Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

西条酒まつり ジャズライブ

2010-10-10 09:24:06 | ジャズ
この週末は西条酒まつり.
J 子が 100 歳の母の介護でしばらく実家へ.鬼の居ぬ間じゃないけれど,こちらは学生さんに混ぜてもらって,賀茂輝酒蔵で一時間演奏.

雨が降っているが,とにかく大学の集合場所へ...と思ったら,土曜日で通学バスがない.ごった返した駅前を通過して,大学への臨時シャトルバスに乗車.おまつり用に大学の駐車場を解放していて,また大学のホールでも催しがあるので,無料バスがあったのだ.

出演するはずのグループひとつが日和見 ! でキャンセルしたので,時間は十分だからセッティングはゆっくりでよい という連絡があったので,大学生協で昼食して ぐだぐだしていたら,今度は同じ時刻にわれわれともうひとつのグループがダブルブッキングしていたことが分かった.あちらが先行とのこと.
雨は相変わらず 降ったりやんだり.
会場に行ってみたら進行が遅れていて,ハワイアンをやっていた.

自家用車による楽器運搬は複数回.悪天候で渋滞しているところ 往復でその二倍.ありがとうございました.
ビブラフォンは運搬時には分解する.野天の駐車場で組み立てようとしたら雨が降って来たので,少し離れたガレージに移動.分解・組み立てを繰り返すたびにヴァイブからねじがひとつずつなくなる感じ.組み立てた楽器を人ごみの中「ごめんなさい」といいながら会場に運ぶのに一苦労.

写真前方の木製ステージはハワイアンのフラダンス用.フロントはここで と思ったら,また雨が... そこで写真のように,バックステージとの谷間に移動.

それやこれやで 始まる前に草臥れてしまった.年寄りには毎度のことではあるが...

とはいえ,演奏そのものは楽しめた (個人的には変な音をたくさん出してしまった).
曲目は

Watermelon Man
Five Spot after Dark
When I Fall in Love
On the Sunny side of the Street
Love
Straight No Chaser
Blue Bossa

バリトンサックス嬢は,終演後ステージから,客席のおじいさんと「あっち向いてホイ」なんかやっていた.
小生は と言えば,「もっきん,うまいねぇ」と褒められたり,おばちゃんに握手を求められたり.

写真は S 口氏撮影.無断転用ですが,肖像権所有者に免じてお許しください.
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さらば、ベートーヴェン

2010-10-09 07:58:46 | 読書
石井 宏「反音楽史―さらば、ベートーヴェン」 新潮文庫 (2010/9).

現代の音楽史はドイツ人が歪曲したものである.バッハなんて当時の人は誰も知らなかった.いっぽう,ヴィヴァルディは二百年以上も音楽史から消されていた...というような話が延々と続く.
日本の学校では,ドイツ人の音楽史を直輸入して教えているから,こういうことになるのだそうだ.

その勢いで,ベートーヴェンの「美と崇高」な音楽をこきおろす.ついでにベートーヴェンを崇拝したということで,シューマンもくそみそ. 小生もベートーヴェンはどちらかと言えば嫌いだが,これでもか これでもか という調子にちょっと辟易とする.

と言っても,バッハ,モーツァルト,ベートーヴェンなどのドイツ系の音楽そのものを否定できるわけのものではない.
でも,「さらば、ベートーヴェン」 くらいに おもしろおかしく言わないと本が売れないのだろう.

最後にジャズを持ち上げているが,見方が浅薄.

小・中学校の音楽室には,今でもバッハ,ハイドン,ベートーヴェンなどの肖像画がずらりと並んでいる...というが本当だろうか.この記述を読んで思い出したのは,かっては「養老の滝」店内に歴代の総理大臣が額縁に入って並んでいたことだった.

単行本は 2004年.山本七平賞受賞だそうだ.ドーリで!

この本はある意味 歴史書だが,ぼくは高校時代 歴史が嫌いだったことを思い出した.
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Nat King Cole - L-O-V-E -

2010-10-07 10:34:16 | 新音律



L-O-V-E という曲,当大学のジャズ研では人気があるが,演奏して面白い曲ではない - というより,難しい.メロディからしてソからミあたりをうろうろするだけの単調な曲なのだ.

YouTube でオリジナルを聞いてみた.

リズムセクションだけの伴奏で淡々と始まり,最後はフルオーケストラで賑やかに終わる.聞いていて飽きない.
間奏のトランペットソロで半音上がるが,また唄に戻って,"V is very very..." のところでまた半音上がる.結局キーは G → Ab → A と移り,終わりではキーが全音上がっているのをニンシキした.二度目に上がるところは,ちよっと強引だが,ぼくは聞き直さないと分らなかった.これがウマいところなのだろうか.

曲を盛り上げるには
1 音量をしだいに上げる
2 テンポをしだいに上げる
3 音の高さをしだいに上げる
の3つの方法があると思うが,このバージョンはこのうち二つを実行しているのですね.

ナット・キング・コールはこの唄がヒットした翌年 (1965),肺癌で死亡.44 歳.たばこの吸い過ぎが悪かったらしい.
L-O-V-E はベルト・ケンプフェルトというドイツのバンドリーダーの作だそうだ.このひとの名前はヒットパレード全盛時代にはよく耳にした.
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二紀展 2010

2010-10-05 08:18:04 | お絵かき
今年の二紀展は 10/13-25 (10/19 休館).六本木 国立新美術館.
J 子は 10/13-15 会場におります.
ご来場をお待ちしております.



いつも似たような絵ですが,今年のはひとまわり大きい!
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ダン・バウ -アジア独弦琴- の試作

2010-10-03 08:31:38 | 新音律
中国・ベトナムの一弦琴 (独弦琴) をダン・バウと言うらしい.

YouTube で理解した範囲では,その特徴はつぎのようなもの.
・ ハーモニクス奏法だけを使う.
・ 音程は,
(1)主として弦長の整数分割,
(2)従として弦の張力
 によって定める.



写真は不細工な試作品.垂直に突っ立っている棒を握って左右に動かすと,音程が微妙に上下する.この部分,ほんものでは水牛の角が生えているだけで,素材の男性にものを言わせているらしい.そんな手頃な材料は見当たらないので,普通の木材の根本に蝶番をつけ,バネという機械部品を斜めに張って,その弾性を利用することにした.バネと弦の張力が平衡する位置で棒が垂直となる.平衡点は,バネを棒に止める位置を上下させれば,多少は変えることができる.

作ってはみたけれど...

ある程度強く張らないとハーモニクスは出来ない.しかしもともと張力が大きいので,棒をゆするのにはかなりの力がいる.ここではクラシック・ギターの弦を使っているが,エレキギターのほうがよさそう.エレキにしもともとビヨヨーン棒がついているのがあるし.

ほんものは音が伸びるが,この試作品でハーモニクスをやってもピンと言ったきりで音が切れておしまいだ.共鳴函を取り付ければ少しは変わるのだろうか.でも,この単純な構造では函はつけにくい.

この工作は,なかなか収束しそうもない.
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バイオリニストに花束を

2010-10-01 07:56:48 | 読書
鶴我 裕子著,中央公論新社 (2010/04).

大学図書館で借用.著者は N 響 (この本では N 狂あるいは,カイシャ) のバイオリニストだったが,3 年前に定年退職したらしい.いじわるばあさんが,サービスにすこし愛嬌をまじえて勝手なことを言うのだから,面白くないわけがない.

2-5 ページのエッセイ集だが,演奏家見ならい記(1),N 響というカイシャ(2),外国ツァー・アラモード(3),オーケストラのゲストたち(4),定年までのカウントダウン(5) と分かれている.

(2) で解るのは,著者がコンバスすなわちコントラバスが嫌いなこと (カイシャの楽器とは知らなかった!),バイオリニストは歯が駄目になること,コンマス (コンサートマスター) の隣は地獄であること,など.いちばん印象に残るのは N 狂とは無関係な老母の看護のことである.
(3) はびーた (旅) のこと.このような逆さ読みはジャズ屋のやることと思っていたが,クラシックのほうが先らしい.この項では比較的内容が辛辣でない.
(4) では名演奏家・名歌手-らしい人たち-が次々と登場するが,知らない人ばかり.むしろ一般人のワタクシには,前の章の「オーケストラのポピュラー仕事」に登場する,五木ひろし等のほうが理解出来た.
(5) 退職する「バイオリニストに 花束を」くれたのは,トイレ掃除のおばちゃんというのが,ちょっと良い話.著者も「N 響のトイレはどこよりもきれいな部屋だった」と感激している.コンサートで初めて客席に座り「ひじかけの攻防」というものがあることを知る...新幹線だって,ひじかけの攻防はあるのにね.

すぐに読めてしまった.
同じ著者の第一エッセイ集「バイオリニストは目が赤い」も,新潮文庫に入っている.でも 一冊読んだからもういいや.
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reading

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