Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

隻眼の少女

2013-04-07 08:23:58 | 読書
麻耶雄嵩「隻眼の少女」文春文庫(2013/03).

この作家のは,探偵メルカトル鮎が登場するデビュー作以来だ.あれは変な小説だったと言うことしか記憶になかったところへ,この度は日本推理作家協会賞・本格ミステリ大賞ダブル受賞という惹句である.おやおやと思って購入した.

本格の皮をかぶったバカミスで,これはこれで悪くない.

少女探偵の推理は科学の論文を読んでいるみたいで気持ちが良いが,そういう推理が必要となる situation の設定が馬鹿馬鹿しすぎる.
寒村の古き信仰が残る旧家での連続首斬り殺人という設定だが,横溝正史みたいにおどろおどろしくないのは平成だからかも.
探偵イコール正義の味方という,暗黙のルールをやすやすと蹂躙しているところを買いたい ← これって,ネタバレ ?
コメント
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