音楽は時間の芸術・美術は空間の芸術だ.これらを鑑賞するといっても,実は目や耳が波を感じているにすぎない.
感覚器官がとらえるのは,音楽では音,美術では光であって,音も光も波である.
このふたつには物質波と電磁波という違いがあるが,われわれの感じ方もずいぶん違う.
音の高い・低いは誰にも分かる.そして高い・低いは周波数の高い・低い(大きい・小さい)と一対一に対応している.
光の周波数は色に対応していて,赤は周波数が低く,青は高い.しかしこれは直感的にはわからない.周波数が低いと暖かく,高いと冷たく感じる傾向はあるようだ.しかし,ミとファではどちらが高いかは誰にもわかるが,赤と黄でどちらが暖かいかと聞かれても分からない.
絶対音感は誰にでもある訳ではない.いっぽう,赤は誰が見ても赤であるということは,たいていの人が「絶対色感」を持っているということだろうか.
絶対音感はなくても相対音感はたいていの人にある.これは2音の周波数比が直感的に分かるということである.周波数が2倍ならオクターブ高くなるが,このことは音楽の基礎と言っても良い.ところが光の2倍波・3倍波等はわれわれに特に感興をもたらさない.可視域の最低波長を2倍すると可視域の最高波長を越え,紫外域に入ってしまうためだろう.
中学生時代このかたの疑問.
上は図工の教科書にあった色相環.これは音楽の5度円なんかより,はるかに直感的に理解出来る.
下は波長と色の対応.これも虹等で実感出来る.
しかし下は直線で上は環.上の0度から270度まで(0時から9時まで)は下の直線と対応している.しかし270度から360度まで(9時から12時まで)はどこから来て,どうして0度から270度まで(0時から9時まで)と繋がるのだろう.言い換えれば,どうしてわれわれは繋がると思うのだろう.
この項続きます.
感覚器官がとらえるのは,音楽では音,美術では光であって,音も光も波である.
このふたつには物質波と電磁波という違いがあるが,われわれの感じ方もずいぶん違う.
音の高い・低いは誰にも分かる.そして高い・低いは周波数の高い・低い(大きい・小さい)と一対一に対応している.
光の周波数は色に対応していて,赤は周波数が低く,青は高い.しかしこれは直感的にはわからない.周波数が低いと暖かく,高いと冷たく感じる傾向はあるようだ.しかし,ミとファではどちらが高いかは誰にもわかるが,赤と黄でどちらが暖かいかと聞かれても分からない.
絶対音感は誰にでもある訳ではない.いっぽう,赤は誰が見ても赤であるということは,たいていの人が「絶対色感」を持っているということだろうか.
絶対音感はなくても相対音感はたいていの人にある.これは2音の周波数比が直感的に分かるということである.周波数が2倍ならオクターブ高くなるが,このことは音楽の基礎と言っても良い.ところが光の2倍波・3倍波等はわれわれに特に感興をもたらさない.可視域の最低波長を2倍すると可視域の最高波長を越え,紫外域に入ってしまうためだろう.
中学生時代このかたの疑問.
上は図工の教科書にあった色相環.これは音楽の5度円なんかより,はるかに直感的に理解出来る.
下は波長と色の対応.これも虹等で実感出来る.
しかし下は直線で上は環.上の0度から270度まで(0時から9時まで)は下の直線と対応している.しかし270度から360度まで(9時から12時まで)はどこから来て,どうして0度から270度まで(0時から9時まで)と繋がるのだろう.言い換えれば,どうしてわれわれは繋がると思うのだろう.
この項続きます.