【政界地獄耳】:立憲民主党代表選が低調な理由/11.27
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳】:立憲民主党代表選が低調な理由/11.27
★立憲民主党代表選が低調なことは多くのメディアが指摘しているが、既に原因も指摘されている。<1>候補者たちがすべて内向きで国民に向けて発信する能力を持たない<2>候補者たちに国民を巻き込む話術がない<3>民主党政権時代のトラウマで政策などを批判されても負けずに訴える力や知恵を持たない<4>既に自公はとっくにほごにしているのに党内が野田政権時代の消費税3党合意の呪縛から抜けだせず、消費税は上げるもので下げてはいけないという力学が強く出すぎている。つまり財務省の財政規律派のいいなり<5>野党共闘の是非ばかり言うがそもそも党としての先の選挙の総括すらしておらず、自分たちの印象だけの野党共闘議論しかできていない<6>夢がない。
★ある立憲民主党議員は「党員・サポーターの投票率が低下するのではないかとの懸念がぬぐえない」とこぼすし、どうやら落選議員は党員としての1票も持ち得ないという代表選挙の仕組みの不備も露呈している。若手議員は「国民はいまだに誰が候補者かわからないという低調さは広報予算のかけ方にも問題がある。陣営内だけの盛り上がりで地味。これでは誰が代表になっても誰も知らないという現実が続くだけ」と自虐トークのオンパレードだ。
★だが、自民党ベテラン議員が言う。「立憲のお粗末ぶりは与党と野党の力量の違いを際立たせているが、党内のベテランたちも発言しないで黙っているのがいただけない。立憲は与党に対しては批判の嵐だが、身内にはだんまりでは国民に理解されない」と苦言を呈すとともに「野党の灯が消えることは民主主義の危機なんだ。こちらも批判されて引き締まるし緊張も生まれる。そもそも野党の勢力が減退すると国民は維新が野党だと勘違いしてしまう。あれは野党のふりをしている与党だよ。与党と野党の間を行ったり来たりする『ゆ党』かもしれない。立憲のセンスのなさを助けたい気持ちだよ」。このままでは低迷、分裂で野党の灯は本当に消えかねない。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2021年11月27日 08:47:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。