Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

途中まで読んだのに放り出す...

2015-01-23 08:15:44 | 読書
かっては読みかけた本はとにかく最後まで読み通したものだが,数年来死ぬまでに読める冊数は限られていると悟り,読みかけてやめる本が増えた.もちろん自分にとってつまらない,あるいは相性が悪いと言うだけのことで,本としての価値は別である.

自腹を切って買った本はとにかく読み通すが,図書館で借りた本は遠慮なく途中でやめるという傾向は,認めざるを得ない.
途中でやめる本がある反面,同じ本を何度も読み返したりするのも.矛盾している.
どんな本が自分向きでないか,二三具体的に書名をあげて分析してみると...


「ジム・スマイリーの跳び蛙」マーク・トウェイン,柴田元幸訳 新潮文庫 (2014/9).
短編集.一つ二つなら良いのだが,どれも同じようだ.「おもしろいだろう」と強制されているように思えるが,これには訳者による解説も影響しているようだ.

「悪人」吉田修一 朝日文庫 上下 (2009/11).
新聞連載の「怒り」が良かったのでもう一冊,と思ったが,その「怒り」と同じトーンだったので,もういい という気分になってしまった.

「七十歳死亡法案、可決 単行本」垣谷 美雨 ( 2012/1/27).
半分くらい読んで,最終章に跳んだ.やはり予期したように,壮大なテーマが月並みなホームドラマに矮小化された感じ.


自分の本が出版されると,本を出すのがどんなに大変かが,よくわかる.全部読まないと申し訳ないと思うのは.食事を食べ残すのは悪いことと思うのと同じ心理だろう.
コメント
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