PAN 音階による Pan Blues : Y 動画アリ

PAN (Bohlen-Pierce) 音階は７リミットの純正律である．
２倍周波数 (オクターブ) 区切り５リミットの純正律は，オイラー格子で解析される．図はこれに倣って作った，３倍周波数区切り７リミットのオイラー格子である．１を中心に，横方向には５の冪数，縦方向には７の冪数をとり，残る桝目を縦横の積で埋めると (a) を得る．マス目の数値が１以上３未満になるように３の冪数を乗除して (b) を得ると，これらの数値が音律構成音の根音に対する周波数比となる．赤線で囲んだ 13 音がPAN音階 (Bohlen-Pierce 音階) を構成する．青のローマ数字が構成音を周波数比の低い方からの順番づけている．



Mac 上の Pd でこの PAN 音階で演奏するプログラムを作ったので，作曲も...と思ったが，五線譜に書き込みたくても (そもそも楽譜は苦手だが)，この音階に関しては記譜方がない．

というわけで，ブルース形式で数コーラス思うままに弾いて録音することにした．まずベースのパターンを決め，それにキーボード音とパンフルート音を載せるという，1970 年代的なやり方．ベースが先行し，２コーラスほどキーボードが弾いた後，やおらパンフルートが登場する．

トップの格子の音名 I,II,III,...はコードを暗示する．12 小節/コーラス のコード進行は
　　　 I(２小節，以下同じ) -> I -> VIII -> V -> XI -> I
である．コード進行は４つのマスを巡回するだけである．

12 音律から生まれる音階は人類にとって馴染深いものである．この音階にはそれがないから，喜怒哀楽に訴える楽曲を作ることは難しい，というのがとりあえずの感想．しかしセロニアス・モンクやオーネット・コールマンの曲を初めて聞いたときも，とくに喜怒哀楽とは結びつかなかったので，Pan Blues みたいなのも有りと思いたい．

広島二紀展 2018

8/29中国新聞朝刊より (エヌ氏ご提供)．

東広島市立美術館．9月2日まで．平日は入場者が少なかったが，週末も出だしは雨．明日最終日は1330より難波平人画伯の講評あり．

作品をいくつか... 最初が難波画伯の作品．













最後が J 子の作品，靴はやめたらしい．