バンド演奏も,酔っ払いたちが騒ぐのもものともせず,ディスカッションにふける J 子とご婦人たち(左上).カクテルパーティ効果 - 音声の選択的聴取 (selective listening to speech) - のおかげである.
Wikipedia (以下鉤括弧内) によれば「カクテルパーティーのように、たくさんの人がそれぞれに雑談しているなかでも、自分が興味のある人の会話、自分の名前などは、自然と聞き取ることができる。このように、人間は音を処理して必要な情報だけを再構築していると考えられる。この機能は音源の位置、音源毎に異なる声の基本周波数の差があることによって達成されると考えられる。」
土曜日のジャズ研 New Year Party で実感したことは,自分のカクテルパーティ能力が低下したこと.会話に入れないと,飲むしかないということになる.
「聞きたい人の声の特徴や、その人が話すであろう会話の内容や口癖を知っていれば、実際にはその音声が確実に存在している証拠がない場合でも「聞こえたつもり」に感じることができる。また、パーティーのような状況では、話し手を視覚的に確認することによって、その人の口の動きなどから得る情報で、聞こえを補っている可能性も否定できない。」
「聞きとれない音も補完したり、また、聞こえた音の中でも、都合のよい音が、脳に伝達される」結果,応答がトンチンカンになりがちである.ちょっと英語で会話するときと似ている.
自分では J 子より耳がいいと思っていたが,この写真が示すのは,J 子の方が人間的社会的な知識を円滑に利用しているということ.日頃からおしゃべりに励んでいる成果であろう.
補聴器メーカーのサイトによれば,「加齢による感音性難聴(音を感じる能力の低下)が生じると、カクテルパーティー効果の機能は弱く、または機能しなくなる.録音した音声を聞いた場合、カクテルパーティー効果は機能しないと言われる。残念ながら補聴器装用も同様である.」ただし補聴器の両耳装用にはある程度の効果が期待できる.