真鍋 淑郎, アンソニー・J・ブロッコリー, 阿部 彩子・増田 耕一 (翻訳, 監修), 宮本 寿代 (翻訳)「地球温暖化はなぜ起こるのか - 気候モデルで探る 過去・現在・未来の地球」講談社 (ブルーバックス 2022/6).
のページを設けている.これに対するコメントの半数は,本質に関係なく かなり非道い.例えば...
* 地球は氷河期が来たり、温暖期が来たり、気候は変動しています。何処を基準にして温暖化したと言っているのですか?50年前?100年前?1000年前?10000年前?温暖期で生物が絶滅した話は聞いた事ないです。氷河期は絶滅した生物は沢山います。CO2の大気中の濃度は0.004%です知ってますか?CO2が減れば植物は育たなくなります地球温暖化の嘘に気付きましょう.
* 一月先の天気予報が正確に出来ないのに何故100年先なら予想出来るのか知りたい。
* 22億年前から地球は何度か寒冷化するようになり、現在は5度目の氷河期です。およそ258万年前から始まりました。--<中略>--人間にとって怖いのは寒冷化です。
CO2は地球温暖化とは何の関係無いものです。生命に関わるあらゆるものは炭素で出来ており、その証拠に燃やせばみんな炭になります。原始地球で95%あったCO2から我々は様々な物に変化していったのです。現在、CO2濃度は0.038%。これが0.02%とかに下がったら人類は滅ぶでしょう。大気中15%のCO2濃度でも恐竜は生きていましたし、寧ろ繁栄しておりました。
このあたりは,勉強していないだけのことと,言ってしまえばそれまでだが,本を読みもしないで批判するな! と言いたい.
ノーベル賞の政治家に結びつけるコメントには,嫌韓と共通するものを感じる.ノーベル平和賞は確かに政治的だが,物理学賞あたりはランダムサンプリングに近いと思う.
* どなたかの仰る通り、百年後の未来など予測出来ない。科学の名を借りた宗教の様なものです。
そうすると“地球温暖化”をネタにした様々な運動(というか活動)や商売が総崩れになるので困る人が沢山出てくる訳ですが、人は何故こうした説話に惹かれるのか。そうした意味で第一次資料になるのではないかとは思います。
温暖化より、ノーベル賞の政治化が進んでいる方が問題ですね。
* ノーベル財団はDSのプロパガンダ組織。気候モデルはインチキ。
* こういうものは、ノーベル賞委員会をも牛耳っている人たちの意を受けて発表されたものなので、学問的には怪しいというか総合的ではない。
この様にも見えるという面を強調してるはず。
* モデルをこねくり回して作って、それで未来を予測?科学的方法論では全然無い気がムンムンしますよ!
もう嫌になった.
長くなるが,数年前に読んだ
から抜粋させていただくと
***** 地球温暖化が十分な科学的理論と根拠に裏付けられていることは,その道の専門家にとっては既成の事実であり,9割以上の学者が温暖化支持派だと思います.残りの1割弱の科学者についても,その多くは,まだ証拠が十分でないとする慎重派で,CO2濃度上昇に伴う地球温暖化を全否定する科学者は1%にも満たないのではないでしょうか.にもかかわらず,マスコミは,しばしばこうした超少数派の意見を (中略) 温暖化支持派の見解と対等であるかのような扱いをする.これが地球温暖化に対する各国の対応を遅らせ,問題を深刻化させる原因となってきたのです.*****
何も画像がないのは寂しいと思って,そのブルーバックス最初のページを引用させていただいた.
でも,あえてこの図版に突っ込ませていただくと,カラーコードの数値の単位がわからない.偏差の定義も,統計学の標準偏差と同じと思って良いのだろうか ? 一般書としてみたとき,この本のこういうところは不満.