太田 忠司,東京創元社 (創元クライム・クラブ 2020/6).
30 位前のデビュー以来だが.図書館にはこの著者の本がずらり.出版社を信用して借りた.
「BOOK」データベースより*****
遺品博物館は、その名のとおり遺品を収蔵する博物館です。古今東西、さまざまな遺品を蒐集しております。選定基準については諸事情によりお話しできません。ただ、ひとつだけ申し上げるなら、その方の人生において重要な物語に関わる物を選ぶことになっております。“遺品”はときに、生者よりも雄弁である - 謎の学芸員は、残された者に何をもたらすのか。*****
遺品博物館学芸員 吉田・T・吉夫を軸とする8篇.後味が良い作品も悪い作品もうまい順序で配列されている.ミステリーとファンタジーとホラーの境界を行くような作品群で,著者には手慣れたものという印象.遺品つまり「死」をテーマにするとどこか文学的になるのも計算のうちかな.
最後の作品を除き「ミステリーズ !」に断続的に連載された.最後の書き下ろし作では遺品博物館の全貌や,吉田・T・吉夫の正体が明らかにされるかと期待したが裏切られた.でもこれがいちばんページ数が多く,密室殺人でミステリっぽかった.
時間潰しには良かった.
30 位前のデビュー以来だが.図書館にはこの著者の本がずらり.出版社を信用して借りた.
「BOOK」データベースより*****
遺品博物館は、その名のとおり遺品を収蔵する博物館です。古今東西、さまざまな遺品を蒐集しております。選定基準については諸事情によりお話しできません。ただ、ひとつだけ申し上げるなら、その方の人生において重要な物語に関わる物を選ぶことになっております。“遺品”はときに、生者よりも雄弁である - 謎の学芸員は、残された者に何をもたらすのか。*****
遺品博物館学芸員 吉田・T・吉夫を軸とする8篇.後味が良い作品も悪い作品もうまい順序で配列されている.ミステリーとファンタジーとホラーの境界を行くような作品群で,著者には手慣れたものという印象.遺品つまり「死」をテーマにするとどこか文学的になるのも計算のうちかな.
最後の作品を除き「ミステリーズ !」に断続的に連載された.最後の書き下ろし作では遺品博物館の全貌や,吉田・T・吉夫の正体が明らかにされるかと期待したが裏切られた.でもこれがいちばんページ数が多く,密室殺人でミステリっぽかった.
時間潰しには良かった.