ライブでこの曲をやってみようという話が出て思い出した.
Mack the Knife は1959年のボビー・ダーリンの大ヒットで翌年のグラミー賞受賞曲,この時代はもともと曲数が少なかったので,日本人でも誰でも知っていた.「匕首マック」あるいは「匕首マッキー」はテレビで旗照夫などの日本人歌手が歌うときのタイトルだった.なお,あいくちと入力したら匕首と変換されたがこれで正しいらしい.
その後ソニー・ロリンズの「モリタート」を知るに至って,ポピュラーソングを馬鹿にするようになってしまった.友達の影響もあったが,若気の至りであった.今になってYoutubeでボビー・ダーリンを再認識.コーラス毎に半音ずつキーが上がる編曲も,べらんめ~調の歌い方も秀逸.
もともとは1928年の「三文オペラ」の中の曲.彼の別なヒット,Beyond the Sea も元歌はシャルル・トレネのシャンソン La Mer で,ジャズ化しても面白い曲だ.
Beyond the Sea は彼の伝記映画のタイトルでもある.37歳で夭折するまで,政治運動に足を突っ込んだり,サンドラ・ディーと結婚して (下のは幸せだった頃の動画) 離婚したり,母親と思っていたのが祖母で姉と思っていたのが実は母だったり,なかなか波乱万丈で映画化向きの人生だった.
ロリンズ以外のモリタートのジャズ版では,教えてもらった The Great Jazz Trio のバージョンがジャズワルツだった.
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます