【社説①】:週のはじめに考える 「反日」「嫌韓」乗り越えて
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:週のはじめに考える 「反日」「嫌韓」乗り越えて
◆解決策の勇気ある決断
◆若者世代の未来のため
元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】 2023年04月02日 07:57:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【社説①】:週のはじめに考える 「反日」「嫌韓」乗り越えて
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:週のはじめに考える 「反日」「嫌韓」乗り越えて
元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】 2023年04月02日 07:57:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【筆洗】:「船頭さん、舟を上手へやっておくれ。堀へ上がって一杯やって…
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:「船頭さん、舟を上手へやっておくれ。堀へ上がって一杯やって…
「船頭さん、舟を上手へやっておくれ。堀へ上がって一杯やって。舟もいいが、こう長く乗っていると退屈で退屈で…(ここであくび)ならねぇ」
▼落語の「あくび指南」はおつな「あくび」のしかたを教えてもらう話で冒頭は師匠が手本に見せる「夏のあくび」。穏やかな流れが浮かび、聞いているこちらも思わずあくびがでる。川は隅田川である
▼あくびの穏やかさとは無縁な別の川の痛ましい事故である。京都府亀岡市の桂川(通称保津川)で観光客向け川下りの舟が転覆し、二人の船頭さんが亡くなった
▼「この流れは余り急過ぎる。少しも余裕がない。のべつに駛(はし)っている」。夏目漱石の『虞美人草(ぐびじんそう)』に保津川下りの場面がある。急流の迫力と絶景で知られ、海外からの観光客にも人気のある川下りの事故がくやしい
▼転覆したのは「大高瀬(おおたかせ)」と呼ばれる急流地域で乗客も全員、川に投げ出された。命に別条がなかったのが幸いだが、どれほど怖かったことか。水、なお冷たい三月である
▼舟の後方にいた船頭さんが舵(かじ)で水をとらえきれず、バランスを崩し、転落。これが事故につながったと伝えられる。詳しい原因の究明が必要だが、以前にも事故があったという。相手にしているのは急流という、ままならぬ自然。船頭への操船指導を含め、さらなる厳格な安全管理が必要だろう。歴史ある保津川下りを守るためである。
元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】 2023年04月02日 07:05:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【社説①】:少子化対策 財源確保して決意示せ
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:少子化対策 財源確保して決意示せ
小倉将信こども政策担当相が発表した少子化対策の試案(たたき台)は既存対策の拡充策ばかりが並び、対策の裏付けとなる財源も明示されていない。
元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】 2023年04月01日 07:20:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【筆洗】:十七世紀、独立前の米国ニューイングランド地方では占いや魔術…
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:十七世紀、独立前の米国ニューイングランド地方では占いや魔術…
十七世紀、独立前の米国ニューイングランド地方では占いや魔術が信じられ、病気の治療にも魔術が使われたという。ある年、港町セイラムで魔女狩りが始まった
▼占いに興じた少女たちの一部が悪い結果にパニックとなり、けいれん。発話障害などを訴える子も現れた
▼医師が魔女の呪術が原因と診断。疑われた女たちが衆人環視の公開裁判にかけられ、約二十人が処刑されたという。科学的根拠はなく、集団妄想が招いた悲劇とされる
▼二〇一六年大統領選期間中の不倫口止め疑惑で捜査対象になっていたトランプ前大統領が起訴された。米大統領経験者の刑事訴追は初めてだが、本人は「魔女狩りだ」と言う。大統領返り咲きを狙う自身に対する根拠なき不当捜査と言いたいらしい
▼根拠なしといえば、トランプ氏は自身が敗れた二〇年大統領選で不正があったと譲らず、信奉者たちは連邦議会議事堂を襲撃。氏に都合の悪い報道は「フェイクニュース」で報じた側は敵視される。根拠や論理は軽んじられ、はびこる憎悪。罪は償うべきだとしても、起訴で分断は深まらないだろうか
▼セイラムの魔女狩りは聖職者らに疑問の声が出て後に収束。陪審員たちは過ちを認め、声明で「私たちは、当然私たちに怒りを感じられたあなた方すべてに、心から許しを願う」と述べた。その悔悟を米社会はちゃんと語り継いでいるだろうか。
元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】 2023年04月01日 07:03:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【社説①】:少子化対策 効果を見極め支援拡充したい
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:少子化対策 効果を見極め支援拡充したい
少子化という難題の克服に向けて、政策のメニューは出そろった。政府は様々な施策の効果を見極め、若者への支援を拡充せねばならない。
政府が最重要課題に掲げる少子化対策の「たたき台」を発表した。内容をさらに精査し、6月に決定する経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)に、全体像を盛り込む方針だ。
2022年の出生数は、戦後初めて80万人を割り込んだ。少子化は労働力の減少を招き、国力を低下させかねない。子供を持つことを難しくしている社会の構造的な問題にまで踏み込み、対策を着実に実行する必要がある。
たたき台は「これからの6~7年が、少子化傾向を反転できるかどうかのラストチャンス」と位置づけた。30年代に入ると、出産期を迎える女性が急速に減少するためで、24年度から3年間で集中的に対策に取り組むと強調した。
特に重視したのは、子育て世帯への経済的支援の強化だ。
具体的には、児童手当について親の所得制限を撤廃し、全ての子供に支給する方針を掲げた。現在の中学生から、高校生にまで対象を拡大することや、多子世帯への増額も検討するという。
このほか、出産費用を公的医療保険の適用対象とすることや、学校給食の無償化も盛り込んだ。
子育てや教育にお金がかかりすぎる、と感じている人は多く、家計を補助する狙いは理解できるが、それだけでは子育ての負担感は 払拭 できまい。
少子化の最大の要因は、未婚率の上昇だ。背景には経済的な不安がある。正規雇用を増やすための支援や賃上げで、若者の暮らしを安定させることが重要だ。
社会や企業の意識改革も進めたい。たたき台は、男性の育児休業取得率を、30年までに85%とする目標を掲げた。
共働きが増えているのに、育児負担が女性に偏ったままでは、若い女性が出産をためらうのも無理はない。夫婦がともに子育てできる環境を整えることが大切だ。
岸田首相は「子ども関連予算の倍増」を掲げているが、たたき台は財源には触れなかった。
様々な対策を実現するには、数兆円が必要になる。政府内では、増税や社会保険料の引き上げが検討課題にあがっているという。
財源の裏付けがなければ、支援策は絵に描いた餅に終わってしまう。負担をどう分かち合うか。政府は正面から問いかけ、国民的な議論を喚起すべきだ。
元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】 2023年04月02日 05:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【社説②】:対話型AI 安易な活用には弊害が大きい
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:対話型AI 安易な活用には弊害が大きい
精度の高い文章を生成できる対話型AI(人工知能)を活用する動きが広がっている。だが、安易に頼れば人の思考力を衰えさせかねない。利用のあり方を慎重に探るべきだ。
米新興企業が開発した対話型AI「チャットGPT」は、インターネットを通じ、文字で質問を入力すると、人間が作ったような自然な文章で回答する。昨年11月に一般に無料公開され、利用者数は世界で1億人を超えたという。
ビジネスでの活用が期待されている。「温泉街をPRするキャッチコピーを考えて」などと質問すると、瞬時にアイデアを出す。仕事の様々な文書も作成可能だ。
顧客との対話もでき、法律相談サイトを運営する「弁護士ドットコム」は今春、AIを使った相談業務に乗り出すという。
企業にとっては、業務の効率化や新事業創出につながる可能性を秘めているものの、広く普及させるには、懸念すべき点が多い。
作成した文章の内容が正確とは限らない。AIが学習した引用元は明示されないため、作成された文章などが他者の著作物とは知らずに商品やサービスに使われてしまう恐れもある。入力した情報が外部に 漏洩 するリスクもある。
さらに大きな問題が教育現場への影響だ。例えば、「太宰治の人間失格の読書感想文を800字以内で」といった指示にも、即時に答えるため、子供らが利用しかねない。大学生のリポートに悪用される恐れもある。
そうした使い方が広がれば、自ら考えて文章を作成する能力が失われる可能性すらある。やみくもな使用はあまりに危険で、一定の歯止めをかける必要がある。
実際に、米国では、大学生が提出するレベルのリポートを作成する能力があることが示され、ニューヨーク市は所管する学校の端末やネットワークからアクセスできないようにしているという。
米国では「人類に深刻なリスクをもたらす」として、研究機関に対しAIの開発停止を求めるネット上の署名活動も起きている。
日本でも、想定されるリスクを多角的に検証しながら、法規制などの検討を急がねばならない。
国会では、立憲民主党の衆院議員が、岸田首相にAIで作成した感染症対策に関する質問を行った。それに対する答弁案もAIで作り、首相の答えと比較した。
安易にAIを使い、もてはやすのは好ましくない。AIをどう規制するかなど、問題点について国会で論議することが重要だ。
元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】 2023年04月02日 05:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【2023年03月31日 今日は?】:赤軍派の9人が羽田発福岡行き日航機よど号をハイジャック
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2023年03月31日 今日は?】:赤軍派の9人が羽田発福岡行き日航機よど号をハイジャック
◆3月31日=今日はどんな日
赤軍派の9人が羽田発福岡行き日航機よど号をハイジャック(1970)
福岡空港で日航機「よど号」から降ろされる人質 (1970年(昭和45年)3月)(共同) |
我が国が国際手配中の「よど号」犯人 |
◆出来事
▼フィリピン・マニラ郊外で誘拐された三井物産マニラ支店長の若王子信行氏を4カ月ぶりに保護(1987)▼英国のヘンリー王子夫妻が公務引退(2020)
◆誕生日
▼毒蝮三太夫(36年=タレント)▼舘ひろし(50年=俳優)▼戸川純(61年=女優)▼鶴久政治(64年=歌手)▼小川直也(68年=格闘家)▼宮迫博之(70年=お笑いタレント)▼義家弘介(71年=衆議院議員)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・今日は?】 2023年03月31日 00:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。