Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

向日葵の咲かない夏

2009-07-11 08:02:48 | 読書
道尾 秀介 「向日葵の咲かない夏」 新潮文庫 (2008/07)

単行本では売れなかったが,
「このミステリーがすごい! 2009年版」作家別投票第1位
という帯がものを言って,ベストセラーとなったとのこと.かくいう僕も帯を見て購入した.

解説 (千街晶之) に僕の言いたいことがほとんど言い尽くされていた.「」で解説の断片を紹介すると,

「好き嫌いが分かれる小説...本当に心に残る小説とはそう言うもの」僕はこういう気色悪い小説は嫌いだ.でも 心に残っている.ただし永久に心に残るかどうかは自信がない.
「竹本健治や綾辻行人の衣鉢を継ぐアンファン・テリブル小説」異議なし!
「不条理な出来事が連続する幻想小説のようでいて,一種のサイコ・サスペンスであり,最後はすべての謎が解ける本格ミステリに着地する」異議なし!
「フェアとアンフェアの境界線を綱渡りする大仕掛け」異議なし! ただし「大」の一字は余分かも.
そして「キーワードは主観であって.....謎解きの枠内で主観の問題を扱う」こと

タイトルは厳密には「咲かない向日葵があった夏」だな.
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