2冊目の民家スケッチ本.宮尾しげを,淡交社(1973/10).京都の茶道美術図書出版社からの洒脱な本.著者は漫画家で,「団子串助」等を読んだ覚えがあるが,子供心にはあまり面白くなかった.
右ページにスケッチ,左ページに文章だが,このスケッチがうまい! 室内や横丁・通りの風景も織り交ぜ,ときに人物が配される.120軒余りの民家は東京から西へと配列されているが,みちのく・中国・九州はおまけ程度,四国ゼロは残念.
40年以上前の本だが,江戸時代の風景みたいに感じられる場面もある.Wiki によれば,著者は戦時中より江戸の庶民文化を研究し,戦後はこれに専念したそうだ.
図左は新潟県十日町・木地屋,右は千葉県香取郡滑川.