Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

楽園のカンヴァス

2014-07-26 08:17:56 | 読書
原田マハ「楽園のカンヴァス」新潮文庫 (2014/7).

「BOOK」データベースより
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ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日スイスの大邸宅に招かれる。そこで見たのは巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵。持ち主は正しく真贋判定した者にこの絵を譲ると告げ、手がかりとなる謎の古書を読ませる。リミットは7日間。ライバルは日本人研究者・早川織絵。ルソーとピカソ、二人の天才がカンヴァスに篭めた想いとは―。山本周五郎賞受賞作。
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帯にも情報が...
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MoMA (ニューヨーク近代美術館) 勤務経験を生かした 原田マハの真骨頂!
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「これまでに書かれた どんな美術ミステリーとも違う」高階秀爾 (大原美術館長・美術評論家)
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解説も高階秀爾.

- 面白かった.
- 読み終わって振り返ると,あり得ないストーリーだと気がついた.
- ミステリーというより恋愛小説的エンターテインメント.
- 周囲がみんなわかっているのに,主人公ティムがトムのふりをし続けるところが楽しい.
- ルソーの評価がピカソに対するよりも桁違いに低かった時代に設定したのが勝因.
- 平易な文体だが,これが渋沢龍彦調だったり,中井英夫調だったら,評価がもっと狭く高くなったかも.

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