえば「1点を守る体制」に入りたかった。ジーコは決断しなかったみたいです。彼は日ごろから、強権発動をしない。その結果、あの「5分で3点」が起こったと言われています。
僕がはっきり覚えているのは最後に交替で確かボランチの位置に入った小野が後ろからの「攻めろ! 点取れ」という声にあわせて、前へ攻めに出ていた。しかしあの交替は、ジーコとしては「守れ」のメッセージだったと思います。もちろん、ただ守るのではなく「攻めている形もとった、実は守り」という。
あれ以来、協会は小野、小笠原、福西あたりに批判を持っているのではないでしょうか。だけど、協会は看板選手たちを表立って批判できませんから、暗黙のうちにジーコが悪者になった。失意のジーコは、愛する日本を離れた、と。今回小笠原や小野が敬遠されていた背景にもこのことがあると、僕は推察してきました。
こうして川口の役割は、こう見ます。
あの時の経過、経験、痛みが良くわかる人間に、日ごろの選手の声の収集、団結の要役をやってもらう。まーチームキャプテンのようなものでしょうか。
岡田が昨日の会見で、「ゲームキャプテンとチームキャプテン」と語っていましたが、前者はゲームの中の監督代わり、「混乱したときはこの選手の声に従え」というものでしょう。たぶん遠藤がなると思います。この二人のキャプテンと監督がいつも話し合いながら、長期間の共同生活における団結を図っていくと、そういう構図だと考えています。
以上の内容も含めて、「4強への傾向と対策の現状」をもたぶん明日、書いて見ますね。】
さて、可能不可能はまた別ですが、選手も4強に本気です。「選ばれた所感」において「4強」をマトモに語っていた選手がこれだけいましたから。楢崎、中澤、遠藤、岡崎。そして「4強」とこそ口にしませんでしたが、長友はこう語っています。「1対1で絶対に負けない強さを見てください」。170の彼が大男に一歩も引かぬ決意を示したのですが、日ごろの彼を見れば何の強がりにも見えません。日本人選手には珍しく腰の引けた守備はしない闘う男であって、どんな大男にも低い重心でぶつかっていって足も出す守備をやっています。
本田もこう語っています。「今は明日のロシアの相手に勝つことだけ。選ばれたそうですが代表のことは今は全く考えていません」。こんな「特殊な語り」をする人物は当然、代表合宿に入れば「こういう集中力」でオランダなどをも負かそうと全力を傾けるはず。
僕が最も期待する長谷部はこうです。「4強は取れます!」。世界6位のドイツのどの大男にも負けていず、マンチェスターユナイテッドと対戦してもマッチアップ相手のナニ(ポルトガル代表)に何もさせなかった彼がこう語ると、多少は信じられるのかなともなってくるから不思議。本番の対戦相手・デンマーク代表のカーレンベルグは長谷部のチームメートでポジションも重なりますが、長谷部はあっさりとこう言いますね。「彼からは僕がレギュラーを奪いましたから」。本当に頼もしい青年なんです。
さて、本当に4強はどうなのか? このチーム、長谷部、本田が居るいないでまったく変わってくる。最大弱点の守備をしっかりと固めて相手を1点以下に押さえれば、予選通過はあると、僕もそんな心境になってきました。だからこそ、こう願いたいんです。「全員守備」「前からの守備」「敵のカウンター対策」だけに目を奪われず、3バックでゴール前もしっかり固める、と。はじめのカメルーン戦は特に、そうしてほしいなー。
【 僕が知る限りで、お答えします。まず、川口の件。
ドイツ大会初戦、オーストラリア戦で生じた課題、宿題を日本チームはずっと抱え続けてきました。あれは非常に惨めなゲームでして、その課題への回答が今回の「川口選出」ではないか。岡田もこれを十分すぎるほど自覚していて、対策を考え抜いてきたのだと推察しています。岡田は一昨日川口に直接電話をし「手を貸してくれ」と言ったそうです。また、「ドイツ以降川口をずっと追跡してきた」とも語っています。岡田流のその「傾向と対策」に絞って書いてみますね。
オーストラリア戦。まとまったチームなら、1点を守って勝つこともありえたゲームでした。また、日本史上最強代表といわれたあのチームならその力もあった。それが、なぜ敗れたか。最後20分ぐらいかな?チームが分裂したからです。このチームでは、レギュラーと控え、前と後ろなどがずっとギクシャクしていたのが、土壇場でそういう形になって現れた。以下は、僕の推察も入りますが。
後半の後半、後ろや控えは「攻めて追加点をとれ」と言った。前は、非常に疲れていてどちらかといえば「1点を守る体制」に入りたかった。ジーコは決断しなかったみたいです。彼は日ごろから、強権発動をしない。その結果、あの「5分で3点」が起こったと言われています。
僕がはっきり覚えているのは最後に交替で確かボランチの位置に入った小野が後ろからの「攻めろ! 点取れ」という声にあわせて、前へ攻めに出ていた。しかしあの交替は、ジーコとしては「守れ」のメッセージだったと思います。もちろん、ただ守るのではなく「攻めている形もとった、実は守り」という。
あれ以来、協会は小野、小笠原、福西あたりに批判を持っているのではないでしょうか。だけど、協会は看板選手たちを表立って批判できませんから、暗黙のうちにジーコが悪者になった。失意のジーコは、愛する日本を離れた、と。今回小笠原や小野が敬遠されていた背景にもこのことがあると、僕は推察してきました。
こうして川口の役割は、こう見ます。
あの時の経過、経験、痛みが良くわかる人間に、日ごろの選手の声の収集、団結の要役をやってもらう。まーチームキャプテンのようなものでしょうか。
岡田が昨日の会見で、「ゲームキャプテンとチームキャプテン」と語っていましたが、前者はゲームの中の監督代わり、「混乱したときはこの選手の声に従え」というものでしょう。たぶん遠藤がなると思います。この二人のキャプテンと監督がいつも話し合いながら、長期間の共同生活における団結を図っていくと、そういう構図だと考えています。
以上の内容も含めて、「4強への傾向と対策の現状」をもたぶん明日、書いて見ますね。】
さて、可能不可能はまた別ですが、選手も4強に本気です。「選ばれた所感」において「4強」をマトモに語っていた選手がこれだけいましたから。楢崎、中澤、遠藤、岡崎。そして「4強」とこそ口にしませんでしたが、長友はこう語っています。「1対1で絶対に負けない強さを見てください」。170の彼が大男に一歩も引かぬ決意を示したのですが、日ごろの彼を見れば何の強がりにも見えません。日本人選手には珍しく腰の引けた守備はしない闘う男であって、どんな大男にも低い重心でぶつかっていって足も出す守備をやっています。
本田もこう語っています。「今は明日のロシアの相手に勝つことだけ。選ばれたそうですが代表のことは今は全く考えていません」。こんな「特殊な語り」をする人物は当然、代表合宿に入れば「こういう集中力」でオランダなどをも負かそうと全力を傾けるはず。
僕が最も期待する長谷部はこうです。「4強は取れます!」。世界6位のドイツのどの大男にも負けていず、マンチェスターユナイテッドと対戦してもマッチアップ相手のナニ(ポルトガル代表)に何もさせなかった彼がこう語ると、多少は信じられるのかなともなってくるから不思議。本番の対戦相手・デンマーク代表のカーレンベルグは長谷部のチームメートでポジションも重なりますが、長谷部はあっさりとこう言いますね。「彼からは僕がレギュラーを奪いましたから」。本当に頼もしい青年なんです。
さて、本当に4強はどうなのか? このチーム、長谷部、本田が居るいないでまったく変わってくる。最大弱点の守備をしっかりと固めて相手を1点以下に押さえれば、予選通過はあると、僕もそんな心境になってきました。だからこそ、こう願いたいんです。「全員守備」「前からの守備」「敵のカウンター対策」だけに目を奪われず、3バックでゴール前もしっかり固める、と。はじめのカメルーン戦は特に、そうしてほしいなー。