路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【自民党】:安倍派会長争い混沌…候補が軒並みヤラかし、和歌山補選では世耕参院幹事長が“戦犯”扱い

2023-04-25 13:50:50 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【自民党】:安倍派会長争い混沌…候補が軒並みヤラかし、和歌山補選では世耕参院幹事長が“戦犯”扱い

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【自民党】:安倍派会長争い混沌…候補が軒並みヤラかし、和歌山補選では世耕参院幹事長が“戦犯”扱い

 衆参5補選は自民党が4勝。衆院山口2区、4区と参院大分で勝利した3新人は、最大派閥の安倍派に入会するとみられている。

 99人に膨張する安倍派はウハウハかと思ったら、そうでもないらしい。自民候補が唯一、落選した衆院和歌山1区の責任論で、安倍派幹部の世耕参院幹事長が“戦犯”扱いされているのだ。

<picture>和歌山1区が唯一落選…世耕弘成参院幹事長(右)には責任論(C)共同通信社</picture>

 和歌山1区が唯一落選…世耕弘成参院幹事長(右)には責任論(C)共同通信社

 世耕氏はかねて衆院への鞍替えを公言し、二階元幹事長の和歌山3区を狙って選挙区内に事務所も構えている。

 二階は今回の補選で当初、「勝てる候補」として和歌山選出の鶴保参院議員を擁立しようとしていた。これに猛反対したのが世耕氏で、門博文元衆院議員を強く推した。元職といっても、和歌山1区で4連敗している門は比例復活の経験しかない。

 「もし補選に鶴保さんが出てきてたら、うちは候補を立てられへんかった。鶴保さんには勝てへんやろし、万博の恩義もあるからね」(日本維新の会幹部)

 鶴保氏は維新が力を入れる大阪万博の議員連盟で事務局長を務めている。鶴保氏が補選に出ていれば、保守王国の和歌山で自民は楽勝だっただろう。

 「世耕さんは自分が衆院に鞍替えしたいし、二階さんへの対抗心もあって、鶴保さんの鞍替えを阻止した。個人的な邪心によって確実に勝てた選挙区を落としたのだから、責任を問う声が上がるのは当然でしょう。派内での影響力も弱まりそうです」(安倍派関係者)

 安倍元首相が死去して以降、元会長として実質的に安倍派を取り仕切っている森喜朗元首相は「次の会長候補」に世耕氏、西村経産相、萩生田政調会長、松野官房長官、高木国対委員長の5人を挙げているが、派閥会長レースから世耕氏は脱落か。

 もっとも、ミソをつけたのは世耕氏だけではない。西村氏と萩生田氏も注力した選挙で惨敗してしまった。

 地元の明石市で、暴言問題で引退表明した泉房穂前市長と対立関係にある西村氏は、市長選に明石市議を引っ張り出し、全力支援したが泉の後継に完敗。「全責任は私にある」と敗戦の弁を述べた。

 東京都連会長の萩生田氏も、前区長が急逝した江東区長選に世襲の子飼い候補を担いだものの、当選させられなかった。

 お膝元で負けるようでは、最大派閥の会長はおぼつかない。会長選びはますます混沌とし、会員増でも安倍派は手放しでは喜べない状況だ。

今回の日本維新の会の躍進を許したのは、自民党の国会を筆頭に地方議会に在職する全ての議員たちの驕りと劣化が最大の原因だ! 岸田首相と自民党に猛省を希求する。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース・自民党・安倍派・衆院和歌山1区補選】  2023年04月25日  13:50:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【統一地方選】:東京21区議選の結果に自民真っ青…首都圏の議席壊滅危機で衆院解散に急ブレーキ

2023-04-25 13:50:40 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【統一地方選】:東京21区議選の結果に自民真っ青…首都圏の議席壊滅危機で衆院解散に急ブレーキ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【統一地方選】:東京21区議選の結果に自民真っ青…首都圏の議席壊滅危機で衆院解散に急ブレーキ

  岸田政権に対する「中間評価」の意味合いを持つ衆参5補欠選挙で、自民党は「4勝1敗」。勝敗ラインの「3勝2敗」を上回り、永田町の焦点は「岸田首相がいつ解散・総選挙に踏み切るのか」に移っている。とはいえ、山口4区以外は苦戦を強いられた末の薄氷の勝利で、党内に祝勝ムードはない。むしろ、今回の投票傾向から「総選挙の議席激減」を危ぶむ声すら上がっている。

都市部は「自民ノー」が圧倒的(岸田首相と英利アルフィヤ氏)/(C)日刊ゲンダイ
都市部は「自民ノー」が圧倒的(岸田首相と英利アルフィヤ氏)/(C)日刊ゲンダイ

 「とにかく、ウチへの票の出方が悪すぎる」と言うのは、ある自民党関係者だ。東京21区議選の結果に青ざめたという。自民は21区議選に計295人の公認候補を立て、70人が落選。16人中7人と候補の半数近くが敗れた杉並をはじめ、各区で議席を取りこぼした。

 落選者で目立つのは当選3回以上の中堅・ベテランだ。それだけ新陳代謝を求める有権者が多い証拠だが、自民新人の初当選組は江東区の井川諒太郎候補(31)など40人にとどまり、改選前から総獲得議席を10減らした。

 「結果以上に内容が乏しい。世田谷は、日本維新の会の現職がトップ当選。3位も維新の新人でそれぞれ、約1万4000票と約1万2000票を獲得したのに、ウチで最も順位の高い7位の37歳新人女性は約6800票止まり。定数50で14人が当選したが、順位は中間以降に固まり、立憲にも水をあけられた。目黒も維新の新人がトップ。ウチの最高は7位で獲得票数はトップの半数以下です。中野にいたってはトップ10入りすらできず、最高は14位。千代田、墨田、豊島でトップ当選を果たしたとはいえ、圧勝した選挙区は1つもなかった」(自民党関係者)

<picture>「解散」については「今は考えていない」と、慎重な岸田首相(C)共同通信社</picture>「解散」については「今は考えていない」と、慎重な岸田首相(C)共同通信社

 ◆「首都圏の議席は半減必至」の声

 都内三多摩エリアの22市町村議選の結果も同様で、自民は改選前158議席から143議席と15議席減。千葉5区補選を見ても顕著なように、無党派層の多い都市部の基調は「自民ノー」だ。2年前の総選挙で千葉5区では「政治とカネ」の問題で辞職した薗浦健太郎前衆院議員(自民離党)が約11万票を獲得。今回の補選で自民の英利アルフィヤ候補は約5万票しか取れず、半減以上だ。乱立5野党の総獲得票数は約11万票で、野党側が候補者を一本化していればダブルスコアの大敗を喫する可能性もあった。

 加えて連立パートナー、公明党の党勢衰退も激しい。「全員当選」を掲げて臨んだ統一地方選の候補1555人のうち12人が落選。1998年に現在の公明党となって以降で最多だ。集票マシンに陰りがみえ、「全勝神話」も今は昔。落選者を出したのは愛知県議選や大阪市議選、都内5つの区議選など大都市圏が中心だ。学会票の上積みが期待できなければ、都市部の自民党はますます苦しい選挙戦を強いられる。

 冒頭の自民党関係者は「今、解散・総選挙に打って出れば都市部で議席を大幅に減らすのは必至。統一地方選の票の出方だと、首都圏の議席は半減してもおかしくない」と嘆いた。党内に渦巻く悲鳴は岸田首相の解散戦略にどう響くのか。

 ※:今回の日本維新の会の躍進を許したのは、自民党の国会を筆頭に地方議会に在職する全ての議員たちの驕りと劣化が最大の原因だ! 岸田首相と自民党に猛省を希求する。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース】  2023年04月25日  13:50:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【衆院山口4区補選】:国生さゆりの有田氏批判投稿に江川紹子氏「謝罪すべき」 三浦マイルドは擁護

2023-04-25 13:26:30 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【衆院山口4区補選】:国生さゆりの有田氏批判投稿に江川紹子氏「謝罪すべき」 三浦マイルドは擁護

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【衆院山口4区補選】:国生さゆりの有田氏批判投稿に江川紹子氏「謝罪すべき」 三浦マイルドは擁護

 ジャーナリストの江川紹子氏が25日、ツイッターを更新。有田芳生氏に対する国生さゆりの発言に苦言を呈した。

【写真】網タイツ美脚の国生さゆり  

 衆院山口4区の補選に立候補したジャーナリストの有田芳生氏は、選挙期間中、演説で「下関って統一教会(世界平和統一家庭連合=旧統一教会)の聖地なんです」などと発言。これがネット上で問題視され、炎上した。<button class="sc-dZsfSn hxfyhm" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38"></button><button class="sc-dZsfSn hxfyhm" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38">左から三浦マイルド、江川紹子</button>

左から三浦マイルド、江川紹子(TOKYO-SPORTS)

 タレントの国生さゆりも22日ツイッターで「根拠なく『聖地』と言っちゃった訳だし、軽蔑するよ」「ノリで言っちゃうダメな人。選挙中なのに軽率過ぎる」などと批判した。

 この投稿に対し有田氏は「統一教会裁判の弁護士から、僕が相談していないのに、名誉毀損にあたり、認定されるはずだから、訴訟を検討したらとメールが来ました。熟考します」と投稿した。

 この一連の流れについて江川氏は「これは批判ではなく名誉毀損の誹謗中傷。選挙期間中の候補者に対するものでかなり悪質。国生さんは謝罪を表明し、次の国政選挙までそれをトップに掲げておくなど反省すべきでせう」と指摘。  

 続けて「国生さんは、真実相当性があると弁明するのかもしれないけれど、ちょっと調べれば、自分の発言が真実でないことは分かるでせう。謝罪し、反省を示すのがよいと思います。有田氏の発言も、それを促しているのでは?」と国生が素直に謝るべきだという見解を示した。  

 さらに「事実に基づく批判と、事実に基づかない、または事実を歪曲するような誹謗中傷は、きちんと区別しましょう」と提言した上で「下関を『聖地』にしたのは統一教会。有田発言はそれを指摘し、問題視したもの。『根拠なく』述べたものでもない。一時期、小菅がアレフの聖地と化しているとの報道が相次ぎましたが、そうした報道が東京拘置所や周辺住民に対する誹謗中傷ではないことは言うまでもありません」とオウム真理教の流れをくむアフレの例を挙げて、有田氏の発言の真意を解説した。

 一方、お笑い芸人の三浦マイルドは有田氏や江川氏の見解に異を唱えている。25日に自身のツイッターを更新し、有田氏らに対し「『下関は統一教会の聖地なんです』ではなく『下関が聖地だと、統一教会が言っているんです』と言うべきでしたよ。現在、『山口は壺聖地』などと地域ヘイトがネット上で散見されます。この風評被害は、少なからず有田芳生氏にも責任があると思われます」と私見をつづった。

 別の投稿では国生への訴訟検討について「訴えたいなら、裁判で白黒つければ良いと思いますが、他人の名誉を平気で毀損する人間が、自分の発言を非難されたら訴訟を散らつかせるの、何だかなあと思います。この世には、やって良い名誉毀損と、やってはいけない名誉毀損があるのでしょうか??」と問題提起している。

 元稿:東スポ WEB 主要ニュース 社会 【話題・選挙・衆院山口4区補選】 2023年04月25日  13:26:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政局】:自民党に高揚感なし 衆参5補選で4勝1敗も勝利の「質」は…早期解散に慎重な見方

2023-04-25 08:01:30 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【政局】:自民党に高揚感なし 衆参5補選で4勝1敗も勝利の「質」は…早期解散に慎重な見方

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政局】:自民党に高揚感なし 衆参5補選で4勝1敗も勝利の「質」は…早期解散に慎重な見方 

 23日に投開票された衆参5つの補欠選挙は24日、結果が出そろい、日本維新の会が勝った衆院和歌山1区以外はすべて自民党が勝利した。4勝1敗、勝率8割を手にした自民党だが、高揚感はほとんどない。野党より経験で勝る「地力(じりき)」の差で勝利につなげたが、僅差の勝利が多く、実態は「薄氷の勝利」。一定の政権批判票が存在する現実を前に、自民党内にあった「早期解散」風への慎重な見方も出ている。

岸田文雄首相(2023年1月撮影)  岸田文雄首相(2023年1月撮影)

 岸田文雄首相はもともとの自民の議席(千葉5区、山口2区、同4区)死守を念頭に「3勝2敗」を最低ラインに設定。数は目標を上回ったが、4勝のうちの3つで、深夜まで当確が出ない展開となった。

 特に、参院大分選挙区は異例の大接戦。白坂亜紀氏(56)は19万6122票を獲得したが、敗れた立民の吉田忠智氏(67)の19万5781票とは、わずか341票差。接戦は予想されていたが、関係者によると、ここまでのデッドヒートは想像を超えていたという。衆院千葉5区も英利アルフィヤ氏(34)と2位の差は4943票しかなかった。

 保守王国山口でも「異変」が起きた。衆院山口2区では、世襲批判が出た岸信千世氏(31)は6万1369票と、5万5601票の平岡秀夫元法相(69)とわずか5768票差。補選と通常選挙の違いはあるが、21年衆院選で信千世氏の父岸信夫氏が獲得した10万9914票にはほど遠い。今回唯一、午後8時の投票締め切りと同時に当確が出た衆院山口4区でも、吉田真次氏(38)の票数は5万1961票と、前回衆院選で安倍晋三元首相が取った8万448票を約2万8000票、下回った。今回、吉田氏の選挙を支えた安倍氏の後援会は、補選を区切りに解散する予定だ。

 補選の結果を受け、岸田首相は「しっかりやり抜けと叱咤(しった)激励をいただいた」と述べたが、勝利の「質」をめぐり、4勝1敗への評価は大きく割れている。【中山知子】

 ※:今回の日本維新の会の躍進を許したのは、自民党の国会を筆頭に地方議会に在職する全ての議員たちの驕りと劣化が最大の原因だ! 岸田首相と自民党に猛省を希求する

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・政局・自民党・衆参衆参5つの補欠選挙】  2023年04月25日  08:01:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【正論】:AIの未来、広島サミットへ提言 東洋大学情報連携学部長・坂村健

2023-04-25 08:00:30 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【正論】:AIの未来、広島サミットへ提言 東洋大学情報連携学部長・坂村健

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【正論】:AIの未来、広島サミットへ提言 東洋大学情報連携学部長・坂村健

 ◆生成系AIのインパクト

 昨年末に公開され、大きな話題になった対話型のChatGPTをはじめとする生成系AIは、いままでのコンピュータとは異なるレベルの人工「知力」を現実にした。その意味で、蒸気機関という人工「動力」が人間の筋力を置き換えた産業革命に匹敵する歴史的な転換点だ。作家や記者、弁護士、学者まで─より知的だと思われていた職でもこの「革命」からは逃れられない。

ChatGPTのロゴ(ロイター)

 しかも、生成系AIはその本質が情報サービスであり、インターネットが普及し、ほぼすべての人がスマートフォンを持つ環境では、その普及は簡単。さらに生成系AIの研究・開発にも、そのAI自身が利用されており、加速度的な進化が続いている。今回の「革命」が歴史に類を見ないのは、その速度であり、社会が対応できなければ多くの悲劇を生むことになりかねない。

 そこで本稿では5月の先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)の場で討議すべき国際協調の必要な課題に限った提言を行いたい。

 具体的な教育や労働などについては、各国、各組織それぞれの事情に合わせ個々に対応すべきことだ。例えば、私が関わる大学教育の分野でも、利用禁止から推進まで様々な対応が言われている。ちなみに、私の東洋大学情報連携学部(INIAD)では、全学生の利用を推進する方針をホームページで公開しているので、教育とAIに興味があればそちらを読んでいただきたい。

 ◆G7に求められる対応

 国際協調の必要な課題としてG7で求めたいのは、まずAIサービスを行う企業に対する規制の国際協調だ。生成系AIによるヘイトやフェイクなど社会不安を助長するコンテンツの洪水、テロ計画立案や危険な行為のノウハウ提供など、生成系AIには多くの危険が言われており、何らかの規制はどうしても避けられない。

 しかし、生成系AIに対する規制は同時に国際競争に関する「不利」を生む。例えば、代表的な生成系AIサービスであるChatGPTに対し、いち早くクレームをつけたイタリアは逆に開発元のOpenAI側から遮断された。

 プログラミングサイトによると一時イタリアでの生産性低下がみられたが、しばらくして回復した。その分、イタリア国外からのアクセスと偽装する仮想接続が増加したという。大きな需要がある以上、規制のない国が有利になるだけであり、それを抑えるには国際協調によるルール作りが必須となる。

 今回のG7ではそのルール作りの実務開始のための体制づくり、できるならルールを決める範囲の合意までできれば望ましい。

 ルールとしては、2019年に経済協力開発機構(OECD)により出された「AI開発ガイドライン」や、2017年に世界の識者により出された「アシロマAI原則」などがあるが、それらは具体的な生成系AIの技術を前提としていない抽象的な原則だった。

 具体的な生成系AIという技術が出現した以上、外形的に可否を判断できる具体的ルール作り─例えば各社で人手による強化学習で行っているAIトレーニングの内容のような具体的レベルでルールを作るべきだ。

 ◆研究開発における倫理規定

 ところで、企業は利益を無視して知的好奇心の探求に走ることは考え難いが、問題は大学を含む研究機関だ。私も含め研究者というのは「できることはやってみたい」という人種。そして生命工学での人工ウイルス漏出など、実験室から世界的リスクに直結する研究もある。そこで大学では研究倫理委員会による厳密な事前審査が行われており、それに通らないと研究を始められないようになっている。

 生成系AIはコンピュータシステムではあるものの、動作は統計的で生物学的。生命工学と同様の「予測不能性」が生まれたことも否定できないと考えている。研究に関する国際的ルール作りを、早急かつ具体的に始めるべきだ。

 例えば、AIに無制限の自己改変能力を持たせるとか、好奇心を持たせるといった研究には相当に慎重になるべきだし、自己保存本能を与えることや、苦痛を与えることによる教育は基本的には禁止。生命工学のレベル4隔離実験室的に言うなら、自己増殖機能を持ったAIをネットに放つようなことも厳格に予防しなければならない。

 ぜひG7では日本がイニシアチブを取る形で生成系AI研究の研究倫理規定について国際協調を推進してもらいたいと思う。ChatGPTを生んだOpenAIのアルトマンCEOも研究・開発の規約について一概に否定するものでなく、ぜひ日本含め各国政府と議論していきたいと述べている。AIを新しい仲間として、人類がその力を利用してよりよい未来に行けるか─もしくはAIが破滅的な未来へ導く悪魔になるか、その分かれ道が今回の広島サミットになるかもしれないのだ。(さかむら けん)

 元稿:産経新聞社 主要ニュース 社説・解説・コラム 【正論】  2023年04月25日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳・04.18】:要人の警護は国民と触れ合う旧態依然の遊説方針を変えるべき

2023-04-25 07:40:00 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【政界地獄耳・04.18】:要人の警護は国民と触れ合う旧態依然の遊説方針を変えるべき

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・04.18】:要人の警護は国民と触れ合う旧態依然の遊説方針を変えるべき 

 ★15日、午前11時半ごろ、衆議院和歌山1区の補欠選挙の応援に訪れていた首相・岸田文雄が遊説先で演説に向かうところ、男が発煙筒のような物を投げ爆発した。翌16日午前、首相は「民主主義の根幹をなす選挙において、こうした暴力的な行為が行われたことは絶対許すことはできない。大切なことは選挙を最後までやり通すことだ」「各党の選挙運動が妨げられることがないよう、警察においては警備、安全について万全を期してもらいたい」とした。

岸田文雄首相(2021年10月撮影)

岸田首相が衆院和歌山1区補欠選挙の応援演説に訪れた和歌山市の雑賀崎漁港で、発煙筒のようなものが投げ込まれ取り押さえられる男=15日午前11時31分(共同)

 

 

 ★16日の日曜日。都内の統一地方選挙で閣僚の応援演説が予定されている場所の警官の数は尋常ではなかった。首相の言うように選挙は民主主義の根幹をなす。暴力に屈したくない気持ちもわかる。だが元首相・安倍晋三襲撃以来、警備の強化は1段も2段もレベルアップしている。それでも国民と触れ合いたい政治家の考えを否定する気はないが、

 要人の警護は国民と触れ合う旧態依然の遊説方針を変えるべきではないか。握手の数だけ票が増えると思いたいだろうが、そういう選挙を要人はやめるべきだ。

 ★今年2月、警察庁長官は組織や団体に属さない「ローンオフェンダー(単独の攻撃者)」の対策強化を打ち出した。これ以上、同様の事案を避けたい警察は未然に防ぐために、既に目立たない生活を送り、社会から孤立し社会に憤りや恨みを持つ者をあぶりだすことに注力するだろう。都立大教授・宮台真司襲撃にも見られるように、過去のネットなどの発言を洗い出す捜査は当然だとしても事件を未然に防げないとなれば、政府や社会に不満を持つローンオフェンダーを探すために、事前にSNSでの発言を調べていくことになりかねない。つまり思想調査が始まることになる。政府要人が選挙で国民に触れたがることは民主主義の根幹ではない。ただローンオフェンダー対策が行き過ぎれば民主主義の根幹が揺らぐことは間違いない。解決策は要人の遊説に米国並みの警備体制を敷くか、要人遊説の自粛の取り決めをするかだ。(K)※敬称略

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2023年04月18日  07:42:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【佐高信「追悼譜」・04.25】:岸田・安倍との”勝負に負けて相撲で勝った”溝手顕正のリベラルさ

2023-04-25 06:30:50 | 【訃報・告別式・通夜・お別れの会・病死・事故死・災害死・被害による死他】

【佐高信「追悼譜」・04.25】:岸田・安倍との”勝負に負けて相撲で勝った”溝手顕正のリベラルさ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【佐高信「追悼譜」・04.25】:岸田・安倍との”勝負に負けて相撲で勝った”溝手顕正のリベラルさ

 ◆溝手顕正(2023年4月14日没 享年80)

  河井克行、案里夫妻のとてつもない選挙違反事件は2019年の参議院議員選挙で同じ広島選挙区の溝手を蹴落として、広島県議だった案里を当選させようとして起こったものだった。自民党本部が河井陣営に1億5000万円を支給したのに、溝手陣営には10分の1の1500万円しか支給しなかったことにそれは表れている。

 なぜ、そうなったのか?

 溝手が安倍晋三に対して「もう過去の人だ」 と発言し、安倍がそれを根にもったことが原因だといわれた。

<picture>溝手顕正氏(左、2023年4月14日死去、享年80)と脇雅史氏(C)日刊ゲンダイ</picture>

 溝手顕正氏(左、2023年4月14日死去、享年80)と脇雅史氏(C)日刊ゲンダイ

 溝手は岸田文雄が派閥の長である宏池会の代貸し格の政治家だった。情けないのは、この時、岸田が河井陣営の選挙カーに乗って案里を応援したことである。それだけは何としても避けるのが派閥を率いる親分ではないのか。結果は案里が当選して溝手は次点に泣いた。この時、溝手は「2人出すのは、やはり馬鹿げた話」と述べている。これはその「馬鹿げた話」を防げなかった岸田にも向けられていると考えるべきだろう。

 東大法学部を出て富士製鉄(現・日本製鉄)に入り、三原市長などを経て参議院議員となった溝手は、同時期に参議院議員だった平野貞夫によれば、「ずるさがまったくない人」で、「毒のない金丸信」だったという。それが安倍には煙たかったのだろう。

 河井対溝手のMK戦争は、安倍対岸田のAK戦争でもあった。俗に「相撲に勝って勝負に負けた」という言い方がある。それをもじれば、溝手は「勝負に負けて相撲に勝った」とも言えるのではないか。前代未聞の河井陣営の大がかりな買収事件が発覚したからである。

 溝手には会ったことがないが、溝手が自民党参議院議員会長だった時代に幹事長だった脇雅史とは対談した。

 脇は第2次安倍改造内閣で大臣にと溝手から推薦されたにもかかわらず、それを断った。

 「良識の府である参議院の議員は大臣になるべきではない」というのが脇の持論だったからである。そんな脇に参議院をまともにする方法を尋ねるとー ー

 「言論の府なのだから『言葉』を大事にすることがまず第一。何か物議を醸すような発言が出た時、『取り消せ』と言うでしょう。メディアもそう言って批判する。でも、ひっぱたいといて後から取り消すなんてできないでしょう。取り消せと要求すること自体が言論を軽視している証拠なんです」

 その通りではないか。

 溝手とコンビを組んだ脇のことに流れてしまったが、前記の平野は溝手を「参議院議長になる人だったね」と言った。それだけの人物だったということだろう。

 広島大学付属高校ではサッカー部で、全国高校選手権準優勝。東大アメリカンフットボール部では主将だった。こんな溝手を落選させただけでも安倍の罪は大きい。自民党から リベラルを追放したことになるからである。(文中敬称略)

佐高信
著者のコラム一覧
 ■佐高信 評論家

 1945年山形県酒田市生まれ。「官房長官 菅義偉の陰謀」、「池田大作と宮本顕治 『創共協定』誕生の舞台裏」など著書多数。有料メルマガ「佐高信の筆刀両断」を配信中。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース・連載・佐高信「追悼譜」】  2023年04月25日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【話題】:巨大地震の前兆? NZでM7.3の揺れ、日本で異臭騒ぎや部分日食…そして専門家は寒暖差に注目

2023-04-25 06:30:30 | 【災害・地震・津波・台風・竜巻・噴火・落雷・豪雪・大雪・暴風・土石流・気象状況】

【話題】:巨大地震の前兆? NZでM7.3の揺れ、日本で異臭騒ぎや部分日食…そして専門家は寒暖差に注目

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【話題】:巨大地震の前兆? NZでM7.3の揺れ、日本で異臭騒ぎや部分日食…そして専門家は寒暖差に注目

 日本時間の24日午前9時42分頃、ニュージーランド北方で規模の大きな地震があった。震源地は南太平洋(ケルマデック諸島)。マグニチュードは7.3(推定)だが、日本の気象庁の震度に換算すると震度5強~6弱程度に相当するという。ニュージーランドといえば、2011年3月11日の東日本大震災直前にも地震が発生しているため、ネットでは日本での巨大地震を恐れる声が相次いだ。

<picture>東日本大震災直前にもニュージーランドで大規模地震が発生(2011年2月)/(C)共同通信社(C)日刊ゲンダイ</picture>

 東日本大震災直前にもニュージーランドで大規模地震が発生(2011年2月)/(C)共同通信社(C)日刊ゲンダイ

 4月3日には、千葉県一宮町の海岸で、体長約2メートルのイルカ約30頭が打ち上げられたり、21日には首都圏で異臭騒ぎが発生。FNNプライムオンラインが「東京と千葉で21日朝、硫黄のようなにおいがするとの通報が相次いだ。原因はわかっていない」と報じている。また、20日には日本の一部地域で部分日食が観測できたが、これもネットでは《部分日食観測できる場所がもろに南海トラフ連動地震の想定被災地域》などと心配する投稿が見られた。

 地震・火山研究に詳しい武蔵野学院大特任教授の島村英紀氏(地球物理学)はこう言う。

 「月と太陽の引力が地球の大陸プレートに刺激を与えるという説は昔からありますが、解明はされていません。今回の部分日食が地震に繋がる可能性はないと思いますが、先週20日前後の夏日がありましたよね。週末は寒くなりました。寒暖差には注目しています。地面は膨張と収縮を繰り返していて、寒暖差など気温や気圧の変化は地面の表層温度を刺激し、その活動に影響すると考えられるからです。内陸の浅い地震(数十キロ程度)にはしばらく注意が必要です」

 異臭といえば、1995年の「阪神・淡路大震災」(M7.3)の前にも六甲山の東端地域で報告されている。不思議な自然現象が続いているだけに防災意識は持っておくべきだろう。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース ライフ 【暮らしニュース・日本時間の24日午前9時42分頃、ニュージーランド北方で規模の大きな地震】  2023年04月25日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【衆参5補選】:【後編】:自民の4勝1敗 「歴史の分岐点」にこの結末と今後

2023-04-25 06:25:50 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【衆参5補選】:【後編】:自民の4勝1敗 「歴史の分岐点」にこの結末と今後

『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【衆参5補選】:【後編】:自民の4勝1敗 「歴史の分岐点」にこの結末と今後

 ◆和歌山も制した維新拡大の背景と不気味な今後

 「自民以外に託してみようとの雰囲気が、かなり大きなうねりとなった」──。「自民VS維新」の構図となった和歌山1区は激戦の末、維新新人の林佑美氏(41)が自民の門博文前衆院議員(57)に勝利。接戦を制した維新の馬場代表は23日、党勢拡大への自信をのぞかせた。




衆院和歌山1区補選、初当選を決め、日本維新の会の馬場伸幸代表と握手する林佑美氏(C)共同通信社

 統一選前半戦の道府県議会選で維新は、選挙前の倍以上となる124議席を獲得。神奈川県議会で6人が当選するなど、ホームグラウンドの関西以外にも着実に“侵食”し始めている。

 もっとも、「維新旋風」のごとく報じられているが、和歌山での勝利は維新人気というよりも、敵失による“漁夫の利”だ。

「和歌山の有権者にしてみれば、『門に入れるか、維新に入れるか』を問う選挙戦でした。つまり、『門を選ぶかどうか』が焦点で、路チュースキャンダルなど負のイメージを払拭できなかった門さんへの批判票が維新に集まりました。加えて、問題なのが自民党のガバナンスの欠如です。候補者調整でモメたことで、門さんに一本化しても自民は一枚岩で戦えなかった。本来なら中央から幹部が入ってうまく調整するところを失敗したわけです。図らずも襲撃事件で注目を集め、岸田首相が2回も演説入りしたのに、結果は振るわなかった。『維新が勝った』というよりも、『自民が負けた』戦いでした」(ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)

 千葉5区補選や世田谷区長選などの結果を見ると、維新に全国的な風が吹いているとは言い難く、まだまだ「近畿限定の政党」といった印象は拭えない。

「維新の目標は、地方組織を強化して次の総選挙で躍進、野党第1党に躍り出ることです。その足がかりである『地方議員600人』は達成しました。ただ、党勢拡大に従い、議員の質がきちんと担保できるのか。国政政党としての政策を提示できるのか。課題は山積みです」(鈴木哲夫氏=前出)

 憲法改正や入管法改正などで自民と足並みを揃える「ゆ党」が、野党第1党の座を本気で狙いにきているのだから不気味だ。しかし、「維新ひとり勝ち」の結果に、立憲はますます立場を揺るがされることになった。

 ◆争点を報じず、爆弾男報道に明け暮れた大マスコミ

 今度の衆参5補選について、メディアは「岸田政権に対する中間評価の位置づけ」だと報じてきた。しかし、そうした意識を有権者がどれだけ持って投票したのだろうか。

 というのも、統一地方選と同時期だったこともあるが、いつにもまして補選に関する報道が少なかったからだ。

 特に15日に和歌山で、首相の演説直前に爆発物が投げ込まれる事件が起きて以降、新聞の社会面は捜査状況に関する記事が大きなスペースを占めた。ただでさえ大リーグ・エンゼルスの大谷の動向がトップ扱いのテレビも、自作とみられるパイプ爆弾の殺傷力や要人警護の問題点などの報道に明け暮れ、今度の国政選挙の重要性については、まったくと言っていいほど語られなかった。

 あらためて言うが、「中間評価」なのである。

 この1年半、岸田は「新しい資本主義」の輪郭すら語れず、物価高への対応も電力会社に補助金の弥縫策。一方で、敵基地攻撃能力の保有や防衛費倍増を決め、軍拡路線へひた走る。専門家すら安全性に疑義を呈しているのに原発の運転延長や新増設に舵を切った。

 国民はこんなマッチョ政治を望んでいたのか。血税が少子化対策より米国製兵器の爆買いに優先的に使われてもいいのか。

 街頭演説で党首らは自分たちに都合のいいことばかり言う。だからこそメディアが有権者に判断材料を提示する必要がある。安倍政権以降、権力の監視が弱体化した大マスコミは、有権者に争点を提示する使命も放棄してしまったのか。

「山口の2選挙が顕著でしたが、マスコミは永田町の論理の政局報道ばかりで、あえて争点をそらしているように見えました。国政選挙ですから、自民が勝てば岸田政権を『信任』することになる。日本が『新しい戦前』になるのかどうか。戦争か平和かの分岐点という視点の報道が弱かったのは残念です。マスコミが打ち出さないと有権者は意識できません」(立正大名誉教授・金子勝氏=憲法)

 これでは岸田は、楽チンで暴政を続けられる。

 ◆首相が飛び回っても大接戦 これで解散・総選挙はどうなる

 与野党とも総力を挙げた選挙戦で、岸田は最終日の22日に大分、和歌山、千葉の3県を回って支持を訴えた。直線距離でも片道800キロを超える大移動。3カ所とも告示後2回目の応援演説という力の入れようだった。

 この5補選で、岸田政権は勝敗ラインを「3勝2敗」に設定していた。もともと自民が持っていた山口の2選挙区と千葉を維持するという意味だ。こんな低い目標を掲げた割に岸田が応援に駆けずり回ったのは、4勝以上なら解散・総選挙に弾みがつくからだ。

 5月19~21日に地元の広島で開催されるG7サミット後に岸田が衆院解散に打って出るという観測は根強い。

 自民党総裁任期は来年9月まで。岸田が再選を目指すのであれば、それまでに総選挙に勝利する必要がある。岸田では選挙に勝てないというイメージがつけば再選はおぼつかない。無能無策なクセに国民から支持されていると勘違いしてイイ気になっている岸田に対し、菅前首相をはじめとする党内非主流派の不満もくすぶっている。補選で負け越せば求心力が低下し、岸田降ろしがいつ勃発してもおかしくない情勢だった。

 注目の補選を4勝1敗という成績で乗り切った岸田は、この勢いでいよいよ解散・総選挙に打って出るのか。

 「勝ったといっても内容はよくない。岸田首相が最終日に回った3選挙区のうち、和歌山は維新に負けて、大分と千葉は日付をまたぐまで結果が分からない大接戦だった。野党が乱立した千葉でもすんなり勝てないようでは話になりません。早々に自民が勝利を決めた山口の2補選にしても、圧勝と言える数字ではなかった。この勝ち方では、総選挙でも苦戦するのは確実です。内閣支持率が上がっているといったって、爆弾テロ未遂などの影響を受けた情緒的なもので、個別の政策が評価されているわけではない。とても解散なんて打てる状況ではないでしょう」(政治評論家・野上忠興氏)

 爆弾事件は補選に少なからず影響を与えただろう。岸田や自民候補への同情票もあっただろうし、何より政権批判がはばかられるムードが漂った。そんな中での自民勝利にどれほどの意味を見いだせるのか。不明瞭な選挙結果は、この国の未来を暗示しているかのようだ。

今回の日本維新の会の躍進を許したのは、自民党の国会を筆頭に地方議会に在職する全ての議員たちの驕りと劣化が最大の原因だ! 岸田首相と自民党に猛省を希求する。

  元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース・選挙選挙・衆参5補選】  2023年04月24日  17:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【衆参5補選】:【前編】:衆参補選は自民の4勝1敗 「歴史の分岐点」にこの結末と今後 ■有権者を愚弄した安倍弔い選挙の醜悪

2023-04-25 06:25:40 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【衆参5補選】:【前編】:衆参補選は自民の4勝1敗 「歴史の分岐点」にこの結末と今後 ■有権者を愚弄した安倍弔い選挙の醜悪

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【衆参5補選】:【前編】:衆参補選は自民の4勝1敗 「歴史の分岐点」にこの結末と今後 ■有権者を愚弄した安倍弔い選挙の醜悪

 23日行われた衆参5補選は、この国の行く末を決める大事な選挙だった。

 岸田政権は“安倍流”を引き継ぎ、閣議決定で何でも決める国会軽視政治私物化、そして米国隷属恥じることなく進めている。

 物価高を放置し、あろうことか増税路線をひた走る政権が続けば庶民生活はどうなるのか。わが国の存亡がかかる少子化対策よりも防衛費増額を優先し、「異次元」と大見えを切った少子化対応は小手先のバラマキでゴマカす姑息。自民党が勝ち越せば、その暴政を許すことになる。

 薄氷の勝利だった(衆院千葉5区補選・英利アルフィヤ氏の応援演説をする岸田首相、同氏が当選=右)/(C)日刊ゲンダイ

 衆院千葉5区、和歌山1区、山口2区、山口4区、参院大分の5補選には連日、与野党ともに幹部が応援に入る総力戦が繰り広げられた。和歌山1区では、岸田首相の応援演説会場で爆弾が投げ入れられる事件も起き、選挙結果にどう影響するのかも注目された。

 もっとも、よく言われるように、補選は「中間評価」という位置づけだ。選挙結果によって政権交代することはないわけで、現政権に不満があれば投票行動で意思表示すればいい。有権者はよくよく考えて投票先を決める必要があったのだが、フタを開けてみれば自民党の4勝1敗という結果だった。

 「この勝利に岸田政権はますますツケ上がり、大軍拡、大増税路線を突き進んでいくことになるでしょう。ただでさえ庶民に負担を押し付けて好き放題に税金を使っている岸田自民は、本来なら補選全滅でもおかしくなかった。この補選で自民が負け越せば、国民世論が選挙によって暴走に歯止めをかけるチャンスだったのに、国民は自らの首を絞める結果を選んでしまいました。投票率がどこも低かったのは、無党派層が動かなかったということです。軍拡や原発、旧統一教会との関係を争点にせず、世襲選挙のおかしさも報じなかった大メディアの責任は大きい。自民の勝ち越しで、旧統一教会の問題もチャラになってしまいかねません」(政治評論家・本澤二郎氏)

 第2次安倍政権以降、国民の合意形成を無視して分断を煽る暴政が続いている。無党派層は「自分の一票では何も変わらない」と諦めてしまったのかもしれないが、それでは権力側の思うつぼなのだ。自民がかろうじて競り勝った参院大分選挙区は、全県でわずか341票差である。日々を必死に生きる有権者が一票を投じることで政治は変わる。そうはさせたくない政権与党と大メディアの策略にハマって無党派層が棄権すれば、国民生活は苦しくなる一方だ。

 ◆有権者を愚弄した安倍弔い選挙の醜悪

 安倍元首相の横死に伴う山口4区の補選は、弔い選挙徹底した自民党新人吉田真次氏(38)が制した。安倍の選挙を長年支えてきた昭恵夫人が擁立を主導した元下関市議だ。午後8時投票終了同時当確が出る「ゼロ打ち」。昭恵氏が連日訴えた「圧倒的な勝利」をモノにした。銃撃事件の端緒となった統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との癒着景気回復どころか物価高を引き起こしているアベノミクス虚飾、解決の兆しすら見えない北朝鮮による拉致問題──。立憲民主党の有田芳生前参院議員(71)は「アベ政治の検証」を前面に押し出し、有権者に翻意を迫ったが、歯が立たなかった。吉田に敗れたというよりも、安倍の影に負かされたと言った方がいい。とにかく有権者を愚弄した選挙戦だった。

 吉田陣営で先頭に立った昭恵氏は、朝から晩まで行く先々で泣きっぱなし。出陣式では「いろんなことを思い出して涙が止まらなくなってしまった」と泣き、万歳後の挨拶では「主人は私のことも応援していた」と泣いていた。

 「昭恵夫人の涙が同情票を集め、離れかけていた元首相の支援者の票を固めた。吉田氏は国政に送り出すのにふさわしい政治家なのか。最も肝心な点は有権者の判断材料にならなかった印象です」(ジャーナリスト・横田一氏)

 吉田は市議時代、アジア蔑視ムキ出しの差別発言をツイッターなどでまき散らしていた。この陣営にして、この候補ありなのかもしれない。

 統一教会ズブズブ萩生田光一政調会長下村博文元文科相江島潔参院議員出陣式臆面もなくマイクを握ったのも有権者ナメ切っているがゆえんだ。

 この後は、次の衆院選の区割り変更で4区が組み込まれる「新3区」をめぐって、吉田(安倍派)と林外相のバトルが勃発しそうだが、しょせんは自民党内の内輪モメ。地殻変動を期待する方がバカみたいだ。

 ◆民主主義より封建主義を選択した山口2区の時代錯誤

 岸信夫前防衛相の辞職に伴う山口2区の補選は、政界の名門・岸家と安倍家の血を引くサラブレッドが首の皮一枚議席継承した。岸の長男・信千世氏(31)と、民主党政権で法相を務めた元職の平岡秀夫氏(69)の得票差は5768票。とりわけ強力な「地盤」「看板」「カバン」を引き継いだ世襲候補としてはあり得ない僅差ではあるが、それでもこの選挙区は民主主義より封建主義を選んだということだ。血筋職業が決まるのは民主主義社会とは言えない。  


※2023年4月24日 日刊ゲンダイ2面


※2023年4月24日 日刊ゲンダイ2面

  有権者を見くびっていたのか、信千世陣営の動きは終始マズかった。告示前にホームページで家系図を見せびらかし、永田町の高級ホテルで新人らしからぬ大規模な政治資金パーティーを開催。政見放送では「岸信夫の長男として生まれ」「父・岸信夫をそばで支え」「父・岸信夫の代わりに地元選挙区を」といった具合で、世襲アピール全開だった。普通に考えれば鼻つまみものなのに、不条理がまかり通った。

 政治ジャーナリストの角谷浩一氏はこう言う。

 「善悪も良し悪しも関係ない。家の格で投票先を選ぶ有権者、あるいはいろんな意味で岸家ぶら下がる有権者一定数いるということでしょう。山口は保守王国と言われますが、2つの補選の戦いぶりで浮き彫りになったのは、むしろ異様さ。閉鎖的であり、封建的。全国で一斉に選挙戦が展開される総選挙ではかき消されるいびつさ、世の中との乖離が、補選だったのでハッキリ見えた」

 フタを開けてみれば薄氷の勝利なのに、信千世が万歳したのは早かった。投票終了から間もない午後8時10分ごろ。一部メディアが当確を打ったからだが、手堅い選挙報道に徹するNHKが当確を伝えたのは午後10時20分ごろだった。

 「例の家系図騒動で旧佐藤派の票を取りこぼしたんですよ。佐藤栄作元総理の名前はあるのに、次男の佐藤信二元運輸大臣は抜けていた。古くからの佐藤家支援者からすれば、フザケルナという話。接戦になったのは、平岡に票が流れたからです」(県連関係者)

 山口の夜明けはまだまだ訪れないのか。

今回の日本維新の会の躍進を許したのは、自民党の国会を筆頭に地方議会に在職する全ての議員たちの驕りと劣化が最大の原因だ! 岸田首相と自民党に猛省を希求する。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース・選挙選挙・衆参5補選】  2023年04月24日  17:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【統一地方選】:市長選当選者は平均年齢58.7歳 女性7人は過去最多、兵庫県芦屋市では26歳史上最年少当選

2023-04-25 06:25:30 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【統一地方選】:市長選当選者は平均年齢58.7歳 女性7人は過去最多、兵庫県芦屋市では26歳史上最年少当選

『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【統一地方選】:市長選当選者は平均年齢58.7歳 女性7人は過去最多、兵庫県芦屋市では26歳史上最年少当選

 統一地方選後半戦の88市長選(無投票当選の25市を含む)では、当選者全体の平均年齢は58.7歳で、2019年の前回(58.8歳)とほぼ同じだった。女性は7人が当選。過去最多だった前回の6人を上回った。兵庫県芦屋市では26歳新人が史上最年少で当選した。

<picture>初当選を決め、拳を突き上げる高島崚輔氏は史上最年少の26歳!(兵庫県芦屋市長選)/(C)共同通信社</picture>
 
初当選を決め、拳を突き上げる高島崚輔氏は史上最年少の26歳!(兵庫県芦屋市長選)/(C)共同通信社

 年代別では、20代1人、40代14人、50代34人、60代25人、70代14人。30代はいなかった。最高齢は群馬県高崎市と、静岡県富士宮市でいずれも76歳。

 当選回数は、福岡県春日市の7選が最多。次いで千葉県流山市の6選。立候補した現職の当選率は9割超に上った。当選者に占める新人の割合は30.7%で、前回の32.6%から低下した。

 女性は新潟県加茂市と長野県諏訪市、三重県鈴鹿市、山口県周南市の4市で現職が当選。埼玉県行田市、東京都東大和市、兵庫県明石市の3市で新人が当選した。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース・選挙選挙・統一地方選】  2023年04月24日  11:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER2023.04.23】:【速報】田川市長に新人・村上卓哉氏|疑惑まみれ二場市政に厳しい審判

2023-04-25 06:05:30 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【HUNTER2023.04.23】:【速報】田川市長に新人・村上卓哉氏|疑惑まみれ二場市政に厳しい審判

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER2023.04.23】:【速報】田川市長に新人・村上卓哉氏|疑惑まみれ二場市政に厳しい審判 

 任期満了に伴って23日に行われた福岡県田川市の市長選挙で、元市議の村上卓哉氏(52)が、現職で3選を目指した二場公人氏(66)を破って当選を確実にした。

             ◇   ◇   ◇

 村上氏は田川市出身。地元の高校から福岡大学経済学部に進み、卒業後は田川の信用金庫勤務などを経て2015年に田川市議会議員に初当選。2期務めた後、今回の市長選挙に挑戦した。

 選挙戦は、自民、公明などの推薦を得て組織戦を展開する二場氏と、市政改革を目指す市議の仲間たちや多くの市民に支えられた村上氏の一騎打ちとなり、激しい戦いに――。最後は「田川に元気を取り戻す!」を旗印に掲げて草の根選挙を徹底した村上氏が、現職の厚い壁を打ち破った。

 田川市政は、2021年に行われたごみ収集業者の選定プロポーザルに官製談合の疑いが浮上して百条委員会が設置されたり、二場市長派の市議が役員を務めている会社への便宜供与とみられる事案が発覚するなど疑惑まみれ。昨年7月、義理の兄で暴力団「太州会」の企業舎弟から大任町長になった永原譲二氏が組合長を務める「田川郡東部環境衛生施設組合」(田川郡内にある8市町村で構成)が、地方自治に関する勉強会を開いた村上氏ら3人の田川市議に対し謝罪と質問への回答を強要する脅迫文書を発出した際には、これに同調して署名・捺印していた。

 組織とは無縁の村上氏の勝利は、黒い噂が絶えなかった二場氏の市政運営に、市民が「NO」を突き付けた結果といえそうだ。

元稿:HUNTER 主要ニュース 政治・行政 【政治ニュース・選挙・任期満了に伴って23日に行われた福岡県田川市の市長選挙】  2023年04月23日  22:38:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界徒然草】:永田町の「HKT」とは 自民の次世代リーダー

2023-04-25 01:00:30 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【政界徒然草】:永田町の「HKT」とは 自民の次世代リーダー

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界徒然草】:永田町の「HKT」とは 自民の次世代リーダー

 東京・永田町で、「HKT」というグループが注目を集めている。人気女性アイドルグループ「HKT48」ではなく、自民党の萩生田光一政調会長(H)と加藤勝信厚生労働相(K)、武田良太元総務相(T)を総称したもので、最近政治活動をともにする機会が目立っているのだ。

「HKT」の一翼を担う加藤勝信厚生労働相

 3氏は若くして閣僚や党の要職を経験し、一部では「ポスト岸田」候補とも目される。かつて山崎拓、加藤紘一、小泉純一郎の3氏が「YKK」として切磋琢磨したような存在になるのか。

 HKTが注目を集めたのは、3月12日夜、都内の日本料理店で、菅義偉前首相を交えて開いた会食だ。3氏は平成15年衆院選の初当選同期で、これまで定期的に会食を重ねていたが、菅氏を招いたのはこの日が初めてだった。

 「良ちゃんはいいね。楽しそうで」、

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 元稿:産経新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【政局・連載・「政界徒然草」】  2023年04月25日  01:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【産経・FNN合同世論調査】:「改憲」志向変わらず 「賛成」5割超

2023-04-25 00:05:50 | 【憲法問題「護憲・改憲・違憲論争・緊急事態条項・九条の改正、自主憲法制定論議他】

【産経・FNN合同世論調査】:「改憲」志向変わらず 「賛成」5割超

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【産経・FNN合同世論調査】:「改憲」志向変わらず 「賛成」5割超

 産経新聞社とFNNが22、23両日に行った合同世論調査では、憲法改正への賛成が5割を超え、反対を上回った。今回の調査では、自民党など改憲に前向きな勢力と、消極的な立憲民主党などの支持層の間で、改憲の是非をめぐる温度差も浮き彫りになった。

  開かれた衆院憲法審査会=20日午前、国会内(矢島康弘撮影)

 今回の調査で憲法改正に賛成と答えたのは52・4%で、同じ質問をした令和3年4月の調査と比べ0・2ポイント減。反対は0・6ポイント増の35・5%で、いずれも横ばいだった。

 賛成が多い背景には、中国や北朝鮮による軍事的脅威に加え、ロシアが昨年2月にウクライナに侵攻したため、緊急事態に備える必要性が高まっていることもあるとみられる。

 支持政党別にみると、自民支持層の68・1%、日本維新の会の64・8%が賛成と回答した。一方、立民は賛成が25・0%、反対が66・8%だった。無党派層は賛成41・9%、反対42・5%と賛否が割れた。

 元稿:産経新聞社 主要ニュース 政治 【政局・世論調査・産経・FNN合同世論調査・憲法改正問題】  2023年04月24日  21:12:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【産経・FNN合同世論調査】:首相の少子化対策「評価」も改善への期待薄 自民支持層も懐疑的

2023-04-25 00:05:40 | 【少子化問題(異次元の対策・子どもの居場所・不妊治療・少母化・婚姻数の激減・

【産経・FNN合同世論調査】:首相の少子化対策「評価」も改善への期待薄 自民支持層も懐疑的

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【産経・FNN合同世論調査】:首相の少子化対策「評価」も改善への期待薄 自民支持層も懐疑的

 産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が22、23両日に行った合同世論調査で、岸田文雄首相が掲げる「次元の異なる少子化対策」について尋ねたところ、約半数(54・1%)が評価する一方、約7割が少子化を改善するのには懐疑的な見方をしている結果となった。

記者会見する岸田文雄首相=3月17日午後、首相官邸(矢島康弘撮影)

 岸田政権の少子化対策が少子化を改善するかについて、「あまり改善しない」(49・8%)が最も多く、「まったく改善しない」は20・5%だった。逆に「大いに改善する」は1・2%、「ある程度改善する」も24・5%にとどまった。

 支持政党別に見ると、対策を「評価する」と答えたのは、自民党支持層が73・0%と最も多いが、立憲民主党支持層(38・5%)や日本維新の会支持層(42・9%)、無党派層(43・5%)でも4割ほどが評価している。

 ただ、岸田政権の少子化対策が少子化を改善するかについては、どの政党支持層でも期待が薄い。自民支持層でも「改善する」と答えたのは計40・9%で、「改善しない」(計55・1%)の方が上回った。

 また、少子化対策のための社会保険料の負担増について賛否を聞いたところ、どの政党支持層でも「反対」の方が多く、自民支持層で53・9%、立民支持層で74・3%、維新支持層で60・1%、無党派層でも69・6%だった。

 年齢別では、岸田政権の少子化対策を「評価する」と答えたのは18~29歳の63・3%が最多で、次に70歳以上の57・5%が多かった。子育て世代となる30代では「評価する」が50・1%で、社会保険料の負担増については「反対」が71・9%だった。(児玉佳子)

 元稿:産経新聞社 主要ニュース 政治 【政局・世論調査・産経・FNN合同世論調査・岸田文雄首相が掲げる「次元の異なる少子化対策」】  2023年04月24日  20:20:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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