日和 聡子「校舎の静脈」新潮社 (2015/9)
Amazon からの引用*****
内容(「BOOK」データベースより)
なかに入るとタイムスリップするという給食運搬用のリフト。毎日屋上からフェンスを越えて飛び降りるとささやかれる安行という謎の男。こことは並行して存在する異世界に思いをめぐらす少女。一見平凡そのものにみえる学校のかげに生じるかすかな綻び…。現実に微妙なズレを感じつつ生きる少年少女たちを描く表題作他三篇。
*****
最後の表題作が189ページの半分くらい.中学2年生たちがフルネームで登場し,どこかの方言でしゃべる.いくつかの「学校の怪談」から成り立っている.
実は人間だけが登場するのは表題作だけで,「兎」は兎と女とヒロインが中心,「湖畔情景」は河童と人魚と龍が登場し,「若水」では故郷に帰ったら母親は猫に,父親は鶴になっている.
なんだかわからない小説ばかりだが,飽きる前に最後まで読んでしまった...というより,案外壺にはまったかという感じもある.
著者は詩集『びるま』で第7回中原中也賞を受賞とのことだが,詩みたいな小説.
カバーは呉亜沙による.こんな絵を描く方らしい.
図書館で借用.
Amazon からの引用*****
内容(「BOOK」データベースより)
なかに入るとタイムスリップするという給食運搬用のリフト。毎日屋上からフェンスを越えて飛び降りるとささやかれる安行という謎の男。こことは並行して存在する異世界に思いをめぐらす少女。一見平凡そのものにみえる学校のかげに生じるかすかな綻び…。現実に微妙なズレを感じつつ生きる少年少女たちを描く表題作他三篇。
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最後の表題作が189ページの半分くらい.中学2年生たちがフルネームで登場し,どこかの方言でしゃべる.いくつかの「学校の怪談」から成り立っている.
実は人間だけが登場するのは表題作だけで,「兎」は兎と女とヒロインが中心,「湖畔情景」は河童と人魚と龍が登場し,「若水」では故郷に帰ったら母親は猫に,父親は鶴になっている.
なんだかわからない小説ばかりだが,飽きる前に最後まで読んでしまった...というより,案外壺にはまったかという感じもある.
著者は詩集『びるま』で第7回中原中也賞を受賞とのことだが,詩みたいな小説.
カバーは呉亜沙による.こんな絵を描く方らしい.
図書館で借用.