Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

未来が過去になってみれば...

2021-08-30 08:35:02 | 読書
未来を描いた本にはけっこう楽しませてもらった.未来がすでに過去になったものもある.

「ノストラダムスの大予言」(五島勉,祥伝社 1973/11) によれば,われわれ人類は1999年に滅びたはずであった.この本は3ヶ月ほどで公称100万部を突破したという.しかし1999年はそれなりに忙しく,この本のことなど思い出しもしなかった,

1968年の「2001年宇宙の旅」はアーサー・C・クラークの小説の映画化と思い込んでいたが,Wikipedia で映画が先と知った.作者は科学技術の発展を買い被りすぎていたようで,ここでは2001年にすでに木星への有人飛行が可能になっている.宇宙船上で乗組員と AI・HAL が争う.

どちらも30-50年後を描いている.あまり遠い未来では興味を惹かないし,あまり近すぎるとハズレがすぐバレるから,この辺りが都合が良いのだろう.

SFの始祖といえばヴェルヌとウェルズだが,ご両所それぞれにストレートに未来を予測した作品がある.

ジュール・ヴェルヌ (1828-1905) の188年の 「西暦2889年」はかってSFマガジンで「1000年後の世界」あるいは似たようなタイトルで読んだ.100年後の世界じゃないの? と感じた.Wikipedia からその未来予測を列挙すると : 火星、水星、金星とのファクシミリ / 射程100kmの砲弾 / 動画配信 / 中国での産児制限 / 雲に投影する広告 / 計算機 / 時速1500kmで走行するハイパーループのような真空チューブ列車 / 直径3kmの望遠鏡 / 時速600kmで飛行する空飛ぶ自動車...etc.

H・G・ウェルズ (1866-1946) の The Shape of Things to Come (1933) は『地球国家2106年』のタイトルで邦訳が出ていて(吉岡義二訳,読売新聞 (1973)),面白そうだが,図書館にはなく,古書の価格は3000円.

この「1990年」が歌われたのは1980年であった.今では「2020年,娘は51...」である.

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