Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

酒まつりのステージ

2009-10-12 10:25:35 | ジャズ
西条には駅の東側に6蔵,西側に2蔵の酒造施設がある.酒まつりではこれらが公開されるのだが,西側は数からいって分が悪く,人通りも少ない.最西端の賀茂輝でジャズがあるとこのまえの結婚式で聞いたので,朝っぱらから出かけて行った.
10時半に着いたらもう演奏が始まっていて,4トロンボーン+リズムセクションで,なつかしいアメリカン・パトロール.

写真をごらんいただくと,みんなさぼって何もしていないみたいですが,じつは長いドラムソロの最中.ベースさんが聞き惚れているようですね,
右から二人目の黒づくめの美女の顔が写真では隠れてしまいました.ごめんなさい.
いちばん右のトロンボーンはやや構造が複雑ですが,この楽器の低音が響きに厚みを加えていました.
左上にはなにかの柑橘類がたわわに実っていたのですが,写真を縮小したらなくなってしまいました.

この後のステージにはビッグバンドが登場,4人のボントロ奏者はそのまま移動した.
男女のボーカルも登場.おじさんボーカリストはフランク・シナトラが目標とのことだが,笈田敏夫みたい.おかあさん?がテレサ・テンの唄も披露すると,一転して夜のヒットスタジオの雰囲気.

朝から芋を洗うような混雑だが,ビッグバンドのメンバーがそれぞれ親類縁者をつれて来て,それがまた知人友人をさそうというねずみ講現象だろうか.小生の場合も,何かの拍子にジャズがあると言ったら,かっての研究室の卒業生がはるばると ! 広島からやって来た.

賀茂輝さんもなかなかやるなぁ.

午後に登場したバンドには太田和孝氏が登場.神妙に歌伴をつとめていたが,Sunny ではわれわれの期待?に応えてくれた.
客席からステージに幼児も登場.右端のシンガーさんは平然としていると思ったが,じつは横目で見ていたのに,写真で初めて気がついた.

こういう景色,良いじゃありませんか.でも主催者側は渋い顔.

追記
もっと鮮明な写真が,みなが仙人さんの10/13のブログでご覧いただけます.
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脇田和展 @ 呉市立美術館

2009-10-10 09:26:32 | お絵かき
脇田和 1908-1999 は知る人ぞ知る程度の知名度で,J 子も行く前は「だーれ それ」などと言っていたのに,帰って来たら「また行きたい」と言っている.
軽井沢に「脇田和美術館」があって,そこからの絵が多い.呉美術館ががらがらで,もったいない!

「色彩の詩人」というキャッチフレーズが適当かどうか分からないが,ある絵は赤ばかり使い,ある絵は青ばかり使う...という傾向があり,これが並ぶといい感じ.どう並べるかが学芸員さんの腕の見せどころなんだろう.

このチケットの絵は「鳥に話す」というタイトルで,左に縦に鳥が並んでいる,このように鳥が登場する絵が多い.画家ご本人は鳥を何羽も飼っていたそうだ.でもどの鳥もデフォルメされている.

90歳近くまで100号クラスの絵を描いていたのに驚く.


これは1942年.30代前半の「ふたり」で,後年のとは傾向が違って,とてもかわいい.戦争中にこんな絵を描いていたんだ!
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朝のコント

2009-10-09 08:41:12 | 読書
フィリップ 淀野隆三訳「朝のコント」岩波文庫(1961/05)
購入したのは2009年夏の一括重版中の一冊で.12刷.

解説は訳者.挿画はあるが画家の名はなし.

没後100年となるシャルル=ルイ・フィリップの短編集で,217ページに24編.
カバーの紹介をお読みください.

辞書によれば,コントとは,1 短編小説.特に機知に富みひねりを利かせた作品.2 笑いを誘う寸劇.
ついコント55号を思い出したりするが,このタイトルは1の意味.しかしこれらの短編は,機智に富んでもいないし,ひねりが利いてもいない.
ここではありふれた事件ばかりでなく奇妙な事件も題材となっている.こうした事件に意外なオチがあれば小説になるが,事件は事件としてそのまま終わってしまうのだ.
ただし,ときどき「食人種の話」「サタンの敗北」などの,変なのが混ざっている.

最初はなんだこりゃ...と思ったが,読み進むうちに止められなくなる不思議な本.これに比べると,O・ヘンリーとかサキとかの短編はいかにも作り物めいて見えてしまう.
同じ作家・訳者・岩波文庫で「小さき町にて」というコント集もある.読むつもり.
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結婚式ソングズ

2009-10-07 15:26:55 | ジャズ

The Beatles When I'm 64



ジャズのスタンダードはもともとは流行歌であることが多い.もとの歌詞がおめでたいものを,と探すと,意外と少なかったりする.アメリカ人が好きなのは,一に枯葉,二にスターダストだそうだが,どちらも失恋の歌だし...という具合で,

でも今回披露宴・二次会で披露された曲はなかなかのラインアップであった.和訳された歌詞ページにリンクしてあるので,お楽しみください.

ご存知 Fly me to the moon

I love you.日本語が見当たらなかったので,コール・ポーターの原詞で.I love you という題の歌はたくさんあって,ネットで探すのに苦労した.

If I were a bell.歌詞が話題になることはほとんどないが,かなりはちゃめちゃ.シナトラ主演の映画「野郎どもと女たち」は観たかもしれない.

Yellow submarine からのこのアニメはWhen I'm Sixty Four,「歳取っても仲良くしてね」という歌詞中の Will you still feed me? は A 君にとっていちばん切実かも.

さて,新郎新婦は All the things you are を演奏したが,この歌詞は,曲同様にひとくせあって,ちょっと微妙.

あと,Smile,恋のバカンス,瞳がほほえむから...etc.
フレッシャーズのラインダンス? は,知らない曲でした.

Maiden voyage やればよかった.
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ジャズ研 OB・OG の結婚式 ...ついでに

2009-10-05 17:02:59 | ジャズ
A くんと M さんの結婚式

披露宴のお色直しの後,ジャズ研の (学友ならぬ) 楽友たちの演奏するオルフェのサンバに合わせて,ふたりはクラベスとマラカスを持って登場.その後東京からお招きしたピアニスト,堀秀彰さんとトリオで演奏を披露した,
堀さんは披露宴ではずっと BGM も奏でて下さった...なんと贅沢な!

ジャズ研KGである太田朱美さんがふたりのために作曲したほやほやの作品が,太田和孝さんのフルートさんを中心とするカルテットで披露された.曲名は,おふたりで考えて下さいとのメッセージだった.

ふたりの共通の友人 (形式的にはジャズ研もと顧問) にして年寄りということで,最前列に席を設けていただいたが,ケーキ入刀だなんだと何度も人波が押し寄せて来るのに閉口した.

大学教師は学生さんに一方的に講義するだけで,多少なりとも個人的な交流が生じる相手は卒論の学生さんと大学院生に限られる.でも,サークルの学生さんが相手だと一年生 (当初は高校4年生という感じだった) のときから,ずーっとおつきあいが続く.これは顧問職のすごい役得だ...という意味のことを挨拶で言うつもりだったが,きれいに忘れてしまった.



その後の二次会がお開きになったのは23時だった.三次会・四次会があったのかも知れないが関知していない.ふたりにとっては,さぞかし長ーい一日だったであろう.


おめでたい,のついでに報告させていただくと,J 子の油彩が二紀展に入選.10/14-26 六本木の国立新美術館に展示される.J 子は 14-17 と上京の予定.なお,広島巡回展は来年 1/19-24 広島県立美術館です.
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窓からコースター

2009-10-03 08:39:03 | お絵かき
CD用の額縁を作るためにコルク板を切り抜いた.厚さ2ミリだとカッターナイフで簡単にいける.
切り抜いた窓の部分に絵を描いてコースターにした.
アクリル絵具の色落ち防止のつもりでニスを塗った.
コルクが角からほつれてきたので,まるく切り落とそうかと思っている.
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「吉本 隆明 夏目漱石を読む」を読む

2009-10-01 17:56:06 | 読書
吉本隆明「夏目漱石を読む」筑摩文庫 (2009/09)

著者がかって新左翼の間で神様のように言われていた当時は,敬して遠ざかっていたのだが,文庫カバー折返しの芋おじさんみたいな写真を見て,読む気になった.自分的には漱石の作品はたいてい読んだと思うが,内容はいちいちおぼえていない.でも好きな作家である.
吉本さんも夏目漱石が好きらしい.

「MARC」データベースの紹介.......漱石の代表的な12の作品をとりあげ、繰り返される主題と資質のかかわりに鋭い解釈を加えて,「暗い」漱石と「国民的作家」漱石の間にゆきとどいた理解の筋道をつける,四つの講演をまとめた........が簡にして要を得ている.
もとが講演なので,「です」「ます」調.「思います」と書かずに「おもいます」と書くなど,いくつか表記法に著者独特のこだわりがある.

12作品は4分割されており,ひとつの講演で3作品について語ったようだ.ほぼ年代順だが,「それから」と「三四郎」の順序が逆転したり ということはある.やはり講演のせいか,同じことを何度も言っている部分がある.

著者は「三四郎」以降の漱石の最大テーマは,ひとりの女性をめぐる仲のいい二人の男性の三角関係であり,これが姦通小説・不倫小説にならずに,罪の意識から登場人物の破滅に至るのが漱石文学の特徴であるとする.これは漱石のパラノイアによるもので,パラノイアは精神疾患だが同時に文学的資質でもあるとする.この原因は漱石の幼児期の体験に帰しているとする.

作品毎の変化 (進化) にも目が向けられている.「虞美人草」だけの美文調とか,「彼岸過迄」の探偵小説調とか,最後の「明暗」には,それまでの作品と異なり,始めて漱石の分身と思われる登場人物が登場しない,とか.

「坊ちゃん」では,主人公だけでなく赤シャツにも漱石自身が投影されているという指摘が面白かった.
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reading

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