1/30 朝日川柳 西木空人選の最初の2句.
川柳は5・7・5と思っていたが,最初のは7・7である.この形式を時々見かける.変じゃないか !
以前も書いたことだけれど...
俳句(俳諧)のはるか前から連歌という遊びがあったのだそうで,ひとりが発句として5・7・5とやると次が7・7と繋ぎ,その次がまた5・7・5,そのまたつぎが7・7...と,延々と遊ぶと聞いたことがある.発句が独立したのが俳句らしい.川柳の歴史はよく知らないが,まぁ俳句の亜流なんだろう,といったら叱られるかな.
百歩譲って,7・7を独立させたものを川柳として認めるとしても,この例のように,7・7から始めるのは収まりが悪い.連歌にならってここは「ああ問えば...」というコールを最初に持ってきて,そのレスポンスとして「誰か...」と置くのがベターと思うが,いかがなものだろう.
募るは募集ではない(逆だったかな)という主張は,「ああ問えばこう言う」の例であって,それに対して日本語を知らないことを嘆きたくなる...という流れになる.
国文学のシロトが,高校時代の知識でもの申してしまいました.