Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

伊藤若冲

2009-10-28 08:45:12 | お絵かき
国立博物館特別展「皇室の名宝―日本美の華」

第一期と二期にわけて展示されるが,見たのは第一期.伊藤若冲の動植綵絵三十幅が一室を占めていて,その ある意味のえげつなさにくらべると,他のわびさび絵画はかすんでしまう.
魚貝類がメルヘン的.この絵では,シュモクザメがやけに小さいなど,大きさが実物に即していない.

自分の経験では,イワナなどは泳いでいるように描けるが,海の魚は魚屋の店先に並んでいるみたいになってしまう.
若冲が海魚が泳いでいるのを見たことがあるかどうか知らないが,沢山並べて右上から左下への動きをつくり,それぞれの鰭をひらひらさせ,目玉に表情を持たせて,魚たちを泳がせている.上の平べったい二匹だけちょっと下向きなのも良いアクセントだ.
でも,やはり鯛はおいしそう.

もう一幅には蛸入道が登場.


魚にくらべ鶏たちの絵はぐっとリアルで,グロテスクに美しい.


こちらは葛飾北斎80歳の肉筆による西瓜図.こんなものを画題にするのか!
ところで,昔はスイカの皮を包丁で剥いたんだろうか?

田舎のがらがら美術館に慣れているので,人ごみに疲れた.
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