沢野ひとし「東京ラブシック・ブルース」角川文庫(1998 絶版)
久しぶりに行ったら,大学のそばのスーパーの2階の書店のなかに,古本コーナーが出来ていた.そこでこの本を発掘.
大槻ケンヂの解説にいわく.バンドを主軸とした青春物語というジャンルがあり,構成要素は
1 その後の人生を左右するミュージシャンとの出会いと憧れ
2 バンド結成までのてんやわんや
3 そこに絡まる青春期特有のモンモン
だそうだ.青春デンデケデケデケ以下,ブラバンも,スイングも,カンタービレもまあ同じである.
ここでは 1 に相当するのがカントリー・ウェスタンのジミー時田.著者とはほぼ同世代なので,原田実・不二家ミュージックサロン・マリンバ (渋谷に存在したジャズ喫茶でこの小説の中でつぶれる) などの固有名詞も懐かしい.
主人公が10台後半の時代を扱っていて,アメリカ行きを決意するところで終わるのだが,その目的がいまいちはっきりしないところが共感出来た.
主人公と作者がどの程度重なるのかよくわからないが,この本のもうひとつの魅力は沢野画伯のヘタウマ挿画.ただしワニ眼は登場しない.
久しぶりに行ったら,大学のそばのスーパーの2階の書店のなかに,古本コーナーが出来ていた.そこでこの本を発掘.
大槻ケンヂの解説にいわく.バンドを主軸とした青春物語というジャンルがあり,構成要素は
1 その後の人生を左右するミュージシャンとの出会いと憧れ
2 バンド結成までのてんやわんや
3 そこに絡まる青春期特有のモンモン
だそうだ.青春デンデケデケデケ以下,ブラバンも,スイングも,カンタービレもまあ同じである.
ここでは 1 に相当するのがカントリー・ウェスタンのジミー時田.著者とはほぼ同世代なので,原田実・不二家ミュージックサロン・マリンバ (渋谷に存在したジャズ喫茶でこの小説の中でつぶれる) などの固有名詞も懐かしい.
主人公が10台後半の時代を扱っていて,アメリカ行きを決意するところで終わるのだが,その目的がいまいちはっきりしないところが共感出来た.
主人公と作者がどの程度重なるのかよくわからないが,この本のもうひとつの魅力は沢野画伯のヘタウマ挿画.ただしワニ眼は登場しない.