Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

AI からの挑戦状 新垣 隆 vs オルフェウス

2019-01-02 09:27:58 | 新音律
BS テレ東 元旦 2100 からの特番バラエティ 「AI からの挑戦状 人類 vs 人工知能」の冒頭は作曲対決.この番組の司会・オードリー (春日俊彰) の登場曲が課題.オードリーの作詞に新垣隆と自動作曲システム・オルフェウスがそれぞれ作曲し,10人のフラインド審査官が優劣を投票するという趣向.結果は 8対2 で新垣氏の圧勝であった.

オルフェウスは東大で開発された (現在の開発主体は明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科 嵯峨山研究室) システムで,登録すればダウンロードすることができる.ユーザが入力した日本語の歌詞のイントネーションに合わせて作曲する.歌詞がないと,そもそも作曲しない.オードリーの作詞は「ぎゃー」というような擬声語で始まったが,オルフェウスはどう対応したのだろうか.
歌詞のイントネーションに合わせて作曲するところは山田耕筰流.サザンのような曲はできそうもない.

オルフェウスにはユーザーが積極的に関与できるらしい.まず数百の初期設定スタイルから好みのものを選べる.さらにマニュアルによれば,8小節のブロックごとに以下の項目を作曲条件として与えることことができる.

 歌声指定/リズム形/旋律の型/音域上限/音域下限/音声音量/和声進行/間奏短縮/調の設定/旋律移調/拍子設定/速度指定/伴奏楽器/伴奏音形/サブ楽器/サブ音形/ドラムス

これではユーザーが作曲しているのか AI が作曲しているのかわからない.この対決でも,オルフェウスを操作した人のセンスに,新垣氏のセンスが優ったと言うことだろう.
ただし何も指定しなくても,ボタンを押せば適当にやってくれるモードもあるようだ.番組では,嵯峨山茂樹センセーが,10秒で作曲しました...と言っていた.これに対し,新垣氏は1週間も自作をひねくりまわしたらしい.

ぼく的印象では,AI 曲はどこか現代音楽風で,もしかしたらこちらが新垣曲かと思ってしまった.
オルフェウスは自動作曲システムというより作曲補助システムで,新垣氏のような人がインプットするようにできているんじゃないの? というのが結論.
この録画が Youtube にアップされないかな...

コメント
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