路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【政界地獄耳・04.19】:暴力に怒れる政治家、声なき国民の声を聴く耳持っているのか

2023-04-26 08:11:00 | 【事件・未解決事件・犯罪・疑惑・詐欺・闇バイト・旧統一教会を巡る事件他】

【政界地獄耳・04.19】:暴力に怒れる政治家、声なき国民の声を聴く耳持っているのか

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・04.19】:暴力に怒れる政治家、声なき国民の声を聴く耳持っているのか 

 ★15日、和歌山市で首相・岸田文雄の選挙演説会場に爆発物が投げ込まれた事件で首相は「政治家に対する暴力や襲撃は民主主義の根幹を揺るがす行為であり決して許してはならない」とし、各党幹部も厳しいコメントを発した。自民党幹事長・茂木敏充は「民主主義の根幹をなす選挙期間中に、このような暴挙が行われたことは極めて遺憾であり、強く非難する」。公明党代表・山口那津男は「政治家や候補者が有権者に訴える民主主義の最も基本的な働きを妨害するものであり、断じて許されない。暴挙にひるむことなく、選挙に対しては冷静に、しっかりと有権者への訴えを続けていきたい」とした。

 ★立憲民主党代表・泉健太は「まず岸田総理がご無事だったということで安堵(あんど)しています。政治活動の場において危害が加わりかねない重大な爆発事件があったというのは許されない」と同業者を心配した。いずれもその通りだ。異論はない。各党ともに民主主義への挑戦だとか暴力に屈しないとか威勢がいい。民主主義を守るために各政党は命を懸けて政治を続けていることだろう。だがこの10年余りの政治はその民主主義や立憲主義、わが国が戦後掲げた平和主義を政治生命を懸けて各党は守ってきただろうか。与野党ともに政治家はこれほどの勢いで国民政治暴挙を訴えていただろうか。

 ★和歌山の事案がだいぶわかってきた。容疑者は年齢などを理由に昨年7月の参院選に立候補できなかったのは不当だとして、国に損害賠償を求めて神戸地裁に提訴し、請求が棄却されていたことがわかった。出馬したかったということは、政治に対しても意見不満があったのだろう。テロ行為や暴力を憎むとともに、丁寧な政治を心がけているか、声なき国民聴く耳を持っているか。各党怒りコメントむなしく響く(K)※敬称略

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2023年04月19日  08:09:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【統一地方選・兵庫・芦屋市長選】:灘高、東大、ハーバード卒「26歳」の史上最年少市長 当選の裏に“華麗なる応援団”がいた

2023-04-26 07:22:50 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【統一地方選・兵庫・芦屋市長選】:灘高、東大、ハーバード卒「26歳」の史上最年少市長 当選の裏に“華麗なる応援団”がいた

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【統一地方選・兵庫・芦屋市長選】:灘高、東大、ハーバード卒「26歳」の史上最年少市長 当選の裏に“華麗なる応援団”がいた 

<button class="sc-dZsfSn hxfyhm" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38"></button><button class="sc-dZsfSn hxfyhm" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38">JR芦屋駅前で演説する高島氏(4月22日、撮影・粟野仁雄)</button>
 

JR芦屋駅前で演説する高島氏(4月22日、撮影・粟野仁雄)(新潮社)

 ◆市長はカッコいい仕事

 ◆灘高OBらの支援

 ◆もっと芦屋らしい街に

 元稿:新潮社 主要出版物 週刊新潮 【デイリー新潮・DAILY SHINCHO】 2023年04月26日 06:02:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【衆参5補選】:大分「銀座ママ」は学歴自慢しながら大金星 世襲で辛勝「岸信千世氏」の困った評判

2023-04-26 07:22:40 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【衆参5補選】:大分「銀座ママ」は学歴自慢しながら大金星 世襲で辛勝「岸信千世氏」の困った評判

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【衆参5補選】:大分「銀座ママ」は学歴自慢しながら大金星 世襲で辛勝「岸信千世氏」の困った評判

 接戦と伝えられてきた衆参5補選。蓋を開ければ、和歌山一区は日本維新の会がもぎ取ったものの、他はすべて自民党の勝利だった。立憲民主党はゼロ。激戦となった選挙戦を振り返る。

             ***

 ■【写真】「学歴自慢」が垣間見える銀座ママ・白坂亜紀氏のInstagram

 ◆以前から「出たがり」だった

 自民党内では「3勝2敗で十分」との見立てもあった。負けを覚悟していた一つが、与野党の一騎打ちとなった参院大分選挙区である。大分は旧社会党の勢力が強いと言われている地域で、立憲民主党が擁立したのは吉田忠智・前参議院議員(67)。だが、

 「吉田氏の出身母体である自治労の中には、2年前に社民党を離党して立民に入った吉田氏を『裏切り者』と見ている者も多い。全力での支援とはならなかったようだ」(地元政界関係者)

 その敵失につけ込んで341票という僅差で勝利したのが、東京・銀座でクラブ「稲葉」を経営する白坂亜紀氏(56)だった。

 「本人は以前から選挙に出たくてしょうがなかったようで、在京の大分県人会に必ず着物を着て参加し、銀座のクラブママとして顔を売っていた。2015年には『大分県竹田市東京事務所』の所長にも就任している。昨年の参院選にも全国比例から出ようと画策していたがうまくいかず、今回の補選で候補者を探していた大分の有力議員・衛藤征士郎さんが声をかけた」(同)

 ◆「ただのおばちゃん」に

白坂あき、稲田朋美

「学歴自慢」が垣間見える銀座ママ・白坂亜紀氏のInstagram(他の写真を見る

 だが、いざ選挙戦に突入すると、白坂氏の経歴がネックになったという。

 「つまるところは水商売。やはりイメージは良くないということで、有権者の前では『女性経営者』『飲食店経営者』で押し通すことにした。ただ、大分では誰も彼女のことを知らない。“ただのおばちゃん”が自民党公認候補として戦っている状態になってしまった」(同)

 それを気にしすぎたのか、白坂氏がついつい頼ったのは「学歴」だという。

 「彼女は早稲田大学の第一文学部卒業で、『早稲田大学校友会中央稲門会会長』という肩書きを持っている。挨拶の場でやたら『早稲田』を口にするのです。『早稲田の先輩の稲田朋美さんが応援にやってきてくれました』とか『ワセ女魂で頑張ります』とか。ご本人にとっては誇らしい学歴なのかもしれませんが、周囲からは『学歴自慢しかできないのか』と呆れる声も聞かれました」(同)

 だが、勝てば官軍。憲政史上初めて、銀座のクラブママが赤絨毯を踏むことになった。白坂氏のクラブには清和研の重鎮が通い詰めていたようで、清和研入りは確定などと言われているが、はたしてどうなるか。

 ◆ヤバすぎる演説

 同じく「肩書き」に苦しみながら敵の猛追をギリギリで交わしたのが、衆院山口2区の岸信千世氏(31)である。こちらも立憲民主党候補の平岡秀夫・元法務大臣(69 )との一騎打ち。立候補表明直後、岸信介、佐藤栄作、安倍晋三といった首相経験者の名を連ねた「家系図」を自身のホームページに掲載し、猛批判を浴びたところからのスタートだった。

岸信千代、岸智香子(母)

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岸信千代、岸智香子(母)

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岸信千代、岸智香子(母)

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 全国で世襲批判が吹き荒れるも、保守王国・山口県において岸ブランドは盤石と思われていた。ところが、選挙戦が始まるや、岸氏の評判は日に日に落ちていった。

 最も聞こえてきたのが、「演説がヤバすぎる」という不評だった。

 「何を言っているかわからないんです。ダーッと課題を並べ立てているだけで、政治家として何をどう変えたいのかがまったく伝わってこない。『中身がなさすぎる』『想像以上のお坊っちゃま』といった悪評が流れた。挨拶がろくにできないという声も」(地元記者)

 実際、選挙戦終盤に近づくにつれマスコミ各社の情勢調査も厳しい数字が出始め、某社の出口調査では4ポイント差で平岡氏リードと伝えていた。

 「結果は約5000票差で岸氏が勝利しましたが、無党派層の大半は平岡氏に入れた模様です。当確が出た後で万歳三唱をする時、選対本部長を務める柳居俊学(しゅんがく)県議会議長や司会者が『岸信夫』と続けて言い間違えるハプニングがありました。結局、支援者が応援していたのは『岸家のお坊っちゃま』だったことを象徴していたのかもしれません」(同)

 ◆躍進した維新

 今回の補選で見る影もなくなってしまったのが、1勝すらできなかった立憲民主党である。選挙後、岡田克也幹事長は「(自民党が)勝ったとはいえ接戦だったよね、ということは言っておきたい」と負け惜しみを言っていたが、もはや野党第一党としての存在感はなくなってしまったと言っても過言ではないだろう。衆院千葉5区も候補者調整がうまくいっていれば勝てたところなのに、自民党新人の英利アルフィヤ氏(34)に競り負けてしまった。

 代わりに台頭してきたのが、衆院和歌山1区を制し、統一地方選で自治体の首長と地方議員を774人まで増やす大躍進を遂げた日本維新の会である。今回の勝利で解散総選挙が近づいたという観測もあるが、野党第一党が入れ替わる日は近いかもしれない。 

 ■デイリー新潮編集部

 元稿:新潮社 主要出版物 週刊新潮 【デイリー新潮・DAILY SHINCHO】 2023年04月25日 06:02:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【衆院山口2区補選】:世襲批判、組織力で逃げ切る 岸信千世氏、父の議席守る

2023-04-26 07:21:30 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【衆院山口2区補選】:世襲批判、組織力で逃げ切る 岸信千世氏、父の議席守る

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【衆院山口2区補選】:世襲批判、組織力で逃げ切る 岸信千世氏、父の議席守る

 23日投開票された衆院山口2区補欠選挙は接戦となり、自民党新人の岸信千世氏(31)が、野党系の無所属元職平岡秀夫氏(69)との一騎打ちを制して初当選した。父の信夫氏(64)を継ぐ「世襲」への批判も影響し、得票率で5ポイント差にまで詰め寄られたが、自民党の組織力で逃げ切った。

 ■【グラフ】出口調査「政治家の世襲についてどう考える?」  

 「お父さん、ひいおじいちゃんのような立派な政治家に育てていこうじゃありませんか。それがこの選挙です」。選挙戦最終日の22日、岸氏が山口県岩国市内で開いた街頭演説。応援に駆け付けた林芳正外相(山口3区)が、岸氏の曽祖父の岸信介元首相を引き合いに出して声を張り上げると、支持者から拍手が沸いた。<button class="sc-dZsfSn hxfyhm" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38"></button><button class="sc-dZsfSn hxfyhm" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38">岩国市内での街頭演説で林外相㊨の応援を受ける岸氏(22日)</button>

岩国市内での街頭演説で林外相㊨の応援を受ける岸氏(22日)(中国新聞社)

 林氏の岩国入りは、情勢調査で「接戦」が伝えられ急きょ決まった。自民党の森山裕選対委員長が19日、林氏に電話で応援を頼んだ。森山氏は17日には岩国市の岸氏の事務所を訪問。選挙区で最も有権者が多い同市で激戦になっていると、地元の県議や市議にげきを飛ばした。

 岸氏は逆風からのスタートだった。立候補表明した2月、伯父の安倍晋三氏ら首相経験者たち親族の名前を連ねた家系図を自身のホームページに載せると、「政治を私物化している」などと批判が渦巻いた。家系図の掲載を取りやめ、告示前から世襲批判の防戦に追われるようになった。

 選挙戦に入ると、安倍氏を支えた菅義偉前首相や自民党の茂木敏充幹事長、安倍派の国会議員たちが「立派な後継」「自民党としての戦いだ」とマイクを握った。岸氏も「父と伯父の背中を見て育った」と繰り返した。

 対する平岡氏。米軍岩国基地(岩国市)を巡る安全保障や脱原発のエネルギー政策を中心に訴えていたが、選挙戦後半から政治家の世襲批判を強めた。「今の日本に必要なのは、家系図ではなく未来図ではないですか」。告示まで1カ月を切った3月20日に立候補を表明し、約8年ぶりの選挙戦。だが、比例復活を含め5回当選し、民主党政権で法相を務めた知名度もあり、猛烈に追い上げた。

 中国新聞が投開票日に実施した出口調査では、自民党支持層のうち2割近くが平岡氏に投票し、無党派層の6割が平岡氏を選んだ。ある自民党系の岩国市議は「自分の選挙並みに歩いた。父信夫さんの時代にこんなに動いた記憶はない。岩国市の投票率が上がれば危なかった」と振り返った。

 元稿:中國新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【政局・選挙・衆院山口2区補選】  2023年04月25日  06:32:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【衆院山口ダブル補選】:勝利はしたが…次期衆院選山口、自民現職4人に3小選挙区で思惑交錯

2023-04-26 07:21:20 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【衆院山口ダブル補選】:勝利はしたが…次期衆院選山口、自民現職4人に3小選挙区で思惑交錯 ■「岸家」「林家」「高村家」と「安倍後継」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【衆院山口ダブル補選】:勝利はしたが…次期衆院選山口、自民現職4人に3小選挙区で思惑交錯 ■「岸家」「林家」「高村家」と「安倍後継」 

 23日投開票の衆院山口2区と山口4区の補欠選挙は自民党がいずれも勝利し、2議席を守った。これで山口県内の4小選挙区の現職は、政界で影響力を示してきた「岸家」「林家」「高村家」をそれぞれ継ぐ3人と、「安倍後継」の1人という顔ぶれになった。次の衆院選で県内の小選挙区は1減する。3枠を巡る争奪戦の行方に注目が集まる。

 
 ◆昭恵さん「私が決めることでもない」

 51961票。4区補選で初当選した吉田真次氏の得票数は、陣営の目標とした前回2021年の衆院選で故安倍晋三元首相が獲得した票数に約3万票届かなかった。投票率も34・71%と低迷した。ただ、自民党関係者は、票が伸びなかった要因をこう説明する。「一番は林対安倍の遺恨だよ」

 林家と安倍家は中選挙区時代の父親の代から、下関市を舞台に権力闘争を繰り広げてきた。次の衆院選で県内の小選挙区は1減の3選挙区になる。安倍氏が当選を重ねた下関市を含む4区と林芳正外相の選挙区である3区の一部が一つになり「新3区」となる。下関市出身の林氏は本来の地盤がある新3区から立つとの見方が強まっている。

 「今後についてはまだ何とも言いようがない」。吉田氏は当選が確実となった23日夜、新3区への意思表示を控えた。吉田氏を「主人の後継者」として支援した安倍氏の妻昭恵さんは、新3区から林氏の立候補が取り沙汰されていることに対し「何も詳しいことを聞いてないし、決まってもいない。私が決めることでもない」と述べるにとどめた。吉田氏の選挙を今後も支援していく考えは明確にした。

 ◆「5万票ではどうということはない」

 一方、吉田氏の選対本部長を務めた安倍後援会の伊藤昭男会長は「自分の都合で向こうに行って自分の都合でまた帰ってくるとか、政治はそんなことではない」と林氏側をけん制。吉田氏の新3区からの立候補を強く望んだ。林氏の有力な支援者は「5万票ではどうということはない。法律が変わって選挙区が三つになるんだから自分の都合ではない。そもそも現役閣僚と1年生議員を比べるのが常識的でない。推移を見守るだけだ」と淡々と話す。

 投開票が3日後に迫った20日。昭恵さんが街頭でマイクを握った。隣にいたのは夫の後継に推した吉田氏ではなく、2区で野党系候補と競り合っていた岸信千世氏だった。安倍氏の実弟の岸信夫前防衛相の長男で、おいに当たる。重鎮県議や県連幹部が中心の岸陣営の要請に応えて2区内の岩国市に入った。

 昭恵さんは16日も参院大分選挙区を訪れた。自民党安倍派の幹部から応援依頼があったという。ただ、この選挙期間中、昭恵さんは4区にほぼ張り付き、他候補の応援に行ってもとんぼ返りだった。安倍氏に近い党関係者は「これだけ必死に動くのは吉田を選挙区に本気で残したいからだ」とみる。今月に入って重鎮県議と会食し、補選後をにらんだ動きもみせている。

 ◆宇部の自民党県議を激励

 林氏は、母親が宇部興産(現UBE)の創業家出身で、現在の拠点は3区内の宇部市。この宇部市と1区内の山口市、防府市の3市で「新1区」が形成される。現1区は高村正彦前副総裁の長男で2期目の高村正大氏が議席を持つ。高村氏の祖父の代からの地盤である周南市は全域が2区と統合する形で「新2区」になる。

 高村氏は23日夜、2区の補選で当選確実となった岸氏の陣営を訪ね、当選を祝った。次期衆院選についての取材に「党の方針に従う。今後のヒアリングで小選挙区から出たいとの希望は伝えるつもりだ。どの選挙区からという思いは差し控えたい」とした。ただ県議選前の3月中旬、宇部市の自民党県議の事務所を激励に訪れている。ある県議は「動くのがまだ早い」と苦笑いしてくぎを刺す。

 岸氏は当選から一夜明けた24日、記者会見で新たな区割りについて「中選挙区時代から曽祖父も父も県東部の皆さんに支えられた。この地域への思い入れがあるが、一個人で決められることではない」と語った。苦戦が報じられた選挙戦中盤、党県連幹部はこうつぶやいた。「岸の名は消せない。国にとっても山口県にとっても」(渡辺裕明、有岡英俊、柳本真宏)

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  元稿:中國新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【政局・選挙・衆院山口ダブル補選】  2023年04月24日  06:32:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

 

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【衆院山口2区補選】:世襲批判、組織力で逃げ切る 岸信千世氏、父の議席守る

2023-04-26 07:21:10 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【衆院山口2区補選】:世襲批判、組織力で逃げ切る 岸信千世氏、父の議席守る ■出口調査では自民支持層の2割近くが平岡氏へ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【衆院山口2区補選】:世襲批判、組織力で逃げ切る 岸信千世氏、父の議席守る ■出口調査では自民支持層の2割近くが平岡氏へ 

 23日投開票された衆院山口2区の補欠選挙は接戦となり、自民党新人の岸信千世氏(31)が、野党系の無所属元職平岡秀夫氏(69)との一騎打ちを制して初当選した。父の信夫氏(64)を継ぐ「世襲」への批判も影響し、得票率で5ポイント差にまで詰め寄られたが、自民党の組織力で逃げ切った。

 「お父さん、ひいおじいちゃんのような立派な政治家に育てていこうじゃありませんか。それがこの選挙です」。選挙戦最終日の22日、岸氏が山口県岩国市内で開いた街頭演説。応援に駆け付けた林芳正外相(山口3区)が、岸氏の曽祖父の岸信介元首相を引き合いに出して声を張り上げると、支持者から拍手が沸いた。

 林氏の岩国入りは、情勢調査で「接戦」が伝えられ急きょ決まった。自民党の森山裕選対委員長が19日、林氏に電話で応援を頼んだ。森山氏は17日には岩国市の岸氏の事務所を訪問。選挙区で最も有権者が多い同市で激戦になっていると、地元の県議や市議にげきを飛ばした。

岩国市内での街頭演説で林外相㊨の応援を受ける岸氏(22日)

岩国市内での街頭演説で林外相㊨の応援を受ける岸氏(22日)
 

 選挙戦に入ると、安倍氏を支えた菅義偉前首相や自民党の茂木敏充幹事長、安倍派の国会議員たちが「立派な後継」「自民党としての戦いだ」とマイクを握った。岸氏も「父と伯父の背中を見て育った」と繰り返した。

 対する平岡氏。米軍岩国基地(岩国市)を巡る安全保障や脱原発のエネルギー政策を中心に訴えていたが、選挙戦後半から政治家の世襲批判を強めた。「今の日本に必要なのは、家系図ではなく未来図ではないですか」。告示まで1カ月を切った3月20日に立候補を表明し、約8年ぶりの選挙戦。だが、比例復活を含め5回当選し、民主党政権で法相を務めた知名度もあり、猛烈に追い上げた。

 中国新聞が投開票日に実施した出口調査では、自民党支持層のうち2割近くが平岡氏に投票し、無党派層の6割が平岡氏を選んだ。ある自民党系の岩国市議は「自分の選挙並みに歩いた。父信夫さんの時代にこんなに動いた記憶はない。岩国市の投票率が上がれば危なかった」と振り返った。(有岡英俊、川村奈菜)

 ◆世襲「好ましくない」は2割 中国新聞社出口調査

 中国新聞社は、衆院山口2区補欠選挙の有権者300人を対象に出口調査を実施し結果を分析した。争点の一つとなった政治家の世襲の是非について「本人の能力次第」とした人が半数を占めた。好ましくないとの見方も2割に上り、接戦になった一因とみられる。

 回答では、能力次第が49・7%で最も多かった。「政治の私物化につながり好ましくない」が16・7%で続き、「多様な人材を政治の世界に送り出すためには好ましくない」の4・3%と合わせ、批判的な考えが21・0%に上った。「政治に慣れ親しんでいるので好ましい」は15・0%だった。

 世襲への厳しい視線は野党支持層で顕著で、51・4%が「好ましくない」と答えた。支持政党別で立憲民主党で50・0%、日本維新の会で54・5%を占め、支持政党がないとする無党派層で27・5%。自民党でも10・5%が否定的だった。

 投票先を選ぶのにも影響していた。批判的な考えを示した人の82・5%が野党系の無所属元職平岡秀夫氏に入れた。能力次第と答えた人の65・1%は自民党新人の岸信千世氏、33・6%は平岡氏に投じた。

 投票先を支持政党別に見ると、岸氏は自民党の81・7%、公明党の100%の支持を集めた。平岡氏は野党支持層を固め、無党派層の62・7%に浸透した。(和田木健史)

 <出口調査の方法>投開票日の23日、有権者300人から回答を得た。タブレット端末を使い、投票した候補者や支持政党など4項目で、選択肢から選んでもらった。

  元稿:中國新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【政局・選挙・衆院山口2区補選】  2023年04月24日  06:32:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER2023.04.26】:反感買った二階派・三反園訓議員の県会議員呼び出し状

2023-04-26 07:01:50 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【HUNTER2023.04.26】:反感買った二階派・三反園訓議員の県会議員呼び出し状

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER2023.04.26】:反感買った二階派・三反園訓議員の県会議員呼び出し状 

 「何様か知らないが、三反園も二階も、勘違いしてるんじゃないか!」――怒りを隠そうともしないのは、鹿児島県の自民党関係者。

 古参の自民党員を怒らせたのは、同党県連の県議会議員などに郵送されてきた1通の郵便物。封筒の中に入っていたのは、2期目を目指した鹿児島県知事選挙に敗れ衆議院議員への転身を余儀なくされた三反園訓氏の資金管理団体による政治資金パーティ「衆議院議員みたぞのさとし かごしま政経セミナー」の参加券付き案内。開催日は4月21日で場所は鹿児島市内のホテル、会費は5,000円。案内には、三反園氏が入会した自民党二階派の領袖・二階俊博氏の挨拶文を掲載し、パーティー当日には二階氏と番頭格の林幹雄元経産相が「ご講和」されることが紹介されていた。

 「講和」とあるが、二階・林のお二人がケンカしていて仲直りするというわけではない。“講話”の間違いだ。国会議員が政治資金を集める目的で作成した印刷物で、これほどお粗末なものは見たことがない。

 これだけでも呆れる人が続出だろうが、自民党関係者の怒りに火をつけたのは、県議会議員だけに同封されたという下の文書だった。

 鹿児島県内の自民党県議会議員に対し、二階氏と林氏が「意見交換会」をやるから集まれというわけだ。呼び出し状を送り付けられたのは、三反園氏の選挙区である鹿児島二区、さらには同氏と近いとみられている県議らだったとみられている。

 前出の古参党員は、怒る理由についてこう話す。

 「三反園は永田町では自民党会派に入ったというだけで、正式に入党を許されたわけではない。ただの無所属だ。二階派かなにか知らないが、我が鹿児島県には森山派を率い、党の選対委員長でもある森山裕先生がいらっしゃる。二階ごときに話を聞いてもらう必要などない。そもそも、三反園は何の権限で我が党の県会議員にこんなふざけた案内を送り付けてきたのか。知事選や衆議院選挙、さらには先の統一地方選でも党の候補者と敵対してきたのが三反園。反党行為を繰り返している人物のくせに、思い上がりも甚だしい。こいつの入党だけは、断じて容認できない。もちろん、鹿児島では二階派になんて用はない」

 こうした批判が聞こえたのか、結局二階氏と林氏はパーティーに顔は出したものの、「意見交換会」はお流れに――。4月7日になって、関係先に下のFAXが送られていた。

 三反園氏の政治資金パーティーが開かれたのは4月21日。その2日後の23日、二階氏の地元・和歌山県で実施された衆院和歌山1区の補欠選挙では、二階派の門博文氏が、日本維新の会が擁立した新人の林佑美氏に惨敗した。よその県に余計なちょっかいを出して反感を買い、さらには地元の子分は落選――。二階氏の威光は、陰る一方だ。それにしても三反園訓という人物は、どうして問題ばかり起こすのだろう。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【社会ニュース・話題・衆議院議員みたぞのさとし かごしま政経セミナー】  2023年04月26日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER2023.03.29】:三反園訓衆院議員、資産報告訂正も政治資金収支に虚偽の疑い

2023-04-26 07:01:40 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【HUNTER2023.03.29】:三反園訓衆院議員、資産報告訂正も政治資金収支に虚偽の疑い

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER2023.03.29】:三反園訓衆院議員、資産報告訂正も政治資金収支に虚偽の疑い 

 三反園訓衆議院議員の資金管理団体「みたぞのさとし後援会 三訓会」の令和3年分政治資金収支報告書の記載内容と、同氏が衆議院に提出した「資産等報告書」の報告内容が合致せず、いずれかの報告が虚偽だった疑いが浮上。今月22日にハンターの指摘を受けた三反園氏側が、翌24日に資産報告書と補充報告書を訂正したことを明らかにした。「事務的なミスだった」と釈明しているが、違う実態だった可能性がある。

 ■資金管理団体「収支」に整合性なし

 当選した衆議院議員の場合、「政治倫理の確立のための国会議員の資産等の公開等に関する法律」任期が始まった時点(総選挙の投開票日)での議員本人の資産を100日以内に議長へ報告するよう定められている。現在の衆院議員の任期開始時点は、直近の総選挙が行われた令和3年(2021年)10月31日となる。

 資産報告書には、議員が保有する預貯金の額、不動産、有価証券、ゴルフ会員権などの他、借入金と貸付金についても記載するのが決まりで、令和2年(2020年)の鹿児島県知事選挙に落選した後、翌3年10月の総選挙に鹿児島2区から立候補して初当選した三反園氏は、同年10月31日時点での貸付金を「0」と報告していた。

 一方、三訓会の政治資金収支報告書によれば、同年1月1日から10月31日までの収入は、前年からの繰越金を合わせて8,063,498円。支出合計は、12,776,623円だった。(*下の表、参照

 10月31日までの支出12,776,623円を賄うためには、それ以上の資金が必要になるはずだが、収支報告書の記載通りなら収入は8,063,498。4,713,125円が不足する計算となる。収入不足を補うためには「借り入れ」を行うしかないが、前述したように資産報告に記された10月31日までの三反園氏の貸付金はゼロ。収支報告書と資産報告の整合性はない。どちらかの報告書が虚偽ということだ。

 ■「完全なミス」との釈明に疑問

 “三反園議員の資産報告書か、三訓会の政治資金収支報告書のどちらか、あるいは両方の記載内容は間違っているのではないか”――ハンターは今月22日、三反園氏の事務所に期限を翌日14時として回答を求めたところ、23日に同氏の秘書から「ご指摘の件は分かりました。先ほど資産報告書を訂正してきました。10月31日以前と、11月1日以降のものを修正しました。完全なミスです」と連絡があった。令和4年4月公開の資産報告書と、同年7月公開の補充報告書に貸付金の記載を加えたということで帳尻を合わせた形だが、「はい、そうですか」というわけにはいかない。

 下は、三訓会が総務省に提出した政治資金収支報告の中の「収入」のページの一部だ(*赤い囲みはハンター編集部)。

  報告書提出時に記載されていた三反園氏自身の以下の寄附が2本の横線で抹消されているのが分かる。

・10月15日 8,500,000円
 ・11月 8日 2,000,000円
 ・11月12日 2,000,000円
 ・11月22日 2,000,000円

 10月15日の850万円の寄附金額は、なぜか抹消された後350万円に修正されており、200万円×3回=計600万円と合わせ「1,100万円」の寄附が消えた形だ。これでは、収支全体の辻褄が合わず、収入がないのに支出が行われたことになる。では、消えた1,100万円はどう処理されたのかーー。

 実は、寄附されたはずの1,100万円は、下の収支報告書の記載にあるように、三反園氏から三訓会への貸付金に化けていた。

 つまり、いったんは三訓会に提供した1,100万円を、いずれ他者から集めるカネの中から「返してもらう」ことにしたというわけだ。あやしい操作と言う他ない。

 ■拭えぬ「虚偽報告」の疑い

 三反園氏は資産報告を訂正して一件落着と考えているようだが、そうはいかない。三訓会の令和2年から3年にかけての繰越金は、報告書の「収支の状況」の記されているように「48,498円」である。

  これに対し、1月15日と2月26日に印刷費としてそれぞれ66,000円、計132,000円の支出があるのだが、年初の保有金は前年からの繰越金48,498円のみ。年間で15,000円しかなかった「その他の寄附」(1件5万円以下の寄附)を無理やり足しても63,498円にしかならず、1月15日の66,000円も2月26日の66,000円も支払えなかったことになる。

 三訓会への寄附は同年7月まで他に1件もない。収支報告書の流れからして、1月15日以前に「貸し付け」があったとも思えない。つまり、初めから収支の辻褄が合っていない三訓会の収支報告書は、虚偽の疑いが濃いということだ。

 ■登録政治資金監査人は何を監査したのか?

 国会議員の関連政治団体は、弁護士、公認会計士、税理士のうち、登録政治資金監査人名簿に登録された「登録政治資金監査人」に監査を受け、政治資金収支報告書にその監査人の報告書を貼付しなければならない。三訓会も鹿児島の税理士に監査を受けている。下が監査報告書だ。

  政治資金規正法は、国会議員関係政治団体が収支報告書を提出する場合について登録政治資金監査人による政治資金監査を受けるよう規定。同監査人は収支の状況について、備え付けと3年間保存が義務付けられた会計帳簿、明細書、領収書等を確認した上で、監査報告しなければならない。

 三訓会の登録政治資金監査人を務めている鹿児島の税理士も、監査報告書で《(政治資金収支報告書には)会計帳簿、明細書、領収書等に基づいて支出の状況が表記されていた》と述べている。しかし、すべての収入と支出が記載されていなければならない会計帳簿を正確に転記したはずの三訓会の政治資金収支報告書は、ここまで述べてきた通り収支の整合性が全くないもの。監査人は、一体何を確認したのだろうか?

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【社会ニュース・三反園訓衆議院議員の資金管理団体「みたぞのさとし後援会 三訓会」の令和3年分政治資金収支報告書の記載内容と、同氏が衆議院に提出した「資産等報告書」の報告内容が合致せず、いずれかの報告が虚偽だった疑い】  2023年03月29日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【僭越ながら「論」・2022.04.15】:三反園氏政治団体200万円不記載報道で南日本新聞への「お願い」と「反論」

2023-04-26 07:01:30 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【僭越ながら「論」・2022.04.15】:三反園氏政治団体200万円不記載報道で南日本新聞への「お願い」と「反論」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【僭越ながら「論」・2022.04.15】:三反園氏政治団体200万円不記載報道で南日本新聞への「お願い」と「反論」 

 ”せっかくハンターの記事を後追いしてくれたのなら、きちんとした仕事をしていただきたい“――南日本新聞の直近の記事に対する反論と、「心からのお願い」である。

◇   ◇   ◇

 ハンターは13日、鹿児島県医師会(池田琢哉会長)の政治組織「鹿児島県医師連盟」(同)が、令和2年4月に三反園訓衆議院議員の資金管理団体「みたぞのさとし後援会三訓会」(以下、三訓会)に寄附したとされる200万円が、三訓会の政治資金収支報告書に記載されていなかったことを報じた。配信したのは13日の午前5時。リードの部分だけを再掲しておきたい。(実際の記事はこちら⇒「鹿児島県医師会から三反園衆院議員側への200万円、収支報告書に不記載」)

 鹿児島県医師会(池田琢哉会長)の政治組織「鹿児島県医師連盟」(同)が、自民党二階派に入会した三反園訓衆議院議員の資金管理団体「みたぞのさとし後援会三訓会」に行った200万円の献金が、同団体の政治資金収支報告書に記載されていないことが分かった。政治資金規正法上の「不記載」の状態。三訓会の会計責任者に確認しようと議員会館の三反園事務所に取材を申し入れたが、出稿までに連絡はなかった。

 他のメディアからの連絡や問い合わせはなかったため、三訓会の政治資金処理に関する別の問題を取材していたところ、14日朝になって鹿児島県内の複数の読者から「昨日の(ハンターの)記事を南日本新聞が後追いしてます」「ミナミも書いたんですね」「ちゃんとハンター読んでるんだ」などといった連絡が来た。その中の一人が送ってくれたのが下の画面。南日本新聞14日朝刊の記事だ。

  新聞記事ではさらりと「県医師連盟からの200万円を記載していないことが13日分かった」とあるが、「後追い」であることは紛れもない事実だろう。なにせ昨日の今日なのだ。「偶然だ」と強弁しても、説得力はない。

 致命的なのは、ハンターが自社の配信記事で示した三訓会発行の領収書のことが、一切記されていないことだ。もちろん、県医師連盟が三訓会からもらった領収書の写しがなければ、この点に触れることはできない。南日本新聞が領収書の写しを県選管への情報公開請求で入手していたのかどうか分からないが、領収書を示して三反園氏側を追及していれば、上の画面にあるような生ぬるい記事にはならなかったはずだ。

 ハンターの取材要請には応じなかった三訓会の会計責任者は、南日本の記者に対し「県医師連盟からの寄付(記事原文のママ)とすべきところを三反園氏からの寄付としていた。記入ミスだった」と答えたことになっている。ならば、ハンターが13日に配信した記事に添付した三訓会発行の領収書(下の画像参照)のことは、どう説明するのか?

  県医師連盟あてに領収書を発行しておいて、「三反園個人からの寄附だと思った」と言い訳は通るまい。

◇   ◇   ◇

 医師連盟が三訓会に200万円の献金を行ったのは4月30日。一方、同団体の収支報告書では、たしかに南日本の記事にあるとおり、翌日の5月1日に三反園氏本人が同額を寄附したことになっている。(*下の画像参照)

  だが、医師連盟からの200万円と、三反園氏本人の200万円が同一のカネだったという証拠はどこにもない。それこそ、2日続けて“偶然”に200万円が、つまり計400万円が動いた可能性は否定できまい。なにより、三訓会は県医師連盟に対し、4月30日の段階で領収書を発行しているのだ。

 ミスがあったにせよ、上掲の収支報告書を提出した以上、三訓会が三反園氏個人にあてて発行した領収書が存在する可能性はある。それはどこに行ったのか?もし個人あての領収書があったとして、三反園氏はその領収書を所得申告の際に利用したのではないか?三反園氏や三訓会は、通帳などを提示した上で、詳細な説明をすべきだろう。

◇   ◇   ◇

 領収書まで発行しておきながら、政治団体からの献金と個人からの寄附をミスで取り違えたとする三訓会の政治資金収支報告書を、信用するのは難しい状況だ。そこで問題になるのが、度々報じてきた上掲の収支報告書の記載――「その他の寄附」――の項目である。

 同団体がこの年に集めた政治資金3,035万円のうち、150万円は他の政治団体からの寄附。上掲の報告書では、残り2,885万円が個人からの寄附ということになっている。

 この記載のままなら330万円が三反園氏個人からのもので、約9割にあたる2,555万円が報告書に記載義務のない5万円以下の「その他の寄附」(寄附者の確認ができないカネが、2,555万円もあるということ)。常識では考えられない集金実態に多くの政界関係者から疑問の声が上がっていたが、200万円が三反園氏からのものではないとすれば、個人からの寄附の総額は2,685万円となり、「その他の寄附」(2,550万円)が占める割合は95%にまでハネ上がる。

 不可解極まりない集金実態と、あり得ない収支報告書の記載。三反園陣営の政治資金処理は、信頼性ゼロということだ。

◇   ◇   ◇

 ということで、南日本新聞に一言。報道の使命が「権力の監視」であるなら、疑問点を権力側に提示し、最後まで追求するのが本来の仕事だろう。それを、権力側の言い分を鵜呑みにする格好でたれ流してしまえば、まさに権力側の思う壺。報道が権力側の言い訳を宣伝することになる。

 そうした意味で、「単純なミス」で片づけられてしまった今回の新聞記事は、あまり褒められた内容でない。むしろ、後追いなどしてもらわない方がよかった。

 もう一つは「お願い」なのだが、後追いするのなら、「ハンターが報じた」か、それがどうしても嫌なら、せめて「ネットメディアが報じた」くらいは書き添えてもよかろう。ハンターは、貴紙が先行して記事にした件について報じる場合は、「南日本新聞が報じた」ことを明記しているはずだ。ネットメディアは玉石混交で、下に見たくなる気持ちがあるのは分かっている。しかし、筋は通すべきだ。(中願寺純隆)

 元稿:HUNTER 主要ニュース 【僭越ながら「論」】  2022年04月15日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【2023年04月24日 今日は?】:作家小田実氏らの呼び掛けで結成の「ベ平連」が都内で初デモ

2023-04-26 00:00:40 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【2023年04月24日 今日は?】:作家小田実氏らの呼び掛けで結成の「ベ平連」が都内で初デモ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2023年04月24日 今日は?】:作家小田実氏らの呼び掛けで結成の「ベ平連」が都内で初デモ

 ◆4月24日=今日はどんな日

  国鉄の横浜・桜木町駅近くで電車が炎上、乗客106人死亡(1951)

198人が死傷した桜木町事故の発生当時の現場(1951年4月=神奈川新聞社所蔵)

198人が死傷した桜木町事故の発生当時の現場(1951年4月=神奈川新聞社所蔵)

 ◆出来事

  ▼作家小田実氏らの呼び掛けで結成の「ベ平連」が都内で初デモ(1965)▼NASAがハッブル宇宙望遠鏡をスペースシャトルで打ち上げ(1990)

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 ◆誕生日

  ▼嶋田久作(55年=俳優)▼堀尾正明(55年=フリーアナウンサー)▼山咲千里(62年=女優)▼田島貴男(66年=ミュージシャン)▼大鶴義丹(68年=俳優)▼村上てつや(71年=ゴスペラーズ)▼山本梓(81年=タレント)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・今日は?】  2023年04月24日  00:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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