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NHKラジオ第1 朗読の世界 2/19-3/15 月 - 金 2115-2130.全 25 回.
フランソワーズ サガン, 河野 万里子 訳「悲しみよ こんにちは」新潮社 (文庫 2008/12)
朗読 戸田菜穂.NHK 俳句の司会だったひと,というのがぼくの認識.
読書は目を使うが,朗読を聞いても耳を使うという実感がない.ときに寝落ちしたが,(期限付きだが) ネットで何度も再生できる.
原作は 1954 年.著者 18 歳時の出版だが,日本では 1955 年 朝吹登水子 訳が出た.この朗読は上記新潮文庫版新訳によっていた.
この間 1957 年 映画化.1958 年 日本公開.当時高校生だった.でも見ていない.あの頃は新作が次々と封切られ,とても追いつけなかった.でもトップ画像中央のポスターははっきりと思い出した.
フランス映画ではなく米英合作.ジーン・セバーグ,デヴィッド・ニーヴン,デボラ・カー,ミレーヌ・ドモンジョ.なかなかな配役.朗読を聞いた限りでは父親はデヴィッド・ニーヴンより脂ぎった感じだけれど.
音楽 Georges Auric.Juliette Gréco による主題歌も部分的に,画像右 ジーン・セバーグのセシール・カットとともに思い出した.
新潮文庫の内容紹介*****
セシルはもうすぐ18歳。プレイボーイ肌の父レイモン、その恋人エルザと、南仏の海辺の別荘でヴァカンスを過ごすことになる。そこで大学生のシリルとの恋も芽生えるが、父のもうひとりのガールフレンドであるアンヌが合流。父が彼女との再婚に走りはじめたことを察知したセシルは、葛藤の末にある計画を思い立つ……。20世紀仏文学界が生んだ少女小説の聖典、半世紀を経て新訳成る。*****
「少女小説の聖典」という言い方はいかがなものか.
今の 16 トンにはセシルの幼稚な陰謀を面白がって やや冷ややかに見る (聞くだな) ことしかできないが,これを書いた 18 歳のサガンはどういうスタンスだったんだろう.
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