《社説②・10.21》:国内初の異種移植へ 議論尽くし命救う一歩に
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《社説②・10.21》:国内初の異種移植へ 議論尽くし命救う一歩に
日本で初めてブタの組織をヒトに移植する臨床研究の計画が明らかになった。難病患者にとり光明となる医療だが、倫理上の問題も考慮する必要がある。
東京慈恵会医科大などが、腎臓が成長せず尿を作れない「ポッター症候群」の胎児を対象に実施する。体が小さいまま生まれてくることが多いため人工透析などの治療を受けられず、重症の場合は生き続けることが難しい。
計画によると、生まれる4週間前の胎児に、ブタの胎児から取り出した、腎臓になる組織を注射器を使って移植する。生まれるときには腎臓に成長しており、生後は尿が作れるようになる。
2~4週間後に透析が可能な体重になれば、ブタの腎臓は取り除かれる。透析を受けられるまでの「つなぎ」という位置づけだ。
元稿:毎日新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】 2024年10月21日 02:03:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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