Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

音楽の正体

2009-10-24 11:21:57 | 新音律
渡邊健一「音楽の正体」ヤマハ(1995/08)

*****内容(「MARC」データベースより)*****
ユーミンのおこした革命、加山雄三に学ぶ感動の黄金律、「風と共に去りぬ」のテーマ音楽が与えた影響…。音楽の構造を理解したら、名曲、ヒット曲の謎が見えてきた。よくわかる画期的音楽分析を紹介.
**********

黒地に金色のお習字書体のタイトルで,タイトルそのものもヘンだから,あまり手に取る気がしないが,中身は面白い.ヒット曲の分析だが,中身はコード進行からリズム,ソナタ形式から音楽史にまでわたっている.保続音とかドッペルドミナントとか,入門書ではあまりお目にかからない記述もある.

漫画イラストとマクラは,かなり牽強付会な部分があり,そこがかえって面白い.脱線をするのが目的とする先生の授業みたい.ちなみに執筆当時著者は女子大の客員教授だったようだ.
巻末の参考資料には,五木寛之「ゴキブリの歌」,山口瞳「行きつけの店」等が挙げられていているが,このへんが脱線の資料らしい

10年以上前の本で,テレビの深夜番組の台本がベース.当時は話題になったと思う.
ユーミン以下採り上げられた曲はスタンダード化していて,今のヒトも知っている.
どこかの文庫で復刊すればいいのに.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

reading

/Users/ogataatsushi/Desktop/d291abed711d558e554bf7af66ee57d7.jpg