【政界地獄耳・06.23】:立民は代表・泉健太の辞任を待っている
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・06.23】:立民は代表・泉健太の辞任を待っている
★立憲民主党内で代表・泉健太を引きずり降ろす話があるという。本当にそうだろうか。同党の議員の多くが「何かあるとすぐ執行部の責任とか、代表を辞めさせるといった内紛の歴史をやめなければ。若い人が頑張っているのならば支えるべき」と答える。民主党以来の内紛史への自戒と教訓、それをその戦いに明け暮れてきたベテランたちが強く希望しているのだ。
★同党の小沢一郎が政策グループを立ち上げたのも、すわ泉おろしとメディアは書き立てるが、小沢の真意は共闘しないと立憲がますます議席を失う危機感だ。例を挙げれば泉の京都3区では前回、泉が8万9000票でトップ当選。自民と維新が出馬していずれも比例で当選している。既に維新は次期総選挙にも候補者を立てるとしていて、自民党も立てるだろう。京都は共産が強い地域といわれるが3区には立てていない。ここに共産が候補者を立てれば基礎票の3万票が泉から離れ一気に混戦模様となる。つまり選挙協力しないステルス協力は今までもあった。泉が共産に出ないで欲しいと思っても“裏”選挙協力がなければ始まらない。全国の選挙区では水面下で「泉が『選挙協力はしない』を撤回するならば出馬を取り下げてもいい」などのやりとりが始まっている。いずれも連合の尻馬に乗ってたんかを切った泉の失言だ。
★だが、今さら柔軟に対応するでは公党の代表として示しがつかない。党内は泉の辞任を待っているのだろう。朝日が元首相・野田佳彦の発言録を載せているが、「(次期代表への意欲を問われ)あくまで次の選挙で前進することが大事で、泉代表を続投させるような結果を出さなければ前進はできない。私はクーデターは全く、これっぽっちも考えていない」としている。党内ベテラン議員が言う。「野田はお膳立てが出来ていないと立ち上がらないタイプ。クーデターは誰かがやるもの。道が開けるまでどじょうは泥の中で待つものだ」。党内が動き出したのは間違いない。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2023年06月23日 07:31:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。