路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【米国】:中国、19年からスパイ施設 ■キューバで情報収集と報道

2023-06-11 09:59:30 | 【中国・共産党・香港・一国二制度・台湾・一帯一路、国家の個人等の権利を抑圧統治】

【米国】:中国、19年からスパイ施設 ■キューバで情報収集と報道

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【米国】:中国、19年からスパイ施設 ■キューバで情報収集と報道

 【ワシントン共同】米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版は10日、ホワイトハウスの話として、中国が少なくとも2019年からキューバにスパイ基地を置き、情報収集を続けていると報じた。ホワイトハウスが同日、中国は以前から世界各地で情報収集施設を拡充し、キューバにも既に施設があるとの見方を示したとしている。

 同紙は8日、中国が米国の情報を収集するためキューバにスパイ施設を置く計画だと伝えたが、米政府は「不正確だ」と否定。ホワイトハウスは10日、中国の動向は「継続中の案件で、新たな動きがあったわけではない」とし「報道内容は、われわれの理解と一致しない」と指摘したという。

 元稿:中國新聞社 主要ニュース 国際 【北米・米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版は10日、ホワイトハウスの話として、中国が少なくとも2019年からキューバにスパイ基地を置き、情報収集を続けていると報じた】  2023年06月11日  09:59:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【中国新聞デジタル】:「5月の人気記事トップ10」 話題の赤い靴下/岸田首相と縁戚のあの人

2023-06-11 08:00:30 | 【新聞社・報道・公共放送NHKの功罪・マスコミ・雑誌・世論調査】

【中国新聞デジタル】:「5月の人気記事トップ10」 話題の赤い靴下/岸田首相と縁戚のあの人

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【中国新聞デジタル】:「5月の人気記事トップ10」 話題の赤い靴下/岸田首相と縁戚のあの人 

 5月の広島市はサミット(19~21日)一色でした。G7首脳の警備のため全国から警察官が集まり、主会場がある元宇品(南区)や訪問先の平和記念公園(中区)ではあちらこちらに「警視庁」「○○県警」と書かれた制服やパトカーが。中国新聞デジタルを訪れた人たちの関心はどうだったのか。トップ10を集計しました。(デジタルデスク・門脇正樹)

            これは誰の足?

10位:英スナク首相、被爆者遺品の三輪車「忘れてはならない」原爆資料館見学ふり返る

広島サミットに出席後、記者会見するスナク首相

 広島サミットに参加した英国のスナク首相は原爆資料館や平和記念公園の訪問を振り返り「ここで起こったことを忘れてはならない」「深く心を揺さぶられた」と強調しました。⇨記事はこちらをクリック
 ちなみに、スナク首相が岸田首相との会談時にはいていたカープのロゴ入り靴下(赤)は瞬く間に完売しました。

9位:もみじまんじゅうに行列、サミット警備完了の土産? 全国から最大2万4000人 広島の駅・空港の店は追加注文も

もみじまんじゅうなど広島銘菓を買い求める人たちで混雑したJR広島駅の商業施設

 サミット閉幕後の22日、JR広島駅や駅ビルでは、広島名物のお菓子を買い求める人たちが、いつにも増して見かけられました。中には警備のため全国から結集した警察官の姿も。私の行きつけの居酒屋でも、○○県警の警察官が「せっかく広島に来たから」と美酒鍋(東広島市の名物)をオーダーしたそう。サミット後に「打ち上げ」にも訪れたとか。⇨記事はこちらをクリック

8位:首脳相次ぎ広島入りで山陽道など規制 県警が18~19日未明のサミット交通規制発表

広島県警が公表した交通規制情報

 サミット開催を前に各国首脳が相次ぎ広島空港(三原市)に到着。高速道路や一般道は断続的に通行止めとなりました。広島県警はマスコミへの事前告知やツイッターで規制区域の周知に努めました。⇨記事はこちらをクリック

 ちなみに、サミット交通規制、17日深夜スタート 首脳の動向に合わせ前倒し 広島県警が18日未明にかけての予定公表―の記事も5位にランク入りしました。⇨記事はこちらをクリック

7位・全国のパトカー大集合 どうして?【広島市】

平和記念公園近くの本川橋で信号待ちする山梨県警察のパトカー

 ちゅーピー子どもウェブ「ぶんタッチ」に掲載された記事です。ぶんタッチは小中学生向けに学びに役立つ記事を集めたページ。授業で活用する学校も増えつつあります。サミット期間中は多くの学校が休校となり、ぶんタッチを活用したサミットの調べ学習を宿題とする学校もありました。⇨記事はこちらをクリック

6位:広島サミットどう影響 学校や道路、交通機関・・・

 

 通行止めや公共交通機関の運行状況、ごみ回収など生活への影響を整理してまとめました。⇨記事はこちらをクリック

4位:岸田首相の親族、連なる政治家たち 祖父・父・宮沢喜一元首相・・・

 

 

 サミットを広島へ誘致した岸田文雄首相(衆院広島1区)。見出しにある通り政治家の家系です。「広島サミットは失敗」と言い切った被爆者のサーロー節子さんも実は縁戚の関係。トラブル続きで首相秘書官を更迭された長男の翔太郎氏のことも合わさり、注目の記事となりました。⇨記事はこちらをクリック
 親族関連でもう一つ。サミットでは、G7首脳の配偶者たちの広島での動向にも注目が集まりました。その影響で、2位に入ったのは、岸田首相、真相は「一目惚れ」 見合い結婚の妻裕子さん 「夫人外交も経験」―。岸田氏の首相就任に合わせて用意した記事です。⇨記事はこちらをクリック

3位:広島サミット記念品、フリマサイトに相次ぎ出品 福山特産デニムのバッグ 生産者「悲しい」

 各国代表団や報道関係者に配られた記念品が、こともあろうか、開催中からフリマアプリに出品されてしまいました。特産品PRのため準備してきた生産者の気持ちを踏みにじる行為です。⇨記事はこちらをクリック

1位:「サミットの島」は要塞 お好み焼き店に全国から警察官「大盛りで」 広島1週間前ルポ

グランドプリンスホテル広島周辺は高さ3メートルの防護柵で囲まれている

 サミットを1週間後に控え、警備で物々しい雰囲気に包まれた広島市中心部や宮島(廿日市市)の様子を伝えました。中でも主会場のホテル周辺は高さ3メートルの防護壁が敷地を取り囲み、警察官が目を光らせていました。⇨記事はこちらをクリック

   ◇

番外編:編集者のオススメは・・・

 5月は広島の街だけでなく、中国新聞デジタルの上位もサミット関連記事が独占しました。私が注目したのもやはりサミット関連で、英首相のカープ靴下、集まる注目 広島限定商品、オンラインで完売も―の記事。

スナク首相がはいていたのと同じ靴下

 サミット後に買い求めようとしましたが、店舗ではスナク首相がはいていた赤だけ完売していました。⇨記事はこちらをクリック
 靴下だけでなく、サミットで紹介された広島県産の食やグッズに脚光が当たることを期待します。

 元稿:中國新聞社 主要ニュース 社説・解説・コラム 【連載・「5月の人気記事トップ10」】  2023年06月11日  08:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【南米コロンビア】:「奇跡、奇跡、奇跡だ」、飛行機墜落40日後ジャングルで子ども4人生きていた

2023-06-11 07:06:30 | 【不慮の事故・自動車事故・予期せず、意図せず、発生する惨事、火災他】

【南米コロンビア】:「奇跡、奇跡、奇跡だ」、飛行機墜落40日後ジャングルで子ども4人生きていた

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【南米コロンビア】:「奇跡、奇跡、奇跡だ」、飛行機墜落40日後ジャングルで子ども4人生きていた 

 コロンビア南部のアマゾンのジャングルで5月1日に小型飛行機の墜落事故があり、乗っていた子ども4人が行方不明になっていたが、軍が9日、約40日ぶりに発見、ツイッターに写真を投稿した。同国メディアによると、子どもは13歳、9歳、4歳、1歳のきょうだい。脱水症状や虫に刺された症状があるという。

9日、コロンビア南部のジャングルで、撮影に応じる子どもたちと兵士ら(コロンビア軍提供・AP=共同)9日、コロンビア南部のジャングルで、撮影に応じる子どもたちと兵士ら(コロンビア軍提供・AP=共同) 

 小型機には他に操縦士や4人の子の母親(33)ら大人3人も乗っていたが、5月16日に死亡が確認されていた。操縦士はエンジンが故障したとして管制塔に緊急事態を伝えていた。

 4人を発見した軍の最初の報告は「奇跡、奇跡、奇跡だ」。ペトロ大統領は「国にとっての喜びだ」とツイッターに投稿した。

 子ども4人と母親らは先住民。左翼ゲリラ、コロンビア革命軍(FARC)の残党から脅迫を受けて居住地を離れていた父親と合流するために小型機で移動中、事故に巻き込まれた。父親らは、13歳の長女が密林の中で生きるすべを身につけているはずだとして希望を失っていなかった。

 軍や地域の先住民らが事故現場のカケタ州とグアビアレ州の境界の周辺で捜索に当たり、上空のヘリコプターからスピーカーで、一定の場所から動かないよう祖母の声で子どもたちに呼びかける音声を拡散するなどしていた。子どものものとみられる使用済みのおむつや食べかけの果物、はだしの足跡がこれまでに見つかっており、生存の可能性が高いとされていた。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・コロンビア南部のアマゾンのジャングルで5月1日に小型飛行機の墜落事故】  2023年06月11日  07:06:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説】:ウクライナのダム決壊 人道危機の打開へ支援急げ

2023-06-11 07:00:55 | 【ロシア・北方領土・シベリア開発・サハリン石油天然ガス・ウクライナ侵攻犯罪】

【社説】:ウクライナのダム決壊 人道危機の打開へ支援急げ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説】:ウクライナのダム決壊 人道危機の打開へ支援急げ

 東京23区に匹敵する面積が水没したという。ウクライナ南部ヘルソン州のカホフカ水力発電所の巨大ダムが決壊した影響は広がるばかりだ。

 下流のドニエプル川流域で起きた大規模な洪水では市街地が水没した。多くの人々が避難を強いられ、死者の数も増えている。飲料水不足や医療支援の遅れといった目の前の危機のほか世界の穀物庫である一帯の農業生産への打撃も必至だろう。

 洪水の範囲は、ウクライナに侵攻したロシアが占領した地域と、ウクライナ統治下の地域の双方にまたがる。戦闘の最前線に当たり、戦火におびえる人たちに追い打ちをかける事態は侵攻後で最悪の「人道危機」にほかならない。原因ははっきりしないが、絶対に許されない。

 ロシアとウクライナは相手の破壊行為だと非難し合う。以前からの損傷が原因の可能性も否定できないが、米メディアはダムが決壊する直前に爆発があったことを米偵察衛星が検知していた、と報じた。欧米側からすれば、ウクライナ軍の進撃を食い止めるロシア側の作戦との見方が少なくないようだ。

 ゼレンスキー大統領が認めたように、領土奪回に向けた大規模な反転攻勢が始まっていると考えられるからだ。ダム決壊でウクライナ軍のドニエプル川の渡河作戦は、確かに困難さを増す。しかもロシア軍は懸命の救助活動が続く場所に砲撃を加えたとも伝えられ、本当ならまさに言語道断である。

 懸念はまだある。ロシアが軍事拠点化したとされる欧州最大のザポロジエ原発への影響だ。決壊したダムから冷却水を供給していた。当面の必要な水は確保されているというが、水位がさらに低下すれば不測の事態を招く恐れがある。

 そもそもダムへの攻撃は国際法違反である。過去の戦争ではダムを戦略的に攻撃したことがままあった。例えば第2次世界大戦では英空軍がドイツの複数のダムを攻撃し、決壊で約1300人が死亡した。そして1977年になって、ダム攻撃がジュネーブ条約の追加議定書で禁じられた。今回のダム決壊が意図的な破壊だとすれば戦争犯罪のそしりを免れまい。

 国際社会として決壊の真相究明は急務ではあるが、まずは洪水で苦境に立つ人々の救助と暮らしの支援に最優先に取り組まなければならない。

 日本の行動も問われる。岸田文雄首相は5月の先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)に参加し、関係を深めたゼレンスキー大統領と、ダム決壊を受けて電話会談した。流域住民に対して500万ドル(69700万円)規模の緊急人道支援を表明したという。避難民に対する水や食料の提供を、国際機関を通じて行う見通しだ。

 ただ被害規模からは十分とは思えないし、戦時下の現地にどこまで速やかに届けられるか。G7議長国として単に資金を出して終わりでは物足りない。

 重要なのは即時停戦である。難しいとしてもこの洪水の被災地やダム、原発といった場所を「非戦闘地域」として国際社会の目が届く場所にするなどの外交努力も必要ではないか。来年初め、ウクライナ復興に向けた会議を日本で開く構想があると聞く。その前に、やるべき人道支援は山積しているはずだ。

 元稿:中國新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2023年06月11日  07:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【天風録】:FFという芽

2023-06-11 07:00:50 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【天風録】:FFという芽

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【天風録】:FFという芽

 4年ぶりのパレードに平和大通りに連なるステージ。多彩なプログラムもさることながら肌で感じたのが沿道の人いきれだ。「人を見に来たようなもの」と行事の混雑をよくぼやくが、きのうは人の多さが何よりうれしかった

 ▲ひろしまフラワーフェスティバル(FF)が開幕した。広島の街がコロナ禍を何とか乗り越えた証しだ。習い事や部活動を制限されてきた子どもたちも、待ち焦がれていたに違いない。躍動する高校のダンス部員たち、顔を真っ赤にして音を響かせるマーチングバンドのメンバー

 ▲そんな姿に沿道も笑顔をほころばせた。スペシャルゲストとして伸びやかな歌声を響かせた島谷ひとみさんの言葉にうなずく。「当たり前の日常に感謝」

 ▲FFが始まった1977年、開催に寄せた対談で、民俗学者の宮本常一がこう語っている。「地域社会をよみがえらせるには、地域の人が地域をどうするかを考える芽を育てなければ」。新たな祭りはそのためだ、と

 ▲この4年の間に、その芽が失われることは決してなかった。雌伏を経た分だけ育った時に、これまでにない大輪になると信じたい。市民が育てた祭りは、きょうもさまざまなイベントの花が咲く。

 元稿:中國新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【天風録】  2023年06月11日  07:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説】:骨太方針案 またも財源論先送りなのか

2023-06-11 07:00:45 | 【国家戦略特区・成長戦略・宇宙戦略・経済特別区域構想・地域を限定の大胆な規制

【社説】:骨太方針案 またも財源論先送りなのか

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説】:骨太方針案 またも財源論先送りなのか 

 政府が提示した、今年の「骨太方針」の原案は何ともお粗末だった。防衛費、少子化対策に巨費投入を打ち出しているのに、その財源を示さずに議論を年末に先送りしたからだ。

 国の一般会計歳出は2019年度以降、5年連続で100兆円を超す。過去最高の税収が確保されているのに、財政赤字が拡大する状況が続く。原案には新型コロナウイルス禍から平時へ歳出構造を縮小する方針も明記されている。

 この状況下で大幅な歳出増を掲げるならば、裏付けとなる財源を示して国民の理解を得ることが前提になる。予算規模を派手に打ち上げながら、財源を語らないのは不誠実だ。

 岸田文雄首相が、少子化対策の財源を「骨太方針までに将来的な子ども予算倍増に向けた大枠を示す」と言明したのは今年の年頭会見だった。国会でも同様の答弁を何度も繰り返してきたはずだ。

 にもかかわらず、首相はおとといの参院委員会で「先送りでは」との指摘に「徹底した歳出改革を先行し、実質的に追加負担を生じさせないことを明確にしている。指摘は当たらない」と反論した。歳出改革だけで数兆円が確保できるとは与党でさえ考えていない。詭弁(きべん)だろう。

 首相は13日に少子化対策の記者会見を行う予定だ。財源も含め、しっかりと説明責任を果たしてもらいたい。

 税ではなく、社会保険料などの上乗せで財源を確保することが検討されているという。だが、税も保険料も国民に負担を強いる点で違いはない。

 医療も年金も少子高齢化で運営状況は厳しい。「社会保障費は削減すべきでない」との意見が与野党から噴出しているのはもっともだ。政府は幅広く負担を求める「支援金制度」の構築を模索しているが、結局は加入者の負担増になるだけだ。

 早期の衆院解散もささやかれている。岸田政権が負担増を封印して選挙戦に臨み、選挙後に増税や保険料増を持ち出そうともくろんでいるとすれば、国民への背信行為ではないか。

 そもそも骨太方針は、官僚主導の政治から脱却する目的で運用されてきた。政権が政策遂行の大方針を示すことで、国益より省益を優先するような政治に風穴をあけた点は評価できる。

 しかし、今回は、政府の意のままに予算枠を膨らませた挙げ句、足りない分をどう確保するかにしか力点が置かれていないように映る。官僚機構を束ねて政策実現を図る議論の場が、国民に新たな負担を強いる理由探しの場に堕してはいないか。

 少子化対策が重要なことに異論はない。だが、これまで示されたメニューは従来の政策に色を付けたようなものばかりで、目新しさも思い切りも感じられない。精査すべきはその政策の中身だろう。予算額だけを膨らませて胸を張られても困る。

 政府が少子化対策を「最も有効な未来への投資」と位置付けるのであればなおさらだ。その投資内容をきちんと示し、国会で議論を深めた上で、国民の理解を得ることが必要だ。

 経済財政諮問会議に出された資料によると、子どもを1人増やすのに1億円から2億円かかる計算だ。そんな重要政策が、財源論先送りのまま安易に進められるはずがない。

 元稿:中國新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2023年06月10日  07:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【天風録】:今年も実を結ぶ

2023-06-11 07:00:40 | 【食糧自給率・農業・JA・農協・農家・化学肥料・米の作柄・牛・豚・養鶏・野菜】

【天風録】:今年も実を結ぶ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【天風録】:今年も実を結ぶ

  近所のスーパーに並ぶ梅の色がにぎやかになってきた。青梅から熟れて黄色くなったものへ、だんだんと主役が変わっていく。梅干しや梅酒を仕込むガラス瓶やホワイトリカーが一緒に置かれるのも、この時季ならではだろう

 ▲広島市安佐南区の八木地区は戦前、梅の産地だった。広島藩の地誌、芸藩通志は「近方たぐひなし」と記す。八木梅林と呼ばれて花見でもにぎわった。だが太田川の大水で失われ、駅や小学校の名称に名残をとどめる

 ▲それでも辺りを歩けば畑や庭に梅が植えられているのが分かる。「いにしえへの郷愁があったのかもしれない」。この地に生まれ育ったNHKアナウンサーの杉浦圭子さんが以前、本紙セレクトのコラムにつづっていた

 ▲広島土砂災害に見舞われたのは9年前。直後に全国から駆けつけたボランティアが泥をさらってくれたおかげで、梅の木も永らえた。ことしも多くの実を結んだと、感謝を伝えたくなる

 ▲梅干しなどを仕込む作業を「梅仕事」と呼ぶ。八木でも始まった頃だろうか。食卓に出来合いがあふれる今、先人の知恵が詰まった梅仕事は静かな広がりを見せる。漬け上がりを楽しみに、じめじめの季節を乗り切りたい。

 元稿:中國新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【天風録】  2023年06月10日  07:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説】:FFあす開幕 平和のパワー発信しよう

2023-06-11 07:00:35 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【社説】:FFあす開幕 平和のパワー発信しよう

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説】:FFあす開幕 平和のパワー発信しよう

 躍動感あふれるパレードが戻ってくる。46回目となるひろしまフラワーフェスティバル(FF)が、広島市中区の平和記念公園や平和大通り一帯であす、開幕する。

 市内などで開かれた先進7カ国首脳会議(G7サミット)に配慮し、5月の大型連休を避けて初めて6月に開催。例年より1日短いが、濃密な2日間となる。新型コロナウイルス禍を乗り越え、4年ぶりに通常の開催にこぎ着けたことを喜びたい。

 パレードは、日にちを分けていた「花の総合パレード」と「きんさいYOSAKOI」を初日に一気に繰り広げる。東からの花の総合パレードに続き、西からYOSAKOI踊りが連なる。終点の平和記念公園にどんな景色が広がるか楽しみだ。

 FF1977年、「平和の尊さと喜びを市民が分かち合える祭りを定着させよう」と始まった。その2年前に行われた広島東洋カープ初優勝のパレードも後押しになった。全国有数のイベントに育ったが2020年、コロナの影響で初めて中止に追い込まれ、21、22年も縮小を余儀なくされた。

 学校や地域でも発表の場を奪われ、解散に追い込まれた常連グループもあったようだ。それだけに、広島最大のパレード復活を喜ぶ声は多い。沿道などに設けるステージにも、参加申し込みが殺到した。

 広島修道大協創中・高(西区)バトン部は、卒業生を集めて演技を披露する機会を設けて経験不足を補い、前身の鈴峯女子中・高時代から28回目の参加をかなえた。海田高(広島県海田町)マンドリン部はコロナ禍で停滞した活動を盛り返そうと初めてエントリーした。

 今年のテーマは「Power of Flowers~ここで咲く花 世界にとどけ~」。仲間と歌い、奏で、踊る喜びをかみしめ、3年分のパワーを大いに発散してほしい。

 G7サミットで高まった広島の知名度や発信力を、祭りの盛り上がりにつなげたい。平和記念公園に首脳たちが集ったのはほんの3週間前。そろって原爆慰霊碑に献花し、原爆資料館を訪れた様子は鮮明に浮かぶ。外国人観光客はサミット後に一層増えたのではないか。パレードやステージの熱気に、平和の尊さを実感するはずだ。

 多様性もFFの魅力である。在日本大韓民国民団広島県地方本部は過去最多の参加者が伝統音楽に乗って練り歩き、友好を呼びかける。初参加の広島県セクシュアルマイノリティ協会はLGBTQなど性的少数者への理解を訴える。7月に発生から5年となる西日本豪雨の被災地の子どもたちも躍動する。

 スペシャルゲストで呉市音戸町出身の歌手島谷ひとみさんのステージも見逃せない。2日目の「ひろしまストリート陸上プラス」では、広島市出身で元陸上選手の為末大さんや元体操選手の内村航平さんら世界で活躍したアスリートが登場する。平和大通りでどんなパフォーマンスを見せてくれるのだろうか。

 長かった巣ごもり生活を経て、開催を心待ちにしているのは参加者だけではないはず。パレードやステージで生き生きと輝く姿を見て、訪れた人たちの表情も華やぐ。そんなFFの醍醐味(だいごみ)をともに味わい、笑顔を発信しよう。

 元稿:中國新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2023年06月09日  07:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【天風録】:恐竜と人類

2023-06-11 07:00:30 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【天風録】:恐竜と人類

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【天風録】:恐竜と人類

 全長10メートルを超す2体の全身骨格の展示に思わず「おおっ」と声が出た。上野の国立科学博物館で開催中の恐竜博でティラノサウルスを見た。上腕部はかみつかれた痕のある実物の化石だ。つい長居して、太古の地球に思いをはせた

 ▲巨体を誇り、生態系の頂に立った恐竜は6600万年前に絶滅した。原因は隕石(いんせき)の衝突。その時に発生したガスやちりが太陽光を遮り、寒冷化した気候変動が追い打ちをかけたよう。地層に残る化石や物質で判明した

 ▲恐竜が栄えた地質年代を「ジュラ紀」「白亜紀」と呼ぶ。今、国際的な学術団体は「人新世(じんしんせい)」を議論する。人類が地球環境に与える影響が大き過ぎ、1950年代以降を新たな地質年代に位置付けるという。決まれば、地球史の物差しとなる

 ▲人新世を代表する地層を選定中だが、後世から非難を浴びそうな人工の堆積物ばかり目につく。化石燃料の炭素、肥料の窒素、マイクロプラスチック、核実験によるプルトニウム…。人類の生きた証しが、これである

 ▲地球で生物の大量絶滅は過去5度あり、最大で95%が姿を消したとされる。気候変動や核戦争が原因の大量絶滅が、地層に刻まれはしないか。恐竜は問いかける。

 元稿:中國新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【天風録】  2023年06月09日  07:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説】:原発60年超運転 国民の不安、残ったままだ

2023-06-11 07:00:25 | 【電力需要・供給、停電・エネルギー政策・原発再稼働・核ゴミの中間最終貯蔵施設他

【社説】:原発60年超運転 国民の不安、残ったままだ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説】:原発60年超運転 国民の不安、残ったままだ

 「原則40年、最長60年」と定めている原発の運転期間の延長を可能にする「GX(グリーントランスフォーメーション)脱炭素電源法」が成立した。東京電力福島第1原発事故を機に掲げた「脱原発依存」の看板を、政府と国会が下ろしたことを意味する。

 運転期間の制限は安全性を高める対策の柱として事故翌年の2012年に導入された。廃炉作業は終わりが見えず、古里を追われ、福島県内外で避難生活を送る人はいまだ約3万人もいる。「安全神話」は崩れ去り、原発に頼らぬ社会を目指すことが国民の合意だったはずだ。

 法整備の理由となったロシアのウクライナ侵攻による電力逼迫(ひっぱく)や脱炭素社会への取り組みと、原発の安全性は別の話である。過酷な事故を忘れたかのような決定は受け入れがたい。

 同法によって運転期間の規定は、原子力規制委員会の事務局である原子力規制庁が所管する原子炉等規制法から、経済産業省所管の電気事業法に移される。今後は経産相が60年超運転の可否を、規制委が安全性をそれぞれ判断する仕組みになる。

 法整備を巡っては、事故の大きな教訓だった「規制の独立性」も揺らいでいる。

 政府が原発推進にかじを切ったのは昨年8月。岸田文雄首相の指示だった。その後、法改正や次世代原発開発などの議論が経産省を中心とする一部関係者で進められ、短期間で固まった。

 特に運転延長を巡っては、規制庁と経産省が水面下で歩調を合わせていたとされる。しかも規制委の会合では委員5人のうち1人が反対したのに議論を尽くさず、異例の多数決で承認した。法成立を受け山中伸介委員長は「これから規制委の真価が問われる」と述べたが、「安全政策」が経産省の「推進政策」に押し切られた感は否めない。

 世界最長の運転期間はインドのタラプール原発の約53年で、60年運転した例はない。老朽原発の劣化に関する知見が限られる中で、安全性をどう担保していくかが問われる。

 規制委は新たに運転開始30年以降は最長10年ごとに審査をする制度を敷く。自らの責任を自覚し、厳格な審査基準を設け、体制充実も図らねばならない。「駄目なものは駄目」と言う覚悟で審査に当たる必要がある。

 今回の法整備では、議論の進め方にも多くの疑問点が残った。原発事故の被災者や次世代を担う若者を含めた多様な利害関係者が意見を表明する場がほとんどなかった。

 国会には五つの法改正をまとめた「束ね法案」として提出された。「原子力の憲法」と呼ばれる原子力基本法にも手を付け、原発活用による電力安定供給や脱炭素社会の実現を「国の責務」と踏み込んだ。

 審議時間は不十分で、増え続ける高レベル放射性廃棄物(核のごみ)など、原発が抱える数多くの課題に政府は納得できる回答をしなかった。原発事故12年を前に実施された全国世論調査では、60年超運転を支持する人は3割にも満たなかった。国民の不安と向き合わない態度で無責任と言わざるを得ない。

 国の将来を左右する重要なエネルギー政策が拙速な手法で決められたことは、後世に禍根を残す。本当にこの道でいいのか、国民的な議論が足りない。

 元稿:中國新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2023年06月08日  07:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【天風録】:ダムの重要性

2023-06-11 07:00:20 | 【ロシア・北方領土・シベリア開発・サハリン石油天然ガス・ウクライナ侵攻犯罪】

【天風録】:ダムの重要性

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【天風録】:ダムの重要性

  山あいに水のアーチと奔流が現れる。膨大な水量で圧巻の光景。ぬれるのをいとわず見物客が集まってくる。ダムの放水は今や観光資源。国土交通省がツアーを開くほど。ご飯をダム、ルーを貯水池に見立てた「ダムカレー」も人気を呼ぶ

 ▲皿上でカレーを流す「決壊」は無邪気だが、ひとたび本物から水があふれようものなら、下流域に甚大な被害が出る。春の放水には梅雨や大雨、台風に備え、あらかじめダムの水位を下げておく意味合いがあるという

 ▲家々が押し流されていく。水浸しの一帯からボートなどで救出される住民の打ちひしがれた表情…。ウクライナ南部でダムが破壊された。発生した洪水が多くの集落をのみ込んだ。誰による暴挙か。原発の冷却水への影響も懸念される

 ▲敵による攻撃だとロシアも主張する。いずれにせよ戦争犯罪と呼ぶべきものだろう。戦争中の国際法であるジュネーブ条約はダムや原発への攻撃を禁じる。住民の損失が重大なためだ。早くも死者多数との報道がある

 ▲堤防への攻撃も条約は禁じる。洪水による被害がいかに恐ろしいかを物語る。戦時下でなくとも私たちは出水期を迎えた。インフラの点検や備えを怠らないように。

 元稿:中國新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【天風録】  2023年06月08日  07:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説】:マイナカードの混乱 不備認め立ち止まる時だ

2023-06-11 07:00:15 | 【政策・閣議決定・マイナカード・2025大阪万博、優生訴訟・公権力の暴力他】

【社説】:マイナカードの混乱 不備認め立ち止まる時だ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説】:マイナカードの混乱 不備認め立ち止まる時だ 

 マイナンバーカードを巡る混乱が泥沼化してきた感がある。

 今度はカードに他人の口座がひも付けされたものが多数あることが明らかになった。希望していないのにマイナ保険証が登録された事例も確認された。

 政府は「ミスはない」と言ってきたのに、驚くべきトラブルの連発である。現場の準備や国民の理解も進まないままに普及を急いだ弊害としか思えない。

 情報漏えいや管理の不備は、かねてより懸念されてきた。政府が「万全の対策を迅速かつ徹底する」と言ったところで、具体策を欠いたかけ声だけでは問題解決にはつながらない。

 政府のデジタル社会推進会議はきのう、記載内容を見直す新たなカードを2026年にも導入する方針を示した。目の前の問題に向き合わず、次の話をするのは順序が逆ではないか。

 デジタル庁は、他人の口座がひも付けされた事例があることを2月には把握していた。あろうことか、国税庁からの情報提供を最近まで河野太郎デジタル相に伝えていなかったというから、何をかいわんやである。

 そんな中でマイナ保険証を事実上強制する改正法が先週、国会で成立したことにはあきれてしまう。優先して取り組むべきは不備が相次ぐ制度の再構築である。政府が問題を隠したまま法整備を進めたのは、国民への背信行為と言わざるを得ない。

 全国知事会は法改正前に、政府にチェック体制強化などを申し入れた。全国保険医団体連合会は不備を数多く指摘し、マイナ保険証の見直しを求めている。政府はトラブルを「自治体の運用のせい」としていた態度をまずは改めるべきだろう。

 他人の口座とひも付けられたのは、カードの情報と口座名義の突き合わせができない点に起因する。カードのチップに入っているのは名前、住所、生年月日、性別で、名前の読み仮名はない。一方で口座の名義照会は読み仮名が頼りだ。照合できない関係なのに、ひも付けを進めようとすればトラブルが起きることは目に見えていた。

 その失敗を補うために、今回の法改正で戸籍に読み仮名を登録することも決められた。しかし、国民一人一人の読み仮名を確定する作業は膨大で煩雑だ。

 例えば濁点一つ違っても本人のものとはされない。本人や金融機関が読み仮名を誤記した口座もあるだろう。しかも、これで解決が進むのは、口座の誤ったひも付けに限った話である。

 マイナカードを巡るトラブルは今回の2例以外にも、コンビニでの住民票の誤交付や、マイナ保険証の別人情報とのひも付け、マイナポイントの別人への付与などが既に明らかになっている。

 改めて済む小さな不備ならいいが、制度設計自体が問われるとすればそれ以前の問題だ。不備が多岐ならば、対応に十分に時間をかけるのは当然だろう。

 マイナンバー制度は「消えた年金」問題の教訓を受けて設計された。国民の年金情報を失った過去を反省したものならば、ずさんな管理があらわになったあの時の不手際を繰り返すことは許されるものではない。

 保険証や運転免許証の一体化の検討は少なくとも立ち止まるべきだ。求められるのは迅速さではない。国民の信頼を得られる制度とその運営に尽きる。

 元稿:中國新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2023年06月07日  07:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【天風録】:逆手塾の40年

2023-06-11 07:00:10 | 【超高齢化・過疎・孤立・認知症・サ高住問題・人口急減・消滅可能性自治体】

【天風録】:逆手塾の40年

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【天風録】:逆手塾の40年

 (1)過疎は、魅力ある可能性と信じること(2)ないということは「なんでもやれる」可能性があること―。10カ条のたいまつを掲げ、広島県北の逆手(さかて)塾はまちづくりを進めてきた。三次市で4日に催した40回目のシンポジウムを聴いた

 ▲選んだ主題「女性に聴くまちづくりのホンネ」は反省の産物でもあるらしい。というのも、第1回では「ザ・マンを目指して」とうたった。〈男は黙って○○ビール〉の広告になじんだ世代とはいえ、あまりの男目線

 ▲時代は変わる。三次、庄原両市と世羅町の3議会ではこの春まで、そろって女性が議長を務めた。3人は今回のシンポでも勢ぞろいし、1人が声を張った。「男だ女だ、ではない。自分らしく、堂々と生きて」と

 ▲その翌日、政府は「女性版骨太の方針2023」案を示した。目標の一つとして、7年後までに上場企業の女性役員を3割以上に引き上げるという。多様性の時代である。性別にこだわらず、みんなが「自分らしく」働ける場こそ目指す方向だろう

 ▲シンポ当日は、逆手塾の塾長を長年務め、4年前に他界した和田芳治さんの誕生日だった。「いのちの輝きを計れるのは、金や数字より笑顔」と言った人でもある。

 元稿:中國新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【天風録】  2023年06月07日  07:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【米国】:トランプ氏、起訴内容を全否定 ■「根拠なし」初めて公の場に

2023-06-11 06:58:30 | 【外交・外務省・国際情勢・地政学・国連・安保理・ICC・サミット(G20、】

【米国】:トランプ氏、起訴内容を全否定 ■「根拠なし」初めて公の場に

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【米国】:トランプ氏、起訴内容を全否定 ■「根拠なし」初めて公の場に

 【ワシントン共同】私邸への機密文書持ち出しで起訴されたトランプ前米大統領は10日、南部ジョージア州での共和党集会で演説し、8日の起訴内容は「根拠がない」と完全否定した。公の場に現れたのは起訴後初めてで、民主党のバイデン大統領をこき下ろしながら持論をまくし立てた。

 ジョージア州での共和党集会で演説するトランプ前米大統領=10日(ゲッティ=共同)

 ジョージア州での共和党集会で演説するトランプ前米大統領=10日(ゲッティ=共同)

 不倫もみ消し問題に続き、大統領職に直接関係する内容で今回起訴されたトランプ氏への批判は広がっているが、熱狂的な支持層は依然として結束が固い。演説には2千人以上の支持者が集まった。

 トランプ氏は約1時間にわたって演説し「バイデン政権による根拠のない、ばかげた起訴は恐るべき権力乱用だ」と吐き捨てるように言った。

 起訴内容は、権限がないのに国家防衛に関する文書を私邸で保持した上、持ち出しの詳細を尋ねたFBIにもうそをつくなど悪質性を浮き彫りにした。トランプ氏は、起訴に持ち込んだスミス特別検察官は「精神錯乱状態にある」と発言し、不満をあらわにした。

 元稿:中國新聞社 主要ニュース 国際 【北米・トランプ前大統領】  2023年06月11日  06:58:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①】:南米の統合構想 左右の政治対立超えられるか

2023-06-11 05:00:50 | 【外交・外務省・国際情勢・地政学・国連・安保理・ICC・サミット(G20、】

【社説①】:南米の統合構想 左右の政治対立超えられるか

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:南米の統合構想 左右の政治対立超えられるか

 南米12か国がブラジルで首脳会議を開き、自由貿易圏の創設も視野に、地域の統合を進めることで一致した。各国の政治的立場の違いを超えられるかが問われよう。 

 南米各国は、持続的な経済成長や環境問題、組織犯罪、貧富の格差といった共通の課題を数多く抱えている。だが、近年は、各国間で左派政権と右派政権の対立が足かせとなり、一体となって取り組むことができなかった。

 南米首脳会議は実に約10年ぶりだ。ブラジル、アルゼンチン、チリなど主要国がほぼ左派政権で占められる中、南米で唯一、台湾と外交関係を維持するパラグアイなど右派系の大統領も参加した。

 会議を主催したブラジルのルラ大統領の指導力もあったが、各国で問題解決への危機意識が高まっていることの裏返しと言える。国際社会で南米の発信力を強めようという思惑も垣間見える。

 今後は外相レベルで統合のあり方を話し合い、工程表を作るというが、具体的な将来像はまだ明確ではない。各国で政権交代があっても、統合協議を継続できるような枠組み作りが重要になる。

 南米では2008年にも、米国への対抗を念頭に、左派勢力が主導する地域統合の動きがあった。しかし、その後、経済政策の失敗で右派政権に交代する国が相次ぎ、統合構想は失速した。

 ルラ氏は今回、統合が必要な理由について、「自らの利益のために団結して戦うか、経済大国の操り人形であり続けるかだ」と述べた。米欧など先進国による富の独占が途上国の成長を阻んでいる、との認識があるのだろう。

 だが、「反米」を強調するだけでは、同じ失敗を繰り返すのではないか。すでに、米国の制裁を受けているベネズエラのマドゥロ政権への対応を巡っては、南米各国の間で温度差が生じている。

 米国と距離を置く左派政権の増加につけ込むように、中国は南米への浸透を図っている。途上国に対する過度な融資で相手国を「債務の わな 」にかけ、中国の権益を増やす動きが広がりかねない。

 地域の安定的な統合を進めたいのなら、中国に偏らない姿勢をとることが必要ではないか。

 日本と南米は、日系人の活躍や長年の経済・文化協力を通じて良好な関係を維持してきた。天然資源に恵まれた南米は、日本の経済安全保障上も重要な地域だ。

 日本は、「法の支配」といった普遍的価値に基づいて南米の統合が進むよう、支援を続けたい。

 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2023年06月11日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

 

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