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桂歌丸,祥伝社黄金文庫 (2015/6).
落語家の半生記.
少年時代の記述が面白い.生まれ・育ちが横浜の女郎屋だそうで,そこの間取り図があった.
赤紙が来た童貞が「筆下ろし」にやって来ると,言われなくてもなくてもそれと察して,赤飯を炊いて迎える.そのうち毎日赤飯が続くようになった...とか.
経営者のおばあさんが育ての親なのだが,空襲後もすぐ女の子をひとり雇ってバラックで売春業を再開した猛女ぶり...とか.
その後もそこそこには面白い.落語協会関係の本に比べ,芸術協会関係の本は少ないが,読んでみると所属に関係なく落語家は似たようなものだと思う.
最初の師匠・古今亭今輔がユニーク.おばあさんの新作というイメージしかなかったが,歌丸には古典落語も教えた.でも,なぜか米丸には教えなかったらしい.
落語を習いに来たのだから と,弟子を下男のようにこき使うことはしない.弟子を「さん」付けで呼び,敬語で話しかける.アカハラ教授たちは見習わなければなるまい.
自分の人生を「極楽」といって本のタイトルにするとは,おめでたいことではある.
図書館から借用.じつは著者のちゃんとした落語は聞いたことがないのだった.
落語家の半生記.
少年時代の記述が面白い.生まれ・育ちが横浜の女郎屋だそうで,そこの間取り図があった.
赤紙が来た童貞が「筆下ろし」にやって来ると,言われなくてもなくてもそれと察して,赤飯を炊いて迎える.そのうち毎日赤飯が続くようになった...とか.
経営者のおばあさんが育ての親なのだが,空襲後もすぐ女の子をひとり雇ってバラックで売春業を再開した猛女ぶり...とか.
その後もそこそこには面白い.落語協会関係の本に比べ,芸術協会関係の本は少ないが,読んでみると所属に関係なく落語家は似たようなものだと思う.
最初の師匠・古今亭今輔がユニーク.おばあさんの新作というイメージしかなかったが,歌丸には古典落語も教えた.でも,なぜか米丸には教えなかったらしい.
落語を習いに来たのだから と,弟子を下男のようにこき使うことはしない.弟子を「さん」付けで呼び,敬語で話しかける.アカハラ教授たちは見習わなければなるまい.
自分の人生を「極楽」といって本のタイトルにするとは,おめでたいことではある.
図書館から借用.じつは著者のちゃんとした落語は聞いたことがないのだった.
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