大岡昇平「我が美的洗脳」講談社文芸文庫 (2009) の中に武満徹との対談がある.この中,p279 で武満は
「作曲するとき架空の地形を自分なりに地図に書いて,ここに道があるとか,ここにはどういう樹が立っているとか,そういうものを.音楽の最初のデッサンというか,音楽の略図として書くんですね」
と言っている.
これは「弦楽器のためのコロナ II」の図形楽譜だが,地形図を輪にしたように見えなくもない.
先の対談の中で,(話題の) 略図を岩波の文学講座に入れるというので,担当者が「きれいに書き直してくれたので,ちょっとちがうものになりました」とも言っている.そこで「弦楽器のためのコロナ II」はグラフィックデザイナー・杉浦康平との共作とされているが,どう分担したのかが気になるところ.
この曲の実際の演奏を無料で視聴したいと Youtube を漁ったが,不発に終わった.
武満には「ピアニストのためのコロナ」という作品もあり,弦楽合奏作品よりは演奏される機会が多いと思う.昨秋も,寒川晶子さんが千葉市科学館のプラネタリウムで映像とともに演奏されたとのことである.
こちらは我が図形楽譜演奏体験記.再挑戦したこともあるのだが,最初の方が良かったように思える.
「作曲するとき架空の地形を自分なりに地図に書いて,ここに道があるとか,ここにはどういう樹が立っているとか,そういうものを.音楽の最初のデッサンというか,音楽の略図として書くんですね」
と言っている.
これは「弦楽器のためのコロナ II」の図形楽譜だが,地形図を輪にしたように見えなくもない.
先の対談の中で,(話題の) 略図を岩波の文学講座に入れるというので,担当者が「きれいに書き直してくれたので,ちょっとちがうものになりました」とも言っている.そこで「弦楽器のためのコロナ II」はグラフィックデザイナー・杉浦康平との共作とされているが,どう分担したのかが気になるところ.
この曲の実際の演奏を無料で視聴したいと Youtube を漁ったが,不発に終わった.
武満には「ピアニストのためのコロナ」という作品もあり,弦楽合奏作品よりは演奏される機会が多いと思う.昨秋も,寒川晶子さんが千葉市科学館のプラネタリウムで映像とともに演奏されたとのことである.
こちらは我が図形楽譜演奏体験記.再挑戦したこともあるのだが,最初の方が良かったように思える.