Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

ビートは 1-3 か 2-4 か

2009-07-09 16:20:01 | 新音律
「あとの郷」で演奏時にいただいた手拍子のアクセントについて.

図のように 4 拍子のとき,クラシックでは 1 拍 3 拍にアクセントがきて,ジャズ (のみならず,たいていのポヒュラー音楽) では 2 拍 4 拍にアクセントがある.ジャズでは手拍子は 2-4 が常識.
なお図の,downbeat afterbeat offbeat の定義は 油比邦子「ポピュラー・リズムのすべて」勁草書房(1996) による.

「あとの郷」では手拍子が 1-3 だったので,あとでドラマー氏が違和感を訴えておられた.
そもそも On the Sunny Side of the Street で,まず手拍子を打ってもらい,そこにソロ楽器(ビブラフォンすなわち小生)が入るという演出だった.手拍子を one-two-three-four というカウントと思って入ったら,流れで 1-3 に手拍子がきてしまったのだ...というわけで,ここは私の所為.
でも曲が変わって自然発生的に生まれた手拍子はやはり 1-3 だった.こちらのほうが盆踊りで先祖から受け継いだ体内リズムなんだろう.

ところで,このジャケのCDのマイルスのセクステットによる Straight No Chaser では,ポールチェンバースのソロのバックでだれかふたりが指パッチンだか手拍子だかで音を出している.ひとりは1-3でひとりは2-4である.

Spain の N.C. 部分の手拍子は 1-3 だけれどこれはフラメンコを意識しているからだろうか,

黙って聴いているより,1-3 でも 2-4 でも好きなほうで曲に応じて感情を表すほうが,正しい態度だろう.
Don't mean a thing if ain't got that swing.
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

reading

/Users/ogataatsushi/Desktop/d291abed711d558e554bf7af66ee57d7.jpg