
この図で見ると,赤用の錐体と青用の錐体の二つだけが同時に感じる波長帯はない.赤プラス青イコール紫というが,これには色彩検出器である三錐体は関与していない.したがって,赤プラス青イコール紫は脳のなかの情報処理に違いない.

色相環color circleはギリシャ時代からあるという.しかし混色について真面目に考えたのはニュートンが最初らしい.赤と青を混ぜると紫になる(と,われわれが感じること)を発見したのはニュートンで,紫を介して赤と青を連続させた色相環は,その結果としてできたのだろう.
赤と青を混ぜると紫になるなんて,昔から絵描きは誰でも知っていただろうって?
そりゃ 林檎が木から落ちることを誰でも知っていたのと同じことですよ.
17世紀ニュートンは虹を7色としたが,それはドレミファソラシと対応させた結果である.
「いろおんぷ」を連想する.
ドからオクターブ上のドで音波の周波数は2倍,波長は半分になる.可視光の波長も約350nmから700nmのオクターブである.だから色を環に丸めたのだと言いたいが,じつは波長が計られたのは19世紀に入ってからである.
ところで,虹の中にすべての色があると言われたときの,こどもだったぼくの疑問.
茶色はどこにあるの?