昨日の続き.新潮文庫版・新訳「ねじの回転」の裏カバーの作品紹介によれば
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イギリス郊外に静かに佇む古い貴族屋敷に、両親と死別し身を寄せている眉目秀麗な (10歳の) 兄と (8歳) の妹。物語の語り手である若い女「私」は二人の伯父に家庭教師として雇われた。私は兄妹を悪の世界に引きずりこもうとする幽霊を目撃するのだが、幽霊はほかの誰にも見られることがない。本当に幽霊は存在するのか? 私こそ幽霊なのではないのか? 精緻で耽美な謎が謎を呼ぶ、現代のホラー小説の先駆的な名著。
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「幽霊」はふたり,下男クイントと,その下男と関係したらしい前任の家庭教師ジェスルである.2人とも故人だが,それぞれが幼い兄妹と関係し,しかも死後も影響を及ぼしているらしい.しかし最後まで読んでも,具体的なことは何もわからない.
小説は入れ子構造で,ある金持ちの屋で行われた百物語で,客のひとりが,かつて自分の妹の家庭教師だった女性からの手紙に書かれた体験談を紹介したことになっている.どうやら家庭教師さんは,その後も無事に別な就職先を見つけたらしいということくらいは,推測できる.
Wikipedia に,1971 年の映画 The Nightcomers のあらすじが,この小説の前日譚として紹介されていた.
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両親の事故死を知らされていない金持ちの姉弟 (原作は兄妹) がひっそりと暮らしている。家庭教師のジェスル先生(新潮文庫版ではジェセル先生)は下男のクイントに陵辱されるが、体は惹かれていく。その様子を見たマイルズは姉に似たような行為をする。家政婦のグロースは子どもへの悪影響を考えて二人を解雇する。フローラたちは二人を別れさせたくないと思い、ジェスルに池のむこうの小屋でクイントが待っていると教えるが、ボートには穴が空いていた。ジェスルの遺体を見つけたクイントは酒を煽る。その頭にマイルズの矢が突き刺さり、「すぐにジョスル先生と会えるからね」。
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邦題は「妖精たちの森」.主演マーロン・ブランド.いかにもハリウッド的だがイギリス映画.だこういう解釈も許されるか,とは思うが,これだけ聞けば見なくてもいいな.
原題は The Turn of the Screw だが,The Rotation of... と言い間違えて,マックスウェルにスポイルされているね,と冷やかされたことがある.