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日韓戦総括から、イングランド戦見所  文科系

2010年05月27日 12時38分10秒 | スポーツ
 日韓戦は2度観た。例によってメモをとりながら。メモがないと思い出せないことも多くなって、情けない。
 さて、サッカーマスコミは随分いい加減なことを書いていると思う。監督や選手のゲーム後談話と全くかみ合っていなくて、ほとんどすべて負けたということの結果論しかない情けなさだ。それも、結果論の監督批判だけ。まるで、こんなニュアンスのたたき方である。『サッカー協会を叩くほどに、ナベツネ嫌いのサッカー協会をマスコミ・コンテンツとしていいなりに出来るその程度もなんとか増やせるのではないか。ワールドカップを前にしてサッカー人気が出ない方が、NHKなどとの関係で民放マスコミはやりやすい。マスコミ言いなりの野球界にも良いことだし』と。こんな雰囲気すら感ずるほどに。
 このゲームの解釈が特に難しいから、サッカー音痴・マスコミ人間は、いい加減な論評にならざるをえないのも分かるのだけれど。
 
 さて、9日に「どろどろになって守るサッカー」で、こう書いた。
【 得点力がないのでついついそこに目がいくが、日本は守備の方が遙かに大問題だと思う。
 長い期間をそこだけにかけてやっと守備体制を築き上げたオシムが、攻撃形成に着手してすぐにダウン。
 急遽登場した岡田が、全員守備構想の充実に大きい比重を置いていたのにそれが結局上手くいかずに、メンバー層が超薄くてしかもスピードがない守備陣が残ってしまった。この弱点は、オランダ、ガーナ、セルビアなどという世界の強豪チームとの闘いでは、目を覆いたくなるような光景を必ず見せつけてくれた。こうしてこのチームは、ある意味「失敗作」だ。しかしながら、そのことをチーム一丸となって十分に自覚して臨めば、これがかえって好展望、好結果にも転化していくというのが、集団球技というモノだと思う。
(中略))
こういう「失敗の、成功への大転換」狙いには格好の、意外な救世主候補も存在している。長谷部、本田、そして、南ア予選世界得点王の岡崎。
 1対0か、0対0か、さもなくば1対1と、そういうゲームを望むしかないと思う。これ以外は負けだと、断言しても良いという気持ちだ 】

 こうして、このチームが失敗作であることは僕も認める。それを叩くだけなら容易なことだ。問題は、「何が進んで、何が今の修正点か」、「短期でも修正可能な大課題は?」などのはずだろう。

①まず、とても良かった点。それは「どろどろになって守った」ということだ。こんなに玉際で激しく競り合った代表を見たのはほとんど記憶にない。まず長友。パク・チソンと真っ向からマッチアップして一歩も引かず、それどころかあのパクを何回も吹っ飛ばしていた。「日本人にこんな奴が?」、パクはおそらく驚いていたと思う。なのにこの長友にサッカーダイジェストは5点しか付けない。攻撃しか観ていないからこういうことになるのだろう。情けない。
 次いで長谷部、本田、阿部、今野、そして岡崎も。従来の腰の引けた日本から見たら、ものすごい前進だ。この点は、当面のイングランド戦でもコートジボアール戦でも、そして本番でも必ず生きてくる。

②問題は以下であって、それは微妙な表現になる。ただ守るのか、「攻撃は最大の防御なり」を取り入れて「攻めながら守る」要素を加味するのかである。ここで微妙なズレが生じていたようだ。監督と後ろの方の選手は前者、前の方の選手が後者だったと言えまいか。このズレは、中盤に人が少なくなるという現象を生む。中盤でボールを保持し、繋ごうとすると、激しい当たりにさらされることになる。犠牲者は必然的に俊輔、本田、長谷部、遠藤。みんな疲弊しきっていた。こうして長谷部が述べたように「(中盤でつぶされやすいから)ロングボールが自分らの頭の上を越えていった」という展開になってしまった。これは必然である。
 さて、この前と後ろのズレを、今後どうしようというのだろうか。これこそが本番に向けての最大問題になる。  
監督は相変わらず前者寄りの発言をしている。「前半を守備的な選手で入って、後半に攻める選手と入れ代える戦い方なども考えないと」。これと全く意見が違うのが、俊輔、遠藤、長谷部だろう。俊輔の次の反省談話がその典型である
『カウンターが怖いからといって引いていたら、サイドハーフとSBが連動して上がる形は作れない。ボールを回したり、サイドが連動するのが日本の強み。それプラス、リスク管理をするということ』(サッカーダイジェストから)
 こうして今後の戦い方において、チーム内論争は必至である。どうなるのだろう。岡田はこう語るはずだ。「俊輔たちの言うやり方はアジア予選のもの、本番では守りから入る」と。すると多分こうなる。前半は守備型選手で引きがちに守り、ロングボールをも多用する、と。遠藤か俊輔がベンチスタートで阿部か稲本が出てくるかもしれない。でもこれではおそらく、長谷部・阿部(稲本)のボランチが大活躍しなければならない。阿部はともかく、稲本が長谷部を前に出よと促すことが出来るだろうか。これが出来れば心配ないと思う。右サイドバックの上がりに長谷部・俊輔(または遠藤)が組んで「(右から)攻めながら守る」形を、ロングボール攻めに加えて作れるはずだからだ。イングランド戦はそんな形になるだろう。
 
 30日の、そのイングランド戦がまた、楽しみになってきた。俊輔がいう「(右の)上がり、連動」が前半から予想以上に観られるのか、逆に監督の意図が極端に浸透してロングボール攻めだけの前半になってしまうのか。いずれにしても、前半を無失点に抑えれば、後半が楽しみだ。あとは、後半の後半に岡崎、本田の最前線が枠に飛ばしてくれるのを祈るだけ。次次戦コートジボアールはともかく、イングランド相手にこんなゲームが出来れば、すごく自信になるだろう。僕に言わせれば、今回のイングランドは大会1,2を争う優勝候補である。ファッビオ・カペッロ監督。モウリーニョは別格として、ガルディオラ、ファンハール、ヒディングなどに優るとも劣らぬ名監督である。
 
 そのモウリーニョだが、どうも来期はレアル・マドリッドの監督になるようだ。ポルトガル人の彼にしたら、レアルはまさに「野球界のニューヨークヤンキース」であって、47歳にして「功成り名遂げた」というところだろう。来年のヨーロッパチャンピオンズリーグ優勝は、そのレアルか、レアルの仇敵・バルサに決まったようなものだ。
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核の傘ふれあう下の裸かな   関悦史

2010年05月27日 00時26分03秒 | Weblog
核の傘ふれあう下の裸かな   関悦史

作者は1967年生まれ。

アメリカとロシア、中国の3つの核保有国。
それに北朝鮮も・・・
日本列島は、まさに核の傘がふれあう場所。
そんな国に生まれて丸裸の日本人。

9条のこととも読めるが、そうではなく、
ホントウに裸であろう。
裸でなにをしているのか?
ノンビリ海水浴でもしているのか。

そんな日常の生活と核の時代を詠んだ面白い、
なかなか辛辣な句。

同じ作者の句

   目刺食って株価明滅する地球

大きな状況と日常のささやかなことの対比が面白い。

                     遅足

コメント (2)
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