Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

cymatics ふたたび

2019-01-23 10:26:36 | 科学
サイエンスカフェで,音がつくる水面にできる波について質問をうけた.Wikipedia によれば,サイマティクス(英: cymatics)とは砂や水などの媒質によって物体の固有振動や音を可視化すること,またはその現象の研究だそうだ.4年ほど前のブログに書いたことを思い出した.

このたびは,自分でやってみたくなり,二十なん年前に 16 音階営業用に求めたアンプ内蔵小型スピーカーを仰向けにし,その上に水を張ったタッパウェアを置いた.透明な容器では波がよく見えないので,裏からアクリル絵の具で黒く塗った.Audio Tone Generator Lite なる無料アプリを iPad にインストールし,iPhone を用い10フレーム/3秒で撮影.写真は 150Hz で振動させた時,振幅は...適当.

周波数をスイープすると,共鳴点で水が暴れて飛沫を生じ,静まり,また共鳴する...という繰り返しが観測される.共鳴周波数は水量に依存する.周波数が低いほど飛沫する音量が小さくてすむ.

周波数と水面が同一画面に入るように iPhone カメラを設置し,いざ...というところで,バツンというパルスノイズとともに,水が飛びスピーカーが黙ってしまった.コンデンサ (か何か) に寿命が来たらしい.
まあ,午後の2-3時間を楽しく過ごせたのでよしとしよう.

サイマティクスは似非科学・ヒーリングなどの道具立てにされる.ちょっと実験しただけでも,他人に見せたくなるのだから,悪用したくなる気持ちはよくわかる.
でも,そのメカニズムは古典物理学で説明できる.下のビデオが真面目な解説.
サイマティクスが量子物理学領域に進出したら面白そう.

コメント
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