【菅首相】:「承知する立場にない」…辞職の山田広報官は「菅政権の犠牲者」
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【菅首相】:「承知する立場にない」…辞職の山田広報官は「菅政権の犠牲者」
元稿:東京新聞社 主要ニュース 政治 【政局・菅内閣・山田氏は菅義偉首相(すが・よしひで)首相の長男、正剛(せいごう)氏が勤める放送事業会社「東北新社」から、総務省在職時の接待問題】 2021年03月01日 11:14:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【菅首相】:「承知する立場にない」…辞職の山田広報官は「菅政権の犠牲者」
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【菅首相】:「承知する立場にない」…辞職の山田広報官は「菅政権の犠牲者」
元稿:東京新聞社 主要ニュース 政治 【政局・菅内閣・山田氏は菅義偉首相(すが・よしひで)首相の長男、正剛(せいごう)氏が勤める放送事業会社「東北新社」から、総務省在職時の接待問題】 2021年03月01日 11:14:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【政府】:接待問題で辞職の山田真貴子広報官、トレンド1位に 「天下り先探すための時間稼ぎ」「都合が悪くなると入院」の声
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政府】:接待問題で辞職の山田真貴子広報官、トレンド1位に 「天下り先探すための時間稼ぎ」「都合が悪くなると入院」の声
菅義偉首相の長男が勤める放送関連会社から7万円超の接待を受けた山田真貴子内閣広報官が1日、辞表を提出した。この日の午前10時ごろ、ツイッターでは「山田広報官」がトレンド1位に。「山田内閣」「山田真貴子」など関連ワードもトレンド入りした。
山田内閣広報官は2019年の総務審議官当時、菅首相の長男側の負担で約7万4000円分の接待を受けた。 この日午前9時すぎに山田内閣広報官の辞職が各マスコミによって報じられると、ツイッターでは「山田広報官」がトレンド1位になった。
ネット上では「天下り先とか新しい受け入れ先を探すための時間稼ぎ」「更迭・辞職の判断が1週間遅い」「辞職したからといって免責される事にはなりません」「辞任は遅きに失したのでは」など対応の遅さに対する厳しい声が散見された。
また、山田内閣広報官が入院中という報道もあったため、「都合が悪くなると、タイミングよく病気になって入院」「また『入院』かよ」といった疑問の声も挙がった。
元稿:中日スポーツ社 主要ニュース 政治 【政局・菅内閣・山田真貴子内閣広報官・総務審議官当時に菅義偉首相の長男正剛氏らから7万円超の高額接待を受けた問題】 2021年03月01日 10:33:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【政府】:山田真貴子広報官が辞職 入院、菅首相長男接待問題
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政府】:山田真貴子広報官が辞職 入院、菅首相長男接待問題
山田真貴子内閣広報官は1日、辞職願を提出し、同日付で受理された。政府関係者によると、山田氏は1日までに入院した。出席を予定していた同日の衆院予算委員会は欠席した。総務審議官当時に菅義偉首相の長男正剛氏らから7万円超の高額接待を受け、問題化していた。
山田真貴子氏(共同)
2月、衆院予算委で答弁のために挙手する山田真貴子内閣広報官(共同)
加藤勝信官房長官は予算委で、2月28日夜に山田氏から体調不良で職務遂行が難しいと報告があったと明らかにした。「首相は、やむを得ないと判断した」と述べた。
衆院予算委に向かう菅首相(共同)
出典:文春オンライン(ロングヘアの男性が菅正剛さん)
自民党の森山裕国対委員長は立憲民主党の安住淳国対委員長と国会内で会談し、事情を説明した。安住氏は「野党は適任でないと言っていたのに続投させた首相の責任を問わなければいけない」と記者団に強調した。(共同)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 政治 【政局・菅内閣・山田真貴子内閣広報官・総務審議官当時に菅義偉首相の長男正剛氏らから7万円超の高額接待を受けた問題】 2021年03月01日 10:22:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【菅内閣】:山田真貴子内閣広報官が入院 辞職願提出報道も
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【菅内閣】:山田真貴子内閣広報官が入院 辞職願提出報道も
菅首相の長男・正剛氏が勤務する東北新社の幹部らから、2年前に7万4000円の高級料理の接待を受け、先月25日に国会招致された〝飲み会を絶対に断らない女〟山田真貴子内閣広報官が28日に入院し、きょう1日の衆議院の予算委員会を欠席した。
このニュースを速報したTBS系のワイドショー「グッとラック!」にリモート出演していた元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏は「入院したことに関しては、体調を治してもらうことは当然のこととして、もう内閣広報官は辞めるべきです!一般の公務員とは違って特別公務員、どちらかというと政治家に近い人間であって、これぐらいの批判に耐えられないようでは、国家の特別職で重要なポストをやる資格はありません」とブッタ切った。
MCの落語家、立川志らくも「本当に隠れてしまいましたね。本当に体調が悪くて病気だとの可能性もあるから、あまり批判するとアレなんだけど、政治家は何かあると入院しますから、またか!といわれても仕方ない」とあきれていた。 こんな批判が出るのを予想してか、入院する直前に辞職願を提出しようだとも一部で報道されている。
元稿:東スポ WEB 主要ニュース 政治 【政局・菅義偉首相(72)の長男・正剛氏から高級接待を受けていた山田真貴子内閣広報官】 2021年03月01日 09:27:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【菅内閣】:山田真貴子広報官が辞職、菅首相長男らから7万円超の高額接待 枝野氏「遅きに失した」
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【菅内閣】:山田真貴子広報官が辞職、菅首相長男らから7万円超の高額接待 枝野氏「遅きに失した」
元稿:東京新聞社 主要ニュース 政治 【政局・菅内閣・山田氏は菅義偉首相(すが・よしひで)首相の長男、正剛(せいごう)氏が勤める放送事業会社「東北新社」から、総務省在職時の接待問題】 2021年03月01日 09:24:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【政府】:山田内閣広報官が退任 首相長男側から7万円超接待
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政府】:山田内閣広報官が退任 首相長男側から7万円超接待
政府は1日の持ち回り閣議で、山田真貴子内閣広報官の退任を決定した。山田氏は菅義偉(すが・よしひで)首相の長男、正剛(せいごう)氏が勤める放送事業会社「東北新社」による総務省幹部への接待問題で、正剛氏側から7万円超の会食接待を受けたとして野党側が辞任を求めていた。山田氏は体調を崩し、2月28日から入院していた。
山田氏は菅政権発足時に女性初の内閣広報官として就任。総務省事務方ナンバー2の総務審議官時代に高額接待を受けていたことが発覚し、厳重注意を受けていた。特別職の内閣広報官は国家公務員倫理法・規程が適用されないため総務省の処分対象から外れたが、給与10分の2の3カ月分に相当する額(70万5千円)を一括で自主返納すると発表していた。
山田氏は1日の衆院予算委員会に出席する予定だったが、入院を理由として欠席した。当分の間、加療が必要だという。
元稿:産経新聞社 WEB 主要ニュース 政治 【政局・菅内閣・山田氏は菅義偉(すが・よしひで)首相の長男、正剛(せいごう)氏が勤める放送事業会社「東北新社」による総務省幹部への接待問題】 2021年03月01日 09:16:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【政府】:山田真貴子内閣広報官の辞職を決定
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政府】:山田真貴子内閣広報官の辞職を決定
菅総理大臣の長男らから7万円を超える接待を受け追及されていた山田真貴子内閣広報官について、政府は持ち回りの閣議で辞職を決定した。
山田氏は先週国会で、菅総理の長男らから受けた接待について、「一般的な懇談で働きかけはなかった」と説明し辞職を否定していた。また、菅総理も「女性の広報官として期待している」として続投させる考えを示していた。
一方、先週金曜日に関西など6府県に対して緊急事態宣言の解除を決定した際に菅総理が記者会見を開かなかったことから、会見の仕切り役となる「山田広報官隠しだ」などの批判が与野党から出ていた。(ANNニュース)
元稿:ANNニュース 主要ニュース 政治 【政局・菅内閣・山田氏は菅義偉(すが・よしひで)首相の長男、正剛(せいごう)氏が勤める放送事業会社「東北新社」による総務省幹部への接待問題】 2021年03月01日 09:08:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【政界地獄耳】:菅政治の手法を学んだ息子と官僚の関係/02.23
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳】:菅政治の手法を学んだ息子と官僚の関係/02.23
★一連の総務省接待疑惑は早晩、国家公務員法違反のみならず贈収賄事件化するだろう。その根底にあるのは民主党政権が政治主導のためにつくった内閣人事局を、自民党と安倍政権が政権復帰後、都合よく解釈して官僚の人事権を政権維持のみならず権力保持に利用したり、人事権をかざして無理を通させ、政策をねじ曲げてきたからではないか。つまり、ゆがんだ人事権の掌握に最初の問題があったのではないか。民主党が崩壊し、官僚たちはしばらく政権交代がなくなると察知し、自民党の顔色さえ見ていればやっていけると考えたのかもしれない。それでこのゆがんだ人事査定がまかり通ってきた。
★そうでなくとも首相・菅義偉は総務相時代が政治家としての頂点で、あとは官房長官と首相という道を歩んでいる。官僚を人事で操り、自分に関わった側近官僚を重用。政策は前任の総務相・竹中平蔵の延長だった。しかし、官房長官時代に携帯電話の料金が高いとかみつき、首相になった最初の仕事も携帯電話の値下げだった。いずれも総務省と携帯端末業者の攻防戦が背後にあった。こうなれば郵便、通信、電波と巨大な利権と許認可を背景に官僚と業界をコントロールしてきた菅政治の手法が問われているのではないか。
★その手法を首相の息子は秘書官として間近に接し、帝王学を首相とも近い民間放送事業者・東北新社で発揮することは、別人格でできることではない。その薫陶を受けたことで、官僚たちも必要以上に便宜を図り、コロナ禍の中でも会食の時間を割いてきたのではないか。今後、総務省と首相は因果関係がないと言い続けるだろうが、国民がその説明を信じることはないだろう。首相は自助・共助・公助をうたうがこの政官民の関係に自助は全く見えてこない。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2021年02月23日 09:05:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【政界地獄耳】:菅長男疑惑「ノーパンしゃぶしゃぶ」と同じ/02.22
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳】:菅長男疑惑「ノーパンしゃぶしゃぶ」と同じ/02.22
★東京五輪・パラリンピック組織委員会の森騒動も一段落したといえようか。この間クローズアップされたのが、同委員会事務総長・武藤敏郎。元大蔵事務次官、日銀副総裁を歴任している。武藤の汚点は98年、大蔵省接待汚職事件(いわゆるノーパンしゃぶしゃぶ事件)が発覚。大蔵省官房長だった武藤自身は接待を受けたわけではなかったが、監督責任を問われて大臣官房総務審議官(現在の大臣官房総括審議官)に一時更迭され、後に主計局長を経て大蔵事務次官に就任した。
★総務省で放送行政や通信行政を所管する部署の幹部、総務審議官・谷脇康彦、同・吉田真人と情報流通行政局長・秋本芳徳、官房審議官・湯本博信が、東北新社に勤める首相・菅義偉の長男から通算12回もの接待を受け、タクシーチケットなどを受け取ったとの疑惑。総務省は20日付で秋本と湯本を官房付に異動させると発表。事実上更迭した。ただ総務省は「通常の人事異動という位置付けだ」と説明した。
★この問題が発覚して以来、首相は「長男とは別人格」と国会で説明してきたが、自身が総務相時代は秘書官をやらせており、首相も東北新社から献金を受けてきた関係。別人格が通るかどうかは世論動向だろう。武藤には迷惑な話だが、この総務省の接待疑惑は、23年前の大蔵省接待汚職事件以来の分かりやすい贈収賄事件に発展するのではないか。この問題は首相の長男ということを除いても元総務相秘書官が退官して衛星放送関連会社に転職し、当時の人脈を駆使して会社と役所をつなぎ便宜供与を図らせたという構図だ。無論、その背景に首相の影を感じたのは分かるが、首相と別人格の息子は秘書官後に口利き屋になったという話だ。首相が息子を助けるために首相と息子は別人格と閣議決定しても、その構造は変わらない。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2021年02月22日 08:29:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【HUNTER】:議長、市長が公金使って古賀元幹事長詣で|福岡県筑後市のいびつな市政
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER】:議長、市長が公金使って古賀元幹事長詣で|福岡県筑後市のいびつな市政
自身が代表を務める政治団体の残高が6億円超という、ケタ外れの資金力を誇る古賀誠元自民党幹事長。議員バッジを外して8年以上経つというのに、現役時代と変わらぬ活発な動きを見せており、肺腺がんの治療に専念するため辞職することになった小川洋福岡県知事の後継選びを巡っては、国土交通省のキャリア官僚OBを引っ張り出すなど、地元福岡や永田町に絶大な影響力を持つ。
ただし、その存在が大き過ぎるのも考えもので、福岡県筑後市では、議長や市長が“公金”を使って古賀氏詣でを繰り返すという奇妙な状況になっている。
今年1月、筑後市の原口英喜議長が、政治資金規正法が定めた政治団体設立の届出をせずに、20年以上も違法な後援会活動を続けてきたことをシリーズで報じた。
《参照記事⇒「福岡県筑後市議会議長が違法な政治活動(1)」・「同(2)」・「同(3)」・「同(4)」・「同(5)」》
その原口議長が東京に公費出張するたび訪れるのが、古賀元幹事長の事務所である。下は、筑後市議会への情報公開請求で入手した、原口議長が平成30年(2018年)2月に東京出張した際の旅行命令書だが、用務先は「砂防会館」となっている。砂防会館のどこに行ったのか、さらには何のための出張かさえ記載されていないが、議長の訪問先は、国会や自民党本部から歩いて数分の場所にある「砂防会館 別館」(千代田区平河町)の古賀誠元自民党幹事長の事務所だった。
出張目的がハッキリしない命令書はまだある。令和元年(2019年)7月の東京出張も「陳情」とあるだけで、何の陳情で砂防会館に行ったのか、まるで分からない(下の画像参照)。
平成30年5月の旅行命令書には、古賀氏を訪問したことが明記されていたが、目的は議会とはあまり関係がないと思われる「副市長就任あいさつ」だった。
このように、用務先を「砂防会館」とした原口議長の東京出張は、平成29年(2017年)から令和2年までの間に、確認できただけで少なくとも8件。大物とはいえ、8年前にバッジを外した政治家の事務所を、公金を使って頻繁に訪れることには疑問が残る。
原口氏は、古賀元幹事長の後継者である藤丸敏衆議院議員の筑後地区の後援会幹部に就任しており、そうした意味でも出張の正当性には首をかしげざるを得ない。
議長の東京出張と同様に問題ありとみられるのは、西田正治筑後市長の「砂防会館」訪問だ。筑後市の副市長だった西田氏が、前任者の引退を受けて市長に初当選したのは平成29年(2017年)11月。翌月には、市長就任の挨拶のためだけに、砂防会館を訪ねていた。
市長の旅行命令書をすべて確認してみたが、その後も、公費を使った古賀氏詣でが続いていることが分かる。(*下は、命令書と旅行日程)
古賀元幹事長は、郷土が生んだ大政治家だ。現役を引退した折の、いわゆる“引き際”も見事だった。バッジを外した後は、政界のご意見番として大所高所から永田町に意見し、極端に右傾化した安倍晋三政権下の動きにブレーキをかける稀有な存在となった。
その一方で、いまも国土交通省に絶大な影響力を持ち、福岡7区内で数々の大型公共事業を実現させていることに批判も絶えない。古賀氏が現職だった時代に尽力してできた「おぼろ大橋」(福岡県八女市)や「有明海沿岸道路」(福岡県大牟田市~佐賀県鹿島市)が、それぞれ「誠橋」「誠道路」と呼ばれてきたのは、土建国家を象徴するエピソードと言えるだろう。
その古賀氏の政治団体「古賀誠筑後誠山会」と藤丸議員の資金管理団体「藤丸至誠会」は、毎年3回政治資金パーティーを開いて約1億円の政治資金を得ており、筑後誠山会の2019年末の資金残高は6億円を超えていることが分かっている(参照記事⇒「残高6億超|増え続ける古賀誠元自民党幹事長の政治資金」)。パーティー券購入者の多くが、地元福岡を中心とした建設業者であることは言うまでもない。
古賀氏が、豊富な資金力で永田町や地元福岡に大きな影響力を保っているのは確かだ。しかし、国会議員を引退した身であることも事実。市長や議長が税金を使って東京の古賀事務所を訪ねる“いびつな市政”に、市民の賛同が得られるとは思えない。
元稿:HUNTER 主要ニュース 政治・社会 【政治・社会ニュース】 2021年03月01日 08:30:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【HUNTER】:山口3区「林の乱」に怯える安倍前首相
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER】:山口3区「林の乱」に怯える安倍前首相
衆議院の任期満了は今年10月21日、それまでには必ず総選挙が行われることになる。
現在、最も注目されているのは山口3区。自民党二階派の現職で元官房長官の河村建夫衆院議員が10期連続で当選を果たしている選挙区である。
その山口3区に元文科相の林芳正参院議員が鞍替えを模索、無所属でも出馬するとみられており、ガチンコ勝負が確実な情勢だ。
「林先生は鼻息が荒いですよ」と話すのは、宏池会所属の衆院議員。林氏の地元は、父親で蔵相などを歴任した林義郎氏が中選挙区時代に最大の地盤としていた下関市。小選挙区制導入に伴い下関市が山口4区となったため、同じ下関市が地盤の安倍晋三前首相の選挙区となり、林氏が参院にまわったという経緯がある。以来、山口3区の議席は河村氏が守ってきた。
林氏は、2012年の自民党総裁選には参院議員として初めて出馬したが、所属する宏池会でも総理・総裁候補といわれてきた同氏にとってネックとなっているのが、“参院議員”という立場だ。“国会議員”なら誰でも自民党の総裁になる資格があるが、戦後の自民党の歴史の中で、参議院議員から総裁になった政治家はいない。
衆参両院で首班指名の議決を経るため、衆議院側の賛同を得にくいという側面があるともいわれるが、衆議院側が参議院を下に見ているというのが実態だろう。解散があり、何度も厳しい選挙の洗礼を受ける衆議院に比べ、参議院はいったん当選すると6年間は安泰。その上、ほとんどの参院議員は選挙の度に地元都道府県の衆院議員から支援を受けることになるのだから、当然“参議院から総裁なんて、とんでもない”となる。総理・総裁を目指す林氏としては、なんとしてでも衆議院への鞍替えを実現させたいところだ。
ある自民党の山口県議は、こう証言する。
「林さんはこれまで、衆議院への鞍替えが噂になっては、断念するということを繰り返してきた。しかし、今回は山口3区に事務所を構えて、無所属でも戦う構えだ。本人が何度も山口3区に入って活動をしている。こうなると林さんは強い」
昨年11月に山口3区の宇部市で行われた市長選では、河村氏と支持基盤が重なる新人候補と一騎打ちになった林氏の元秘書が勝利。林氏が3区内にくさびを打ち込んだ形となった。前出の自民党県議が、次のように解説する。
「衆院への鞍替えが既成事実であるかのように、林氏は宇部の市長選で駆け回っていましたね。昨年から今年にかけて山口3区内の宇部市や萩市に次々と事務所を設置しており、『今回は無所属でも勝負する』と公言しているそうです」
一方、山口3区では初の衆院議長誕生を待望する声があり、河村氏としては、そう簡単に引けない。昨年10月には、二階俊博幹事長自ら同派の議員20人を引き連れ山口3区を訪問。河村氏の会合で「売られたケンカは買わねばならない」と凄み、同派幹部が「(林氏が)出馬となれば、自民党を除名になることもある」と牽制する一幕もあった。
2003年 小泉内閣にて文部科学大臣就任に際し、官邸が公表した肖像写真
しかし、肝心の河村氏は最近体調がすぐれず、地元では「入院説」が流れる始末。自民党のベテラン議員が、今後の見通しを語る。
「河村さんが林さんに選挙区を譲って、親族か側近を林氏の後の参議院にたてる、という“取引”が行われる可能性もある。今の勢いをみれば、林さんが無所属でも、河村さんに勝ち目がないという見方が強い。林氏が押し切って鞍替が実現するかもしれない」
こうした山口3区のドタバタ劇を“対岸の火事”とみていた安倍前首相も、ようやく危機意識を持ち始めたという。山口4区が地元の安倍氏だが、人口減少や一票の格差是正で、将来的には山口3区と4区が合区になる可能性が以前から指摘されているからだ。そうなると、安倍氏は衆院に鞍替えした林氏と争うことになりかねない。前出の自民党ベテラン議員は、先をこう読む。
「安倍さんにとっても、林さんは脅威。林さんは山口4区から出馬するのがベストだから、無所属で出ても強敵になる。将来性のある林さんと、再々登板への道が断たれた安倍さんとを比較すると、やはり有権者が選ぶのは将来性。安倍さんは、心中穏やかではないはずだ。怯えて、なんとか林さんの鞍替えを阻止しようとするかもしれない。安倍さんの動き次第では、河村さんが復活する目もまだまだ残されている。一寸先は闇、だよね」(山本吉文)
元稿:HUNTER 主要ニュース 政治 【政治ニュース】 2021年02月22日 08:30:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【HUNTER】:「Go To」の危険性
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER】:「Go To」の危険性
Go To政策で本当に必要な人に補助が渡ったのかどうかは大いに疑問だ。「経済を回す」ことは重要だが、「Go Toトラベル」や「Go Toイート」は一部の旅行業者や飲食店、お金に余裕がある人にだけメリットがあるという不公平な政策で、新型コロナウイルスの感染拡大によって所得が大きく落込んだ人たちや失業して困窮している人々を助けたとはいえない。
コロナの影響で失業した人や収入が激減した人が増えているが、その中でも、もともとぎりぎりで生活していた人――ワーキングプア(働く貧困層)――の人がコロナ不況に直撃されているのが実情である。
日本では、200万円以下の年収で生活する人が1,000万人を超え、6人に1人は「相対的貧困」に該当、就業者の4割前後が低賃金で契約を簡単に解除できる「非正規」の仕事に就いている。
生活保護を受ける資格がある人々の中には、福祉制度を利用することへの抵抗感や偏見に悩まされている人が多数いる。背景にあるのは、「福祉の利用を申請すると、本人の親族にその旨が伝えられる」という規則。これが、生活保護申請を躊躇させている。
緊急事態宣言の発出地域にあって、時短営業に協力する飲食店には「1日6万円」(1カ月約180万円)の協力金が支給されているが、多くの非正規労働者を雇用している大規模店舗には全く足りない金額だ。
一方で、小規模な飲食店には「もらい過ぎ」と言えるくらいの不公平な給付となっており、業界では「協力金バブル」とも呼ばれている。
Go Toも協力金も効果が見込めず、公平さを欠く政策だが菅総理に変更する意思は全くない。
二階俊博幹事長肝煎りのGo Toキャンペーンは現在一時停止中だが、春になってコロナの感染者数が減れば、幹事長からGo To再開の圧力がかかることは間違いない。
世論が反発しても、成立した3次補正予算と予備費があり、国会で予算審議をしなくても実施できる基盤があるため、経済を優先する菅義偉総理は二階氏に言われるまでもなくGo Toを再開するはずだ。
二階幹事長は感染が急拡大していた緊急事態宣言発令直前の1月4日、全国旅行業協会会長としての年頭所感で、「本年も当協会は、旅行・観光産業のコロナ禍からの回復を目指し、一致団結して国内旅行の需要喚起と国内観光の振興に取り組んでまいります」と、観光振興に強い意欲を見せた。
拙速なGo To再開で人の移動が活発になれば、第4波が到来し感染者が爆発的に増加することが予想される。しかも現在の甘い検査体制のままでは、より感染力が強く変異したウイルスが国内に入りこみ、これまでより格段に深刻な被害が出る恐れもある。
しかし与党は一丸となって「Go To」を推進しようとしている。その証拠に赤羽一嘉国土交通相は代表質問で、政府の観光支援事業「Go Toトラベル」の再開に向けた意欲を示し、「新型コロナウイルスの感染防止対策を徹底するなど必要な見直しを行い、事業の再開を目指したい」と述べている。
2月1日、自民党の世耕弘成参院幹事長はブルームバーグのインタビューに「学校が春休みに入り旅行需要が多い時期になるので、Go Toキャンペーンで観光業界をしっかり支えていくことも考えていかないといけない」と回答。緊急事態宣言解除後の春休み期間にあわせてGo Toを再開させ、観光業界を支えるべきだとの認識を明らかにしている。
昨年11月18日、日本医師会の中川俊男会長が「Go Toトラベル自体から感染者が急増したというエビデンスがなかなかはっきりしないが、きっかけになったことは間違いないと私は思っている。感染者が増えたタイミングを考えると関与は十分しているだろう」と述べた。菅総理と加藤勝信官房長官は、この「エビデンスがない」という言葉だけ抜き取って、Go To停止の決断が遅かったとの批判に対して「専門家の意見を聞かせて頂きながら、速やかに判断した」「分科会の提言で、トラベル事業は感染拡大の主要な要因であるとのエビデンスは現在のところ存在しない」と発言している。
しかし、実際にデータを見ると、当初Go Toの対象外だった東京都がGo Toの対象に加えられたのが10月1日。その2週間後にあたる10月後半以降に第3波が襲来した。そして、Go To停止の発表後、駆け込み利用があったと見られる時期の2週間後に、すさまじい勢いで陽性者が増加。それが年末年始の異常なまでの陽性者の数となる。ピークはGo Toキャンペーンの停止日である12月28日から2週間後の今年1月11日、そこから減少が始まっているところを見ると、総理と官房長官の認識は明らかに間違っていたと言うしかない。
政府の新型コロナ感染症対策分科会の尾身茂会長も12月16日、「50歳以下の人が移動して二次感染を起こしていることが、ほぼはっきりしてきた。なるべくそうした人の動きを止めることが重要だ」と指摘している。
与党の中堅議員からは、「総理はGo Toにこだわりすぎた。経済が大事なのはわかるが、命あっての経済だ」との声も聞こえる。安易なGo To再開は、国民に壊滅的な打撃を与える危険をはらんでいる。(国会議員秘書)
元稿:HUNTER 主要ニュース 政治 【政治ニュース】 2021年02月19日 08:30:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【社説①】:海自潜水艦事故 教育訓練も調査対象に
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:海自潜水艦事故 教育訓練も調査対象に
海上自衛隊の潜水艦が先月、貨物船に衝突した。一つ間違えば、大惨事になるところだった。潜水艦側の人為ミスの可能性が指摘されている。隊員の教育訓練にまでさかのぼった原因究明が必要だ。
元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】 2021年03月01日 07:42:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【社説②】:バイデン外交 懐の深い指導力発揮を
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:バイデン外交 懐の深い指導力発揮を
「米国は戻ってきた」(バイデン大統領)−。米外交がトランプ流の自国第一主義から国際協調路線に回帰した。この政策転換を歓迎する。米国は地球規模の課題克服に指導力を見せてほしい。
元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】 2021年03月01日 07:40:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【筆洗】:森の中で火事が起きた。動物たちはみんな逃げだした。猛烈な火…
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:森の中で火事が起きた。動物たちはみんな逃げだした。猛烈な火…
森の中で火事が起きた。動物たちはみんな逃げだした。猛烈な火の勢いに圧倒され、ただ見守るばかりだった。「ぼく、何かできるかも」。一羽のハチドリが飛び立った▼ハチドリは川の水を口に含むと火にまいた。何度も何度も往復するハチドリに他の者は言った。「君は小さくて、一滴ずつしか運べない。火は消えないよ」。ハチドリは答えた。「それでも、ぼくは自分にできることをするよ」。中南米などに伝わる民話と聞く▼一時は消火活動に当たる自衛隊のヘリコプターが、か弱いハチドリに思えるほどの火と煙の勢いだった。栃木県足利市の両崖山(りょうがいさん)周辺の山火事。発生から一週間が過ぎ、ようやく鎮火の兆しが見えてきた。ありがたい。一時、火の手は住宅地にまで迫っていた▼この時期、現地では赤城山からの乾燥した風が吹きつけるそうだ。乾燥と強風が火事をいっそうどう猛にし、長期戦になったようだ。消火を助ける雨にも恵まれなかった▼いったん火がつけば、知恵と技術を誇るはずの人間さえ、力なきハチドリに等しいのか。山火事の恐ろしさをあらためて知る▼出火原因はまだ分からないが、火の不始末を疑う声も出ているそうだ。「ぼく、何かできるかも」。山火事を消すハチドリは無理かもしれぬが、山で火事を決して出さぬ用心深いハチドリにはなれるだろう。それがわれわれにできる何かである。
元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】 2021年03月01日 07:49:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。