Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

クローバー

2010-04-09 09:07:38 | エトセト等
ちっとも草むしりをしないと怒られるので,雑草が出る前にクローバーを生やしたらと考えた.
ウェブ・ショッピングのポイントで種を取り寄せたら,J 子の機嫌が悪い.クローバーのような雑草のために大事な (お金ならぬ) ポイントを使うなんて,非常識と思うらしい.

雑草なら勝手に生えるだろうと,土の上にばらまいたら,みないつの間にか消滅してしまった.

でも種はどっさりあったので,二度目は撒いた上に土を被せた.その後,雪が降ったりしたが,けなげにも芽を出した子達も!
固まって芽を出したのは,種の撒きかたがおざなりで,誠意がなかったためだそうな.

クローバーって三つ葉だが,芽は双葉である - それともこれはクローバーの芽じゃないのか?

この子達の運命やいかに!?!?!
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ケプラーの「天球の音楽」

2010-04-07 08:51:09 | 新音律

千葉市立科学館でプラネタリウムを見学.渋谷で初めて見たときは感激した.たしか高校時代.あの時代にくらべれば,遥かに星の数が増えているのだそうだが,ぼく的には中央の巨大な蟻んこ投射器がすっきり丸くなり小さくなったのが良い.

そこで思い出したのが,以前 みなが仙人様も言及されたケプラーの天球の音楽.惑星の公転速度は,面積速度一定の法則に従い,太陽から遠いと遅く,近いと速い.この速度を可聴周波数に変換すれば音楽?になる.ちなみに地球では最小・最大比は 15/16 で,これは純正律のmiとfaの比である.ケプラーは当時の30年戦争にかこつけて,地球に はmisety (悲惨) と famine (飢餓) が繰り返し訪れると言ったそうだ.

各惑星について周波数変換して重ねるのは,計算機音楽ではかんたんなこと.ケプラーの時代には水星から土星までだったが,はじめて音楽化したのはRuffとRogers (1979) らしい.ここでは後に外された冥王星を含めた9惑星となっている.もちろん重ねた結果は不協和音の連続だが,ときどき協和音が生じる瞬間があって,それを発見するのが楽しみらしい.

これが音楽とすれば作曲は神 (発掘はケプラー) だろうが,人間に聴こえるように編曲?する際にいじれるパラメータがいくつかある.数字の厳密さにこだわっているのは Greg Fox の Carmen of the speresだろう.ここでは純粋な正弦波をつかっているが,いっぽうその名もずばり The Music of the Spehres というサイトでは音色を工夫して聴きやすくしている.どちらの作品も無料でダウンロードできる.ただし,どちらも長い! 水星から冥王星までを聴こえるようにしたためである.

日本語では音楽研究所のサイトには「ケプラーの惑星音階」というページがあり,音楽化するソフトウェアも公開されているが,Mac の OS ではだめらしい.

このYouTubeはプリンストンの計算機音楽のグループによるもので,英語の解説つき.



天球の音楽をプラネタリウムで聴くという試みもありうる.しかし,音感の鋭い方の中には不協和音を連続して聴くと気分が悪くなる方もおられる.ふつうプラネタリウムでは,途中入退場おことわりとされているが,ルールを緩めるんだろうか.
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相撲甚句

2010-04-05 08:54:37 | 新音律
東京で時間が空いたので,かってハイウェイから見ただけで,いちど行きたかった江戸東京博物館へ.広大なミニチュアセットで遠くを双眼鏡で見るのが面白い.外人ばっかり.東京大空襲をもっとスペースを取ってアピールすべし - 3/10 一夜の死者84,000人は,昭和20年度の広島原爆の死者140,000人と比べてけして小さくはない.

ホールで相撲甚句発表大会というのをやっていた.土俵で力士が輪になってやるのをテレビで観たおぼえはあるが,ここではおじさん - おじいさん達がちゃんちゃんこを着て舞台で演ずる.たまに女性も登場.
前唄と「はやし」に本唄が挟まれる構成.唄のようでもあり語りのようでもある.
落語同様に古典と新作があるらしい.「一人娘」というのはくすぐりがあっておもしろい.古典?らしく複数のひとが演じていた.このときは「千代大海」という新作を聴いた.
ソロのバックで「どすこい どすこい」という囃子が入るだけで,楽器伴奏はいっさいなし.出演者の交代時に柝がはいる.


ほんもののお相撲さんによる甚句がYouTubeにあった.ここには貼らないけど,若いときの坂本冬美のも!
外人力士の出身地独自の音律によるラップ jink なんて そのうち登場するかも.

ちなみに,江戸東京博物館のとなりが国技館.両国駅周辺はちゃんこ屋がたくさん.

ANA で帰ったが,機内の飲み物サービスは 4 月から有料.ヘッドセットも申告しないと貸してくれない制度になっていた.
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画廊は小説よりも奇なり

2010-04-03 09:41:48 | 読書
J 子が二紀の会員の先生の展覧会で本をいただいた.タイトルがこの「画廊は小説よりも奇なり」.著者・宮坂祐次さんは銀座に足掛け40年の(現)画廊店主.残念ながら,銀座の築地側はあまり探検したことがないので,画廊宮坂にも行ったことがない.画廊さんとしては,見るだけの客はありがたくはないようだが...

ウェブhttp://www5a.biglobe.ne.jp/~miyasaka/bunko/には
- 小説よりも「奇妙な」出来事の数々
- 何物よりも「貴重な」ご縁の数々
- 宮坂通信にまつわる裏話
- 画廊宮坂の過去の展覧会の記録
- 短編も特別収録
と内容が紹介されているが,この項目がそれぞれ本書の4章と付録に対応している.

とくにはじめの2章は画廊(画商)という仕事の裏表といったもので,亡き北森鴻の小説ネタみたい...いや,小説よりも奇と言うべきか! 文章のボルテージがときどき高くなるのがご愛嬌.

文庫サイズで背に「宮祐文庫」とある.発行は宮祐出版社.ブックデザインはさすがだが,奥付によれば次男さん担当.検閲担当は愛妻さんとのこと.カバーにバーコードなどという無粋なものがないのが良い.

上記の HP から購入出来ます.
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人は原子、世界は物理法則で動く

2010-04-01 08:42:10 | 読書
マーク ブキャナン, 阪本 芳久 訳「人は原子、世界は物理法則で動く - 社会物理学で読み解く人間行動」白揚社 (2009/06)

出版社/著者からの内容紹介*****
人間を原子と考えると、世界はこんなにわかりやすい!
金融市場の推移を予測できる経済学者はひとりもいなかったが、物理学者であれば、それがある程度まで可能になるかもしれない、と本書の著者、マーク・ブキャナンは言います。
つまり、社会を物理学的な視点で眺め、人間を「原子」と見立てるのならば、そのような社会的な難問の解決の糸口が見つかるかもしれない、というのです。

本書ではまた、人種差別や少子化の原因、金持ちがますます豊かになる理由など、さまざまな問題に隠された驚くべき事実も明らかにします。

大ヒット作『複雑な世界、単純な法則』(草思社)の著者が贈る,世界観が変わること間違いなしの話題の書です。
*****

肉体は原子分子からできているのだから,人間も,人間が構成する人間社会すなわち世界も,物理法則に従って動くのは当然だ.しかし著者の主張はそうではない.人間イコール原子と見なし,原子の集合に物理法則を適用しようと言うのだ.原題 The Social Atom が内容を的確に表している.

著者の提唱するのは「社会物理学」というものだが,著者のいう物理法則とは,純粋物理とは異なり,情報工学や制御工学と心理学をミックスさせて導く行動パターンの法則のことらしい.全9章のうち,3-7章で語られるのは,人間は理性ではなく直感に従い(3章),学習し(4章),模倣し(5章),強調し(6章),集団としては排他的(7章)ということである.これらの特性のあるものは矛盾するから,一筋縄では行かない.
要するに「こういう見方も出来る」ということかな.

現代の経済学は,人間は理性に従うというぜんていに立っているから役に立たないのだそうだ.
アメリカの本の例にもれず,例証が豊富なのは良いが,夾雑記述が多いとも言える.日本の新書本は内容分量とも貧弱だが,すっきりしていると言えるかも.
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reading

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