渡邊健一「音楽の正体」には,ジャズのアドリブで意識的/無意識的にやっていることを散発的ではあるが理論的に書いてある...という見方も出来そうだ.
この本の第15章は「プリンセスプリンセスの見つけたダイアモンド - 転回形と半音階的進行」.ダイアモンドのヒットは20年も前だが,サビの
「ダイアモンドだねー,ああ,いくつかの場面...
のコード進行 (この本ではすべてCに移調してある)
C |Em7/B |Gm/Bb |F/A |Fm/Ab |C/G |....
のベースライン C-B-Bb-A-Ab-G-... が,ジャズによくある 半音階的進行.これで跳ねるベースを聴いたとき,あぁかっこいい ! と思ったことを思い出した.
このベースラインを使うことを,はじめから作曲・奥井香さんが考えたのか,それともベースの渡辺敦子さんがメロディにつけたのだろうか.あるいは 他にブレインがいたのだろうか.
ちなみに Wikipedia によれば,渡辺さんこそが かってのプリンセスプリンセスのリーダーで,現在は東京スクールオブミュージック専門学校の副校長だそうだ.プリプリのテレビでも,ベースばかり見ていたいところだったが,ベーシストはめったに映らなかった.
Youtube を見たら,アナログレコードに
「針が落ちる瞬間の...
とか,液晶じゃなくて
「ブラウン管じゃわからない...
とか,なんともノスタルジックな歌詞だ.
2015/08/17 動画を追加.