クリスマスキャロルの中には古いイギリスの歌が多く,たいてい現在主流の長音階とは異なる音階を使っている.われわれが正月にお琴の曲なんかを聴くように,欧米でも古い音楽でリラックスするのだろう.
猿カフェの虎バンドで,とりあえず選んだ5曲のうちの2曲がそうだった (後の3曲は,赤鼻のトナカイ,サンタが街にやってくる,ああベツレヘムよ).
ひとつは Greensleeves.なぜこれがクリスマスに? と思われる歌詞がついている.Wiki によれば
*****歌のなかのレイディ・グリーン・スリーヴスは、非常に高い確率で、性的に乱れた若い女性であり、恐らく娼婦であったろうことが広く認められている。彼女の袖(スリーヴ)の色が緑であることは、恋人との情事が草のなかで行われ、草の色が染みついたことを示唆している。*****
しかし「御使いうたいて」という,クリスマスらしい替え歌もあるとのこと.
この曲は,Paul Desmond と Jim Hall の First Place Again という LP に入っていた. Youtube で探したがみつからなかった (かわりにほぼ同じパターンの,Paul Desmond and MJQ はあった).
もう1曲は,God Rest You Merry, Gentlemen で,こちらはディッケンズの「クリスマスキャロル」にも出てくる.MJQ Last Concert でのヴァイブ,ピアノにからむベースが絶妙.
動画は Springtime Manteleth Every Bough (春の日はすべての枝にマントを着せ) と言う 16 世紀イギリスの曲.これもリストに追加されそうだったが,没になった.演じ慣れた曲のようにフレーズが4小節単位で切れず,途に迷って崩壊しそうだったため.いま思えばテーマだけオープニングに使うこともできた。練習してリベンジしたい...ひとりで練習しても面白くも何ともないが,バンドで練習するのは本番より楽しいと思うようになった.
にありました.