Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

ドリトル先生航海記

2015-12-02 10:17:45 | 読書
ヒュー ・ロフティング,福岡 伸一訳 新潮社 (2014/3).

図書館の,子供用ではなく大人用本棚で発見.
井伏鱒二「ドリトル先生アフリカゆき」岩波少年文庫 の刊行は1951年となっているが,その頃読んで以来ドリトル先生は2冊目.

この「...航海記」の翻訳の歴史についてWikipediaから抜き書きすると****
日本における本作の紹介は,大槻憲二が博文館の雑誌『少年世界』1925年1月号から12月号まで『ドーリットル博士の航海』の表題で連載したものが初訳である。
井伏鱒二は講談社の雑誌『少年倶楽部』1941年1月号より「ドリトル先生船の旅」の表題で本作を連載したが,井伏はこの連載の中途で陸軍へ徴用されて昭南島(シンガポール)へ赴くことになったため,代理の翻訳者が連載を引き継ぎ、1942年12月号で完結した.戦後(中略)代理の翻訳者が担当した部分も井伏が翻訳し直し、1952年に『ドリトル先生航海記』の表題で講談社・世界名作全集の一編として刊行されている。*****

福岡さんがこの本の do little and think a lot - あとがきにかえて の中の「翻訳をめぐって」で書いていることだが,16トンも学生時代,井伏訳の「オシツオサレツ」とは何だろうと丸善で原書を立ち読みし pushmi-pullyu にたどり着いた覚えがある.

装丁は1922年の原本の一部をコピペしている.本文には原著者自筆のイラストももれなく入っているそうだ.子供のときは,何? この絵は,と思ったが,今見るとなかなかの労作で面白い.
楽しく読了.しかし,わざわざ翻訳し直す必要があるのかな...という疑問は無きにしも非ず.
コメント
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