6年前にこのブログに,耄碌ジャズ・恍惚ジャズというテーマで書いたことがある.その内容は中国新聞のコラムにも転載した.今 読み返してみると,あの頃はまだ元気だったと思う.近頃では,いつまで楽器が弾けるか,自前で人体実験しているような気持ちだ.
6年前との違いは,長時間立っているのが辛くなったこと.目がしょぼしょぼして楽譜が見づらいこと...見えないわけではないが,今 どこを演奏しているか 見つけるまで時間がかかる,セッションではよく知っている曲にしか参加できない.もっと悪いことに,知っているつもりで演り始めて,よく覚えていないことが分かったりする.
落語とジャズはよく似ているという.昭和の名人は,しんぶん=志ん生・文楽だが,その8代目桂文楽(1892-1971)は高座で絶句して,「勉強をし直してまいります」と深々と頭を下げてそのまま引退してしまった.いっぽう5代目古今亭志ん生(1890-1973)は大喜利の途中で居眠りしたり,「二階ぞめき」を噺していたのが途中で「王子の狐」に変わってしまったりしたらしい.
6年前との違いは,長時間立っているのが辛くなったこと.目がしょぼしょぼして楽譜が見づらいこと...見えないわけではないが,今 どこを演奏しているか 見つけるまで時間がかかる,セッションではよく知っている曲にしか参加できない.もっと悪いことに,知っているつもりで演り始めて,よく覚えていないことが分かったりする.
落語とジャズはよく似ているという.昭和の名人は,しんぶん=志ん生・文楽だが,その8代目桂文楽(1892-1971)は高座で絶句して,「勉強をし直してまいります」と深々と頭を下げてそのまま引退してしまった.いっぽう5代目古今亭志ん生(1890-1973)は大喜利の途中で居眠りしたり,「二階ぞめき」を噺していたのが途中で「王子の狐」に変わってしまったりしたらしい.
16トンの場合は居眠りこそないが,忘れたことに気づくこと,同じようなコード進行の別な曲に変わってしまったことは経験がある.まぁこちらはプロの落語家でもプレイヤーでもないから,気楽ではあるのだけれど...
演奏中に路に迷うのは飲酒時に顕著...というより,年をとると飲酒により一時的に急に加齢が進むらしい.さきのジャズ研 New Year Party では,演奏側は車のヒト,すなわち飲まない・飲めないヒトばかりのところに,ほろ酔いで紛れ込み,迷惑をかけたと思う.ごめんなさいね.
ビブラフォンという楽器が何歳まで弾けるのだろうか.管楽器奏者より演奏生命は長そうだ.
演奏中に路に迷うのは飲酒時に顕著...というより,年をとると飲酒により一時的に急に加齢が進むらしい.さきのジャズ研 New Year Party では,演奏側は車のヒト,すなわち飲まない・飲めないヒトばかりのところに,ほろ酔いで紛れ込み,迷惑をかけたと思う.ごめんなさいね.
ビブラフォンという楽器が何歳まで弾けるのだろうか.管楽器奏者より演奏生命は長そうだ.
そもそもプロ奏者の逝去年齢は,Milt Jackson は76歳,晩年は椅子に座って弾いていた(トップの写真は別人)という Bobby Hutcherson は75歳.このふたりは70代前半まで弾いていた.Gary Burton は一時心臓が停止し,回復したら絶対音感を失っていたとかで,2017年に74歳で引退した.16トンは78歳なので,そろそろ...と思うと意気消沈である.
しかし,もうひとつ前の世代は長命で,Red Norvo は92歳,Lionel Hampton は94歳まで生きた.しかし演奏年齢は80代前半までらしい.もっとお元気なところでは,1924年生まれの Terry Gibbs はまだ存命.4年前,91歳のときの動画を紹介したことがある.最後は録画時89歳の鍋島直昶(なべしまなおてる)さんの Golden Senior Trio.