Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

フランスの恋愛小説「ナタリー」

2012-09-06 08:51:28 | 読書
ダヴィド フェンキノス 著, 中島 さおり 訳.早川書房(2012/06).

図書館の青少年向け新着の棚にあったが,中身は大人向き.フランスでは 2011 年ポケット版ベストセラー no.1 だそうだ.
きれいで仕事もできるヒロインの,やはりかっこいい夫が交通事故で突如他界.彼女が部屋に入ってきた さえない部下に刹那的にキスしてしまう.さて成り行きは...  というストーリー.

とても軽い.フランスの小説ってこういうのか,というのが感想.ベートーベンはきらいだがサティは好き,という人向き.
ところどころに本筋と関係ありそうもないデータが挟み込まれている.
上司がヒロインを口説いて相手に指摘され,やっと自分にオクさんがいることを思い出すくだりがよい.
原題 La delicatesse (デリカシー).

訳者によるあとがきがよく書けていて,あまりここに書くことがない.日本語の訳文もいい.きっと原文も良いんだろう.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

reading

/Users/ogataatsushi/Desktop/d291abed711d558e554bf7af66ee57d7.jpg