Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

版画でつなぐ @ 東広島市立美術館

2018-02-10 22:12:45 | お絵かき
当市の美術館のコレクションの柱は版画だそうだ.なかな気合がはいった展示だが,見る人がすくなくて寂しい.

最近の大作群は技術に圧倒される感じで,小さい作品たちが親しみやすかった.作者で言えば,戸川幸一郎,釣谷幸輝,濱本桂三,....
重兼広人も異色.下の作品では一見して,ここは市民文化センターの老人展だったか...と思った.でも,よく視れば,よくわからなくて味わい深い.
いろいろな技法が作品に沿ってパネルで解説されていた.

でも戦前の永瀬義郎作品のような素朴なのは,もう誰も作らないらしい.

「ひろしまゆかりの作家たち」ということで,J 子が存じあげる方も何人か...

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夜間病棟

2018-02-10 09:17:26 | 読書
ミニオン・G・エバハート,‎ 藤盛千夏 訳,論創海外ミステリ (2017/7/30).

著者は元アメリカ探偵作家クラブ会長だが,その作品が日本にじゅうぶん紹介されているとは言えないようだ.

ミステリとしては,クリスティの凡作程度の出来.夜間病棟が舞台だがおどろおどろしい雰囲気はなく,さっぱりしている.
☆☆☆

有能な若い警官と理性的なオールドミスの看護婦の探偵コンビはその後シリーズ化されるらしい.しかしこの処女作の段階では,警官が看護婦を信頼し,データをほとんどさらしてしまうのに違和感を持った.

1929 年の作品だが,病院の雰囲気は現代とあまり変わらない.
病院でラジウムが盗まれ殺人が起こる.ぼくは悪玉が放射線被爆するかと期待したが,あくまでもラジウムは高価な宝石と同じ扱いだった.
看護婦が夜勤ばかりしている労働環境が気の毒.ストーリーと無関係な看護婦は多数登場するが,無関係な医師はまったく登場しない.
外人の名前の (当然だ!!) 登場人物が多いとふつうは読んでいて混乱するのだが,意外にそんなことはなかった.
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reading

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