路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【晴川雨読】:安倍元首相の国葬についての社説での意見

2022-08-28 05:15:10 | 【訃報・告別式・通夜・お別れの会・病死・事故死・災害死・被害による死他】

【晴川雨読】:安倍元首相の国葬についての社説での意見

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【晴川雨読】:安倍元首相の国葬についての社説での意見

 安倍元首相の国葬を行うことになったが、それに関する社説をまとめました。

安倍元首相の国葬についての社説での意見
 朝日新聞は国葬に関して社説を出していないが、以下の川柳を選んだことから、どのような意見かはわかりますね。
朝日川柳 西木空人選

 しんぶん赤旗も「主張」で記事出していないが、志位委員長が反対しているので、赤旗も反対ですね。

 国葬が法律に書かれていないから国庫支出はおかしいと反対しているところがありますが、そんなもの幾らでもあります。
例えば外国人への生活保護。
法律・閣議決定・政令・省令のいずれにも書かれておらず、単なる通知があるだけです。

 ※2022/7/20 中国新聞/朝日新聞/東京新聞/しんぶん赤旗/神戸新聞 を追加。
 案の定、朝日新聞・しんぶん赤旗は国葬に反対でした。
 ※2022/7/22 高知新聞・社会新報・河北新報・南日本新聞を追加
 社会新報(社民党)はさすがぶっ飛んでますね

 ◆社説一覧

新聞 社説
要約
京都新聞 安倍氏の国葬 法の根拠がなく疑問だ
国民の賛否は分かれるのではないか。岸田文雄首相は、参院選の街頭演説中に銃撃されて死去した安倍晋三元首相の「国葬」を今秋に行う方針を発表した。
中曽根氏の合同葬の際には、文部科学省が全国の国立大などに弔意を表明するよう求める通知を出し、問題となった。今回も弔意を国民に押しつけるようなことはあってはならない。
信濃毎日新聞 安倍氏国葬に 特例扱いは納得がいかぬ
安倍晋三元首相の国葬が、この秋に営まれることになった。岸田文雄首相が会見で明らかにした。
なぜ、慣例を破って国葬にしなくてはならないのか。岸田首相の説明では納得がいかない。
北海道新聞 安倍氏「国葬」 幅広い理解得られるか
岸田文雄首相は、参院選の遊説中に銃撃されて死亡した自民党の安倍晋三元首相の「国葬」を秋に行うと表明した。戦後の首相経験者の国葬は、1967年の吉田茂氏に続き2人目となり、極めて異例だ。
政治家の評価は称賛一辺倒ではあり得ない。国会で国葬を行う基準の明確化や経費負担のあり方を議論するとともに、安倍政権の功罪を検証し、今後の政策に生かしていくことが大事である。
新潟日報 安倍元首相「国葬」 納得のいく説明が必要だ
異例の対応に国民から賛否の声が出ている。政府には納得のいく説明が求められる。
安倍氏の負の側面に向き合わず、ふたをしてしまうことにつながらないか。言論の自由と民主主義を守る意義をもう一度確認したい。
毎日新聞 安倍元首相の「国葬」 国民の思い尊重する形に
街頭演説中に銃撃され死亡した安倍晋三元首相の葬儀が「国葬」として今秋に実施される。岸田文雄首相が記者会見で発表した。
大切なのは遺族の意向にも配慮し、静かに見送れる環境を整えることだ。さまざまな国民の思いを尊重し、世論の分断を招かぬよう丁寧に進めなければならない。
琉球新報 安倍元首相「国葬」 内心の自由に抵触する
岸田文雄首相が、街頭演説中に銃撃を受けて死去した安倍晋三元首相の「国葬」を9月に実施すると発表した。史上最長の在任期間、国際社会からの高い評価、国内外から追悼の意が寄せられていることを理由として挙げたが、全く納得できない。
銃撃は民主主義への挑戦であり、今求められることは民主主義の精神を守ることだ。「国葬令」が失効した歴史をかみしめるべきである。
西日本新聞 安倍氏の国葬 首相は国民に説明尽くせ
参院選の街頭演説中に銃撃を受けて亡くなった安倍晋三元首相の「国葬」を秋に行うと岸田文雄首相が発表した。戦後、首相経験者の国葬は吉田茂氏しか例がない。
一昨年の中曽根康弘氏のときは、国と党で折半した約1億9千万円の経費が議論になった。国費を使う以上は適正規模や形式についても熟慮してもらいたい。
読売新聞 安倍氏国葬に 内外の悼む声を踏まえた判断
元首相が演説中に銃撃された衝撃の大きさや、内外の多くの人々が死を悼んでいることを踏まえた判断なのだろう。静かに見送りたい。
国葬でのミスは許されない。政府は万全の警備・警護体制を確立すべきだ。
世界日報 安倍氏国葬 吉田茂元首相に劣らぬ功績
岸田文雄首相は、参院選の街頭演説中に銃撃され死亡した安倍晋三元首相を追悼する「国葬」を今秋行うと発表した。戦後では、1967年の吉田茂元首相以来2例目となる。
今回の事件で警護の不備が明らかとなったが、その点が最も心配されるところだ。問題点を早急に洗い出し、要人警護、セキュリティーに万全を期して臨みたい。
沖縄タイムス [安倍氏の国葬]異例の扱い 疑問が残る
岸田文雄首相が、安倍晋三元首相の「国葬」を営むと発表した。遊説中だった安倍氏が凶弾に倒れた事件は、国内外に衝撃を与えた。
喪に服すも、服さないも個人の自由である。政府はそのことを重んじるべきだ。
中国新聞 安倍元首相の「国葬」 決定の理由、説明足りぬ
参院選の街頭演説中に銃撃されて死去した安倍晋三元首相の「国葬」を秋に行うと岸田文雄首相が発表した。首相経験者の国葬は1967年の吉田茂氏以来となる。
にもかかわらず再び閣議決定だけで済ませるのは国会軽視と言わざるを得ない。国権の最高機関である国会の意見もしっかり聞くべきである。
しんぶん赤旗 安倍元首相の国葬/国を挙げての礼賛許されない
参院選中に銃撃され死去した安倍晋三元首相の国葬を秋に実施するとした岸田文雄首相の方針に、疑問と批判が上がっています。首相経験者の国葬は1967年の吉田茂氏以来です。
秋にはさらなる物価高騰で国民生活が苦しくなることが予想される中で、巨額な支出への疑問は尽きません。いま必要なのは、安倍元首相の8年8カ月の政治を事実に基づいて多面的に検証し、冷静な評価を行うことです。
朝日新聞 安倍氏を悼む 「国葬」に疑問と懸念
在任期間は憲政史上最長となったが、安倍元首相の業績には賛否両論がある。極めて異例の「国葬」という形式が、かえって社会の溝を広げ、政治指導者に対する冷静な評価を妨げはしないか。
国葬が政権の評価を定めるものでもない。自由な論評を許さぬ風潮が生まれれば、それこそ民主主義の危機である。
東京新聞 安倍氏「国葬」 国民の分断を懸念する
政府は、参院選の応援演説中に銃撃され死亡した安倍晋三元首相の国葬を今秋に行う方針だ。だが、反対論もある中で、なぜ国葬なのか、岸田文雄首相が説明を尽くしたとは言い難い。
故人への弔意の表し方は個人の信条に基づいて自由であるべきだが、他人に強いるべきではない。ましてや国葬となった場合、政府が国民に弔意を強制するようなことがあってはならない。
神戸新聞 安倍氏の国葬/国民への説明が不十分だ
岸田文雄首相は先週、参院選の街頭演説中に銃撃され亡くなった安倍晋三元首相の「国葬」を秋に実施すると発表した。極めて異例の扱いである。
何より弔意は国が求めたり、強要したりするものではない。政府は国葬にこだわらず、政治的な立場の違いを超えて元首相への哀悼を静かに表明できる場を再考すべきだ。
南日本新聞 [安倍元首相国葬] 根拠を明確にすべきだ
参院選の街頭演説中に銃撃され、死去した安倍晋三元首相の国葬実施を巡り賛否が分かれている。与党からは「功績、国際的な活躍を考えると国葬に値する」と賛同する声が上がる。
野党は閉会中審査の開催を求めている。国会で議論し、さまざまな疑念を解消してもらいたい。
高知新聞 【安倍氏の国葬】国民の納得へ説明足りぬ
参院選の街頭演説中に銃撃され死去した安倍晋三元首相について、岸田文雄首相が実施を表明した国葬の是非を巡る議論が噴出している。政府は9月27日に東京・日本武道館で行う方向で調整を進め、今週中にも閣議決定するようだ。
野党は国会での閉会中審査の開催を求めている。岸田首相には国葬の意義や基準を丁寧に説明し、国民の納得を得る責任がある。
日本経済新聞 広く国民の理解を得る国葬に
政府が安倍晋三元首相の国葬を9月27日に都内の日本武道館で行うと閣議決定した。内政や外交の実績を総合的に評価した判断は理解できるが、国内には国葬への慎重論もある。
岸田首相は葬儀委員長として国葬の意義を丁寧に説明し、透明性の高い運営方法を主導してほしい。それが時代に合った国葬のあり方を考える基準にもなる。
河北新報 安倍元首相「国葬」 性急な決断、「聞く力」どこへ
政府は参院選の遊説中に銃撃され、死亡した安倍晋三元首相の葬儀を「国葬」として9月27日に実施することをきょうにも閣議決定する。根拠となる法令がない中、慣例にもよらない異例の扱いだ。
民主主義を守り、実践する決意を示すのであれば、追悼の在り方を巡っても自由な議論が交わされなくてはなるまい。参院選で大勝した直後だからこそ、岸田首相にはより「聞く力」の真価が問われる局面だったはずだ。
社会新報 「国葬」に反対する ~憲法が保障する「内心の自由」に抵触する~
岸田文雄首相は7月14日、街頭演説中に銃撃で死去した安倍晋三元首相の国葬を9月に実施すると発表した。しかし、なぜ国葬なのか、全く理解できない。
さらに談話は、狙撃事件の背景にある、自民党と旧統一教会の関係の解明こそが求められると指摘している。まさにカルトと政界の癒着構造を徹底検証することが喫緊の課題だ。
信濃毎日新聞 安倍氏国葬決定 割れる民意は見ぬふりか
安倍晋三元首相の国葬は9月27日、都内の日本武道館で行う。岸田文雄政権がきのう、閣議決定した。
急拡大する新型コロナ感染が収束しているかどうかも気がかりだ。何より、十分な説明もないまま異論を封じれば、国民との間にしこりが残るに違いない。
北海道新聞 「国葬」閣議決定 弔意の強制にならぬか
政府はきのうの閣議で、参院選の遊説中に銃撃されて死亡した安倍晋三元首相の「国葬」を、9月27日に東京都千代田区の日本武道館で行うことを決めた。当日は休日にしない方針で、松野博一官房長官は「国民一人一人に喪に服することを求めるものではない」と強調した。
岸田文雄首相は「聞く耳」を掲げるが、国葬を求める保守派の声だけを聞いているのではないか。党内基盤の弱い首相が安倍氏の非業の死を政治利用していると見られても仕方あるまい。
山形新聞 安倍氏の「国葬」 分断回避へ説明尽くせ
政府は閣議で、参院選の応援演説中に銃撃され死去した安倍晋三元首相の国葬を9月27日に行うと決めた。安倍氏は2度の首相在任期間中、強いリーダーシップでリーマン・ショックや東日本大震災などからの経済回復を先導、外交面でも日本の存在感を高めた。
安倍氏も同様で、国葬への反対や慎重論も、不祥事などの「影」の部分から派生している。こうした点を検証・改善し、多くの人が静かに追悼できる環境を整えるのが岸田首相の務めだろう。
東奥日報 分断回避へ説明尽くせ/安倍氏の国葬
政府は閣議で、参院選の応援演説中に銃撃され死去した安倍晋三元首相の国葬を9月27日に行うと決めた。首相退任後も自民党の最大派閥の長として国政に影響力を発揮してきた安倍氏の無念さは察するにあまりあり、海外を含め元首相を悼む気持ちは共通している。
安倍氏も同様で、国葬への疑念も不祥事などの「影」の部分から派生している。国葬を営むにしても、岸田首相は安倍政治を検証し改善することで、民主主義への信頼度が強まると自覚すべきだ。
毎日新聞 安倍氏「国葬」を決定 なぜ国会説明しないのか
銃撃事件で死亡した安倍晋三元首相の「国葬」を9月27日に行うと、政府が閣議決定した。岸田文雄首相が先週、方針を発表して以来、賛否両論が噴出している。
日本の民主主義の基盤は、国民の代表で構成する国会である。国民の疑問に答えるには、政府が国会で説明し、議論することが欠かせない。
福井新聞 安倍氏の「国葬」 多くの賛同へ説明尽くせ
政府は、参院選の街頭演説中に銃撃され死去した安倍晋三元首相の国葬を、9月27日に日本武道館で実施することを閣議決定した。国葬の費用は全額国費で賄われ、戦後の首相経験者では1967年の吉田茂元首相以来2例目となる。
自民党側は応じない構えだが、より多くの国民の賛同が欠かせないはずであり、国会で理解を得る努力が必要だろう。首相は「民主主義を断固として守り抜く」と訴えた以上、国葬賛成派と反対派の間で新たな分断、対立を生まぬよう説明を尽くすべきだ。
しんぶん赤旗 安倍氏国葬の決定/疑問や批判にこたえぬままか
街頭演説中に銃撃され死去した安倍晋三元首相の国葬を9月27日に東京・日本武道館で行うことを岸田文雄政権が決定しました。安倍氏国葬の是非をめぐり世論は割れています。
安倍政治を国家として礼賛一色にする国葬を実施することは国民に新たな分断をもたらすことにしかなりません。国葬の中止を強く求めます。
静岡新聞 安倍元首相の国葬 国民の分断深めぬよう
政府は、参院選の応援演説中に凶弾に倒れた安倍晋三元首相の国葬を、9月27日に東京・日本武道館で開くと閣議決定した。理由を、①憲政史上最長の8年8カ月にわたり首相の重責を担った②外国首脳を含む国際社会から高い評価を受けている③突然の蛮行で亡くなり、国内外から幅広い追悼の意が寄せられている―などとした。
国葬によって政治的評価を事実上強制することになるという懸念も野党から出ている。国葬を理由に安倍氏の負の遺産といえる数々の問題にふたをすることがあってはならない。
茨城新聞 安倍氏の国葬 分断回避へ説明尽くせ
政府は閣議で、参院選の応援演説中に銃撃され死去した安倍晋三元首相の国葬を9月27日に行うと決めた。首相退任後も自民党の最大派閥の長として国政に影響力を発揮してきた安倍氏の無念さは察するにあまりあり、海外を含め元首相を悼む気持ちは共通している。
安倍氏も同様で、国葬への疑念も不祥事などの「影」の部分から派生している。国葬を営むにしても、岸田首相は安倍政治を検証し改善することで、民主主義への信頼度が強まると自覚すべきだ。
山陰中央新報 安倍氏の国葬 分断回避へ説明尽くせ
政府は閣議で、参院選の応援演説中に銃撃され死去した安倍晋三元首相の国葬を9月27日に行うと決めた。首相退任後も自民党の最大派閥の長として国政に影響力を発揮してきた安倍氏の無念さは察するにあまりあり、海外を含め元首相を悼む気持ちは共通している。
安倍氏も同様で、国葬への疑念も不祥事などの「影」の部分から派生している。国葬を営むにしても、岸田首相は安倍政治を検証し改善することで、民主主義への信頼度が強まると自覚すべきだ。
産経新聞 安倍元首相の国葬 野党の反対は理解できぬ
政府は、安倍晋三元首相の「国葬」(国葬儀)を9月27日に実施することを閣議決定した。首相経験者の国葬は、吉田茂元首相以来、55年ぶりで戦後2例目である。
国家に功績のあった人物を国葬で送るのは、諸外国では当たり前である。日本もそうあるべきだ。
宮崎日日新聞 安倍氏の国葬
政府は閣議で、参院選の応援演説中に銃撃され死去した安倍晋三元首相の国葬を9月27日に行うと決めた。首相退任後も自民党の最大派閥の長として国政に影響力を発揮した実績の一方で、国内には首相時代の政権運営に批判的な声がある。
安倍氏も同様で、国葬への疑念も不祥事などの「影」の部分から派生している。国葬を営むにしても、岸田首相は安倍政治を検証し改善することで、民主主義への信頼度が強まると自覚すべきだ。
朝日新聞 臨時国会 首相は「国葬」の説明を
政府が閣議決定した安倍元首相の「国葬」について、世論の賛否は割れたままである。社説は、極めて異例の追悼の形式が、社会の溝を広げ、政治家の業績に対する自由な論評を妨げる恐れを指摘した。
国民に危機意識を共有してもらうためにも、国会質疑を通じた発信は重要である。岸田政権は野党各党が求める十分な会期を確保して、一連の課題に真摯(しんし)に向き合うべきだ。
新潟日報 安倍氏国葬決定 国会で説明尽くすべきだ
幅広い国民の理解を得ようとする姿勢もなく強行することには疑念が募る。国会でしっかり説明し、議論を尽くすべきだ。
政府・与党は幅広い意見を取り入れた協調への道を進むべきだ。内向きの姿勢で国葬や追悼演説を実施すれば、国民の疑問はさらに深まりかねない。
西日本新聞 国葬の当否 臨時国会を議論の機会に
参院選後初の臨時国会が8月3日に召集される。街頭演説中に銃撃されて亡くなった安倍晋三元首相の国葬について国民に説明する機会であるはずなのに、政府、与党の及び腰な姿勢は理解に苦しむ。
参院選を受けた臨時国会は参院の正副議長選出などが中心で、会期は通常数日間だ。与党側は今回も3日間とする方針だが、そ...。
信濃毎日新聞 安倍氏の国葬 服喪の強要にならないか
国民一人一人に喪に服すことを求めるものではない―。安倍晋三元首相の国葬について松野博一官房長官は繰り返し述べている。
かつて国葬は、ナショナリズムを高揚させ、国民を動員して戦時体制を強化する装置となったことを中央大の宮間純一教授は指摘している。その歴史にも目を据え、服喪の強要になりかねない国葬を問い直す必要がある。

 元稿:ブログ「晴川雨読」 主要ニュース 社説・解説・コラム【政局・安倍元首相の国葬についての社説での意見】  2022年07月18日  02:01:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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《社説①》:説明なき「国葬」 これでは納得ができない

2022-08-28 05:14:50 | 【訃報・告別式・通夜・お別れの会・病死・事故死・災害死・被害による死他】

《社説①》:説明なき「国葬」 これでは納得ができない

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《社説①》:説明なき「国葬」 これでは納得ができない

 このまま突き進んでは、国民の納得は到底得られない。

 政府が安倍晋三元首相の「国葬」の費用を全額国費で負担し、今年度の予備費から約2・5億円を支出することを決めた。

 自民党の首相経験者については内閣と党の合同葬が長年の慣例となっており、国葬は1967年の吉田茂元首相以来である。 

 しかし、疑問は募るばかりだ。

 毎日新聞の世論調査によると、「反対」が53%で、「賛成」は30%にとどまる。銃撃事件後、安倍氏と宗教団体・世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との深い関係が明らかになったことが影響しているとみられる。

 そもそも国葬には、明確な法的根拠がない。

 政府は、内閣府設置法が定める「国の儀式」として行う方針だが、同法は皇室行事に適用されてきた。政治家の葬儀を対象にしたことはない。基準や内容の規定もなく、時の政権によって恣意(しい)的に運用されかねない。

 岸田文雄首相は国葬とする理由の一つに、安倍政権が憲政史上最長だったことを挙げた。だが、退陣間もない安倍氏への歴史的評価は定まっていない。

 評価や弔意の押しつけがあってはならない。弔意表明について、政府が、各自治体や教育委員会などに協力を求めない方針を決めたのは当然である。 

 首相は、各国首脳らとの「弔問外交」を展開したい考えだが、国葬でなくてもそれは可能だ。

 2000年に急逝した小渕恵三元首相の合同葬には、当時のクリントン米大統領や韓国の金大中(キムデジュン)大統領ら多くの首脳が参列し、個別の首脳会談も行われた。

  首相は国民の疑問に真摯(しんし)に答える姿勢を欠いている。

 「さまざまな機会を通じて丁寧に説明する」と言いながら、野党が求める臨時国会の早期召集に応じず、国葬に関する閉会中審査もまだ開かれていない。

 こうした状況下で国葬の準備をなし崩しに進めても、世論の分断を深めるだけだ。葬儀のあり方を含め、ふさわしい環境を整える責任は首相にある。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2022年08月27日  02:01:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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《社説①》:安倍氏銃撃の検証結果 警護の失態反省し教訓に

2022-08-28 05:14:40 | 【事件・未解決事件・犯罪・疑惑・詐欺・闇バイト・旧統一教会を巡る事件他】

《社説①》:安倍氏銃撃の検証結果 警護の失態反省し教訓に

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《社説①》:安倍氏銃撃の検証結果 警護の失態反省し教訓に 

 安倍晋三元首相が銃撃され死亡した事件について、警護計画に明らかな不備があったとの検証結果を警察庁がまとめた。

 警察の失態は明白である。真摯(しんし)に反省し、今後の教訓にしなければならない。

 警護に当たった奈良県警の鬼塚友章本部長は減給の懲戒処分を受け、近く辞職する。警察トップの中村格(いたる)・警察庁長官も辞職を表明した。 

 報告書は「安倍氏後方の警戒に空白が生じていたため、事件を防げなかった」と結論づけた。

 安倍氏は当時、道路に囲まれた場所で演説していた。容疑者は背後から近づいたが、発砲まで気づかれなかった。

 近くでは、4人の警察官が警護していた。1人は後方の警戒に当たっていたが、現場の上司の指示で、聴衆のいる前や横にも注意を払っていた。 

 報告書は、そもそも計画に問題があったと認定した。背後を多くの車や歩行者が通り、警護上の危険があったにもかかわらず、見落とされたと指摘した。

 現場では約2週間前にも自民党の茂木敏充幹事長が演説したが、トラブルはなかったため、安易に警護態勢を踏襲したと批判した。 

 要人警護は原則として都道府県警が担ってきた。だが、地域によって頻度が異なるため、現場対応で差が生じる懸念がある。

 再発防止に向け、警察庁の関与を強める方針が示された。対象者の行動や場所などに応じた基準を設けた上で、事前に都道府県警から警護計画の報告を受け、チェックする仕組みを導入する。 

 体制も強化する。警察庁の担当部局を拡充するとともに、警視庁のSP(セキュリティーポリス)を増員し、各地に派遣する。

 一方で、行き過ぎた対応にならない配慮も大切だ。

 選挙では、政治家が有権者と触れ合う場面が多い。それが制約されれば、民主政治の活動に影響を与えかねない。

 政治家に批判的な人を排除することも起こり得る。警察による言論制限になってはならない。

 要人の安全確保は不断に見直していく必要がある。同時に、市民活動の自由とのバランスに目配りすることが不可欠だ。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2022年08月26日  02:01:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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《社説①》:安倍氏国葬と学校 弔意を強要すべきでない

2022-08-28 05:14:30 | 【訃報・告別式・通夜・お別れの会・病死・事故死・災害死・被害による死他】

《社説①》:安倍氏国葬と学校 弔意を強要すべきでない

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《社説①》:安倍氏国葬と学校 弔意を強要すべきでない

 学校は子どもの学びと人格形成の場である。政治的な価値観を押し付けるようなことがあってはならない。

 7月に行われた安倍晋三元首相の葬儀に合わせ、東京都や川崎市、福岡市など、各地の教育委員会が弔意を表す半旗の掲揚を学校に求めていた。実際に掲げたところもある。

 管理・指導する立場の教委は「強制はしていない」と説明するが、「指示」と受け止めた学校は少なくないだろう。 

 懸念されるのは、9月に予定される国葬に向けて、こうした動きが一層強まることだ。

 教育基本法は、学校における政治的中立性を確保するため「特定政党の支持や政治的活動」を禁じている。

 学校として特定の政治家への弔意を示すことは、これに抵触する可能性がある。

 弔意は本来、個人が自分の意思で示すものであり、憲法で保障されている子どもや教職員らの内心の自由が侵される恐れもある。

 1967年の吉田茂元首相の国葬では、自治体、企業、学校が黙とうや弔旗掲揚を行い、午後を休みとした。政府の要請に応えたものだった。 

 2年前には、中曽根康弘元首相の内閣・自民党合同葬に合わせ、文部科学省が全国の国立大学に弔意表明を求める通知を出した。実際に弔旗を掲げた大学は少なくなかった。

 安倍氏の国葬について、学校や企業などに同様の要請をするかどうかをただした野党議員に対し、政府はこれまで「検討中」とだけ答えている。 

 今回の国葬実施を巡っては、世論が二分されている。

 毎日新聞の世論調査では、反対する人が53%と、賛成の30%を大きく上回った。

 安倍氏への銃撃事件後、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と自民党の根深い関係が明らかになったことが影響しているとみられる。閣僚や党役員との接点が相次いで判明し、国民は不信感を募らせている。

 そうした中で、政府や自治体が弔意の表明を強要することになれば、社会の分断に学校を巻き込むことにもなりかねない。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2022年08月24日  02:01:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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《社説①》:臨時国会と「国葬」 会期延長し審議すべきだ

2022-08-28 05:14:20 | 【国会(衆議院・参議院・議運 ・両院予算委員会他・議員定数・「1票の格差」...

《社説①》:臨時国会と「国葬」 会期延長し審議すべきだ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《社説①》:臨時国会と「国葬」 会期延長し審議すべきだ

 いまだ国民の疑問に答える説明が政府からなされていない。銃撃事件で死亡した安倍晋三元首相の「国葬」を巡る問題である。

 参院選後初めての臨時国会がきょう召集される。参院の正副議長などを決めるだけで、質疑が行われないまま3日間で閉会する。

 本来なら国葬について、十分な時間を確保して審議を尽くすのが筋である。

 世論は割れている。共同通信の調査では、国葬に「反対」「どちらかといえば反対」が計53%に上り、「賛成」「どちらかといえば賛成」は計45%だった。

 そうした中、政府は実務者による「実行幹事会」を発足させ、早くも準備に着手している。

 自民党は国葬に関する閉会中審査には応じるという。ただ、時期について「骨格が見えてきた段階」と条件を付けている。

 これでは政府方針を追認するだけに終わりかねない。臨時国会の会期を延長し、速やかに審議を始めるべきだ。

 まず問われるのは、法律や基準がないまま閣議決定した手続きの妥当性である。「例外」として1967年に行われた吉田茂元首相の国葬の際にも、事前に国会に諮るべきだったとの批判が出た。 

 元首相が銃撃されるという重大事にもかかわらず、事件の経緯を政府は国会に説明していない。

 背景にあると指摘される宗教団体・世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と自民の関係も、国会審議を通じて明らかにされなければならない。

 こうした疑問に答えないまま、自民は臨時国会で安倍氏の追悼演説を実施しようとした。野党が「国葬についての説明が先だ」と反発したことなどから先送りされたが、国葬ありきの姿勢が浮き彫りになった。 

 他にも国会で取り上げるべき課題は山積している。急拡大する新型コロナウイルスの感染「第7波」に、どう対処するのか。国民の暮らしを直撃する物価高への政府の対策は適切なのか。与野党で議論を深めるべきだ。

 国民の多様な声を吸い上げて政治に反映させるのが、国権の最高機関である国会の役割だ。政府が自らの都合で軽んじるようなことがあってはならない。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2022年08月03日  02:01:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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《社説①》:安倍氏「国葬」を決定 なぜ国会説明しないのか

2022-08-28 05:14:10 | 【訃報・告別式・通夜・お別れの会・病死・事故死・災害死・被害による死他】

《社説①》:安倍氏「国葬」を決定 なぜ国会説明しないのか

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《社説①》:安倍氏「国葬」を決定 なぜ国会説明しないのか 

 銃撃事件で死亡した安倍晋三元首相の「国葬」を9月27日に行うと、政府が閣議決定した。

 岸田文雄首相が先週、方針を発表して以来、賛否両論が噴出している。だが、なぜ国葬なのか、説明が尽くされていない。

 共産党は「安倍氏の政治姿勢を国家として全面的に公認することになる」と反対し、立憲民主党や日本維新の会は国会で経緯と予算などを説明するよう求めている。

 NHKの世論調査では、国葬実施について「評価する」が49%だった一方、「評価しない」も38%に上った。

 自民党の茂木敏充幹事長は「国民から『国葬はいかがなものか』との指摘があるとは、私は認識していない」と述べた。異論に耳を傾けようとする姿勢が見えない。 

 今回の決定を巡ってはさまざまな疑問がある。

 まず、首相経験者の国葬に法的根拠がないにもかかわらず、国会に諮ることなく政府の独断で決めたことだ。

 1967年に行われた吉田茂元首相の国葬では、手続きが問題視された。当時の政権の判断に委ねる閣議決定だったことから、国会で法整備するのが筋だとの声が上がった。 

 75年の佐藤栄作元首相の葬儀では、法的根拠がないことを理由に国葬が見送られた。今回は内閣府設置法に記された「国の儀式」として行うというが、政治家の葬儀に適用されたことはない。

 弔意の示し方は個人の内心の問題だ。押し付けにつながらないかとの懸念もくすぶっている。

 吉田氏の国葬では、政府が官公庁などに黙とうを指示し、民間にもイベントなどの自粛を求めた。

 今回、松野博一官房長官は「国民一般に喪に服することを求めるものではない」と語った。学校や自治体、企業などに対する同調圧力が生まれないよう、配慮しなければならない。 

 首相は国葬とすることによって「暴力に屈せず、民主主義を断固として守り抜くという決意を示す」と強調している。

 日本の民主主義の基盤は、国民の代表で構成する国会である。国民の疑問に答えるには、政府が国会で説明し、議論することが欠かせない。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2022年07月23日  02:01:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①】:NPT会議決裂 露の専横が核軍縮遠のかせた

2022-08-28 05:03:55 | 【外交・外務省・国際情勢・地政学・国連・安保理・ICC・サミット(G20、】

【社説①】:NPT会議決裂 露の専横が核軍縮遠のかせた

『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:NPT会議決裂 露の専横が核軍縮遠のかせた

 核軍縮を進めるための国際規範に背を向けて、原子力発電所の軍事利用を正当化するのは、人類全体への敵対行為ではないか。ロシアの専横に強い怒りを禁じ得ない。 

 国連で1日から開かれていた核拡散防止条約(NPT)再検討会議は、全会一致で合意文書を採択することができず、決裂した。

 全ての責任は、議長が各国と調整して作った最終文書案に唯一、反対を表明したロシアにある。

 文書案は、ロシアが占拠しているウクライナ南部のザポリージャ原発について、ウクライナ当局が管理を確保する重要性を強調していた。原案はロシアに管理の回復を求めていたが、合意を得るために名指しの表現を削除した。

 こうした配慮にもかかわらず、ロシアは文書案の「政治的要素」を理由に反対を押し通した。現地情勢に関する国際社会の危機感を無視する独善は許しがたい。

 25日には、砲撃によるとみられる火災で、原子炉の稼働に必要な送電線が一時遮断されたという。露軍の戦術は、原発を「核の盾」として使い、原子力災害の恐怖をかきたてて占拠の既成事実化を図るものだ。卑劣きわまりない。

 国際原子力機関(IAEA)が現地に入り、原発の安全を管理する体制を作れるよう、国際社会はロシアに強く迫る必要がある。

 NPT会議は、核軍縮、核不拡散、原子力の平和利用という条約の3本柱の推進を議論する場だ。前回2015年の会議に続く2回連続の決裂は初めてだ。

 ロシアの暴挙によって、冷戦終結後、核兵器が使われる可能性が最も高いと言われている状況下で、NPT体制の信頼性が傷つく結果となったのは遺憾である。

 ただ、ロシア一国の反対で決裂したからといって、NPT体制の存在価値や約4週間にわたる会議の意義が失われたわけではない。最終文書案には、核兵器の不使用の継続や、核兵器数を減少させる重要性が盛り込まれていた。

 核保有国と非核保有国が一堂に会し、共通の認識を形成する枠組みはNPTしかない。今回の会議に自ら出席した岸田首相は、「NPTを維持、強化していくことが核軍縮に向けた唯一の現実的取り組みだ」と強調した。

 ロシアに加え、中国も中距離弾道ミサイルなどの核戦力を増強するなど、情勢は厳しさを増している。日本は抑止力を整備しつつ、核兵器の非人道性を訴え続け、核軍縮を議論できる環境作りを粘り強く進めていかねばならない。

 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2022年08月28日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説②】:馬場維新代表 全国政党に脱皮できるのか

2022-08-28 05:03:50 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【社説②】:馬場維新代表 全国政党に脱皮できるのか

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:馬場維新代表 全国政党に脱皮できるのか

 野党の中で、日本維新の会の存在感は増しているが、党の足腰は心もとない。全国政党に脱皮できるのか、新代表の手腕が問われる。 

 維新の代表選で、馬場伸幸氏が新代表に選ばれた。長年、幹事長や共同代表として党を束ねてきた実績が評価されたのだろう。馬場氏は「次の国政選で野党第1党を目指す」と語った。

 代表選は、6年半以上にわたり代表を務めた松井一郎・大阪市長の辞任に伴い、2012年の結党以来初めて行われた。

 維新は大阪を拠点に、初代代表の橋下徹氏や松井氏といった個性の強いリーダーが率いてきた。今後、馬場氏が投票で選ばれた強みを生かし、どのように党を運営していくのか注目される。

 維新に対する国民の期待値は高まっている。読売新聞社と早稲田大学が共同実施した全国世論調査で、維新は「今後、自民党に対抗できる可能性があると思う野党」のトップに選ばれた。

 7月の参院選では、改選前から倍増となる12議席を獲得した。比例選の獲得議席は、野党第1党の立憲民主党を上回った。

 議員の定数削減や報酬カットなど「身を切る改革」のアピールに成功している面があろう。

 一方、維新の政策には、消費減税や教育の完全無償化といった大衆迎合色の濃いものも目立つ。

 政権を担う政党を目指すのであれば、経済政策全般に関する運営方針や、持続可能な社会保障制度のあり方など、より現実的で説得力のある提案が必要だ。

 維新にとって最大の課題は、全国に支持者を広げていくことだ。代表選の投票資格がある一般党員約1万9000人のうち、大阪府民が約6割を占めている。東京都民は1000人に満たない。

 全国各地に支持組織を作り、地道に政策を訴えていくといった努力を続けねばなるまい。

 国会議員と一般党員の投票を同じ1票として扱っている代表選の仕組みも、このままで良いのか。選挙で選ばれた国会議員と、一般党員を同一視するのは、国会議員によって国政を運営するという議院内閣制の原則になじまない。

 立民も人事を行い、泉代表の下、幹事長に岡田克也・元外相、政調会長に長妻昭・元厚生労働相をそれぞれ起用した。

 党勢の低迷から抜け出せず、民主党政権時代に要職を務めたベテランに頼らざるを得なくなったようだ。「先祖返り」のような体制で展望は開けるのか。

 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2022年08月28日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【日本維新の会・代表選】:「出来レース」で盛り上がり欠け ルール違反続出、未熟さも浮き彫り

2022-08-28 00:02:50 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【日本維新の会・代表選】:「出来レース」で盛り上がり欠け ルール違反続出、未熟さも浮き彫り

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【日本維新の会・代表選】:「出来レース」で盛り上がり欠け ルール違反続出、未熟さも浮き彫り

 日本維新の会の代表選は、下馬評通り馬場伸幸共同代表(57)の大勝だった。維新にとっては松井一郎前代表(58)=大阪市長=に代わる「党の顔」を選ぶ節目だったが、盛り上がりを欠いた。選挙戦でルール違反が相次いで党の未熟さも浮き彫りになり、大きな課題を残した。

 松井一郎氏(左)と握手を交わす日本維新の会の新代表になった馬場伸幸氏=大阪市中央区で2022年8月27日午後6時44分、大西岳彦撮影
 
 投票が進む日本維新の会の代表選=大阪市中央区で2022年8月27日午後4時40分、大西岳彦撮影

 党本部のある大阪市内で開かれた臨時党大会には、所属議員ら約270人が出席した。馬場氏が投票総数の8割近くの得票で勝利を決めると、大きな拍手が送られた。記者会見で馬場氏は「今までの方向性は間違っていない。路線を堅持しながら党勢を拡大していく」と抱負を語った。 

日本維新の会代表選の結果

 馬場氏はレストラン勤務や国会議員秘書を経て堺市議を19年間務めた「たたき上げ」。松井氏の信頼は厚く、幹事長や共同代表に指名されてきた。自らを「8番キャッチャー」と野球のポジションで例えるなど調整力を持ち味にする。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体のイベントに過去に参加したことも明らかになっている。

 代表選では、絶対的オーナーである松井氏の「お墨付き」で優位な情勢を作り出した。松井氏が代表選の告示10日前、馬場氏の支持を公言すると、事実上の「後継指名」との受け止めが党内に広がり、立候補を準備していたライバルが出馬断念に追い込まれた。馬場氏は推薦人の確保に走り、議員ら特別党員の過半数となる306人を確保して「1強」の構図を固めた。 

 一方、こうした状況に党内では「出来レースだ」「勝負にならない」と冷ややかな反応も増え、選挙戦は低調に。中立的な立場を保ってきた吉村洋文副代表(47)=大阪府知事=が選挙戦5日目に馬場氏の支持を表明したことで、論戦の意味合いは一層弱まった。

 「首相公選制」に擬して一般党員にも「1票」を与える投票方式だったものの、投票率は55・6%にとどまった。松井氏は「野党の代表選なんて盛り上がらない」と開き直るが、党関係者は「論戦を通じて党や人材をアピールするチャンスだった。期待外れに終わった」と悔やむ。

日本維新の会の代表選で浮上した問題

 一方、初めての代表選ということもありトラブルも起きた。ある国会議員が一般党員から集めた投票用紙を投函(とうかん)前にツイッターに投稿。投票用紙には候補者名も記入されていたため、投票の秘密を定めた党の規則に違反するとして選挙管理委員会が議員を厳重注意した。さらに、ある党支部の一般党員名簿が特定の陣営に提供され、その陣営から郵便物が党員に発送される事案もあった。

 こうしたルール違反に一部の候補者が選挙無効を求める声を上げ、泥仕合のような展開に。しらけムードが漂う代表選は、党の資質に不信も招くことになった。【澤俊太郎、松本紫帆】

 元稿:毎日新聞社 主要ニュース 政治 【政局・日本維新の会・代表選挙】  2022年08月27日  21:29:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【2022年08月26日 今日は?】:芝浦とお台場を結ぶ「レインボーブリッジ」が開通

2022-08-28 00:00:30 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【2022年08月26日 今日は?】:芝浦とお台場を結ぶ「レインボーブリッジ」が開通

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2022年08月26日 今日は?】:芝浦とお台場を結ぶ「レインボーブリッジ」が開通

 ◆8月26日=今日はどんな日

  東京港をまたいで芝浦とお台場を結ぶ「レインボーブリッジ」が開通(1993)

東京港連絡橋(レインボーブリッジ)
Rainbow colored Rainbow Bridge at night.jpg
        遠景

            吊橋部とループ橋部

 ◆出来事

  ▼日本・エクアドル外交関係樹立(1918)▼ワンセグ付きの携帯電話所有者にNHK受信料の契約不要とさいたま地裁判決(2016)

 ◆誕生日

  ▼つちやかおり(64年=タレント)▼石井明美(65年=歌手)▼浅田好未(79年=タレント)▼菊池亜希子(82年=女優)▼重岡大毅(92年=ジャニーズWEST)▼パーマ大佐(93年=芸人)▼市川愛美(99年=AKB48)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・今日は?】  2022年08月26日  00:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【2022年08月25日 今日は?】:日清食品が初のインスタントラーメン「チキンラーメン」を発売

2022-08-28 00:00:20 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【2022年08月25日 今日は?】:日清食品が初のインスタントラーメン「チキンラーメン」を発売

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2022年08月25日 今日は?】:日清食品が初のインスタントラーメン「チキンラーメン」を発売

 ◆8月25日=今日はどんな日

  日清食品が初のインスタントラーメン「チキンラーメン」を発売(1958)

日清食品「チキンラーメン」

 

 ◆出来事

  ▼東京・羽田空港が日本初の国営民間専用空港「東京飛行場」として開港(1931)▼早実の清宮幸太郎が高校通算最多記録の108号本塁打(2017)

 ◆誕生日

  ▼きたろう(48年=俳優)▼東野純直(71年=シンガー・ソングライター)▼大堀恵(83年=タレント)▼布川隼汰(92年=タレント)▼渋谷凪咲(96年=NMB48)▼中村あやの(97年=タレント)▼堺萌香(98年=HKT48)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・今日は?】  2022年08月25日  00:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【安倍元首相】:「国葬」費用総額見えず…警備費が別計上で早くも《中抜きいくら?》と疑う声

2022-08-27 06:25:50 | 【訃報・告別式・通夜・お別れの会・病死・事故死・災害死・被害による死他】

【安倍元首相】:「国葬」費用総額見えず…警備費が別計上で早くも《中抜きいくら?》と疑う声

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【安倍元首相】:「国葬」費用総額見えず…警備費が別計上で早くも《中抜きいくら?》と疑う声

 政府は26日の閣議で、9月27日に予定される安倍晋三元首相の「国葬」の費用について、今年度予算の予備費から約2億5000万円支出することを閣議決定した。

<picture>安倍元首相(C)日刊ゲンダイ</picture>

  安倍元首相(C)日刊ゲンダイ

 内訳は、新型コロナ対策なども含めた会場の設営費などでおよそ2億1000万円、会場やバスの借り上げ費などでおよそ3000万円とされる。

 一方、海外の要人対応などでかかる周辺警備の費用は含まれない。会場には日本武道館の外に、献花台を設け一般からの献花を受けることも発表されている。表向きは2億5000万円だが警備費用は“別腹”なのだ。これにはSNS疑いがあがる。

 何しろ政府には、"前科"があるからだ。昨年開催された東京五輪・パラリンピックも、「コンパクト五輪」と謳われ、当初予算は7000億円とされていたが、結果的に3兆円超に。さらには、大会組織委員会元理事の汚職事件にまで発展した。

 それだけにツイッターでは、《五輪の時だってコンパクトとか言ってどんどん経費増やしただろ》《安倍晋三国葬ずいぶん値切ったと思ったら警備費別とか詐欺師みたいなことしてるな これオリンピックと同じでコンパクト五輪とか言いながら何倍にも予算膨れ上がって中抜き連中がわくやつやろ》《正確には2億5000万円に諸経費がプラスされるからこの額では済まない。正確費用隠そうとするとか相変わらず自民姑息。五輪のようになりかねない。で、中抜きはいくらなんだよ?》といった懐疑的があがっている。

 多くの人は、政府にまた裏切られる感じているようだ。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITA 主要ニュース ライフ 【暮らしニュース・政局・安倍元首相の国葬】  2022年08月27日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【岸田政権】:安倍元首相の国葬に史上最高2.5億円の公金投入も…警備費用は“別腹”の見せかけ予算

2022-08-27 06:25:40 | 【訃報・告別式・通夜・お別れの会・病死・事故死・災害死・被害による死他】

【岸田政権】:安倍元首相の国葬に史上最高2.5億円の公金投入も…警備費用は“別腹”の見せかけ予算

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【岸田政権】:安倍元首相の国葬に史上最高2.5億円の公金投入も…警備費用は“別腹”の見せかけ予算

 凶弾に倒れた安倍元首相の「四十九日」が過ぎ、国葬(9月27日実施)に向けた準備が本格化している。岸田政権は26日、費用を閣議決定。その額は全額国費負担で約2億5000万円に上る。首相経験者の葬儀に対する史上最高額の公金投入で、今年度予算の一般予備費から支出。もっとも、警備費は含まれておらず、“過少申告”の疑いもある。国民の異論は無視、財政民主主義はないがしろ。一般の弔意はしぼむ一方だ。

<picture>各地で反対運動(C)日刊ゲンダイ</picture>
各地で反対運動(C)日刊ゲンダイ

 ◇  ◇  ◇

 戦後、首相経験者の国葬は1967年の吉田茂氏以来となる2例目。日本武道館で行われた吉田国葬には皇太子夫妻をはじめ、与野党の国会議員や72カ国の大使ら6500人が参列したという。当時の式典経費は1810万円。現在の貨幣価値にすると、7500万円あまりだ。安倍国葬の会場は同じ武道館で、参列者数の想定は同規模の6400人。新型コロナウイルス対策費がかかるにしても、3倍超は盛りすぎじゃないか。

 米国のオバマ元大統領やハリス副大統領、フランスのマクロン大統領などの海外要人の参列が見込まれているとはいえ、警備費は別勘定。実際のコストはさらに膨らむこと必至だ。そもそも、米国は自前警護が基本だし、元首相の銃殺を許すような治安機関の警備はハナから期待していないだろう。

 世論の大半が安倍国葬に反対。衝撃の死去から日が経つにつれ、反発の声は強まっているだけに、2.5億円の公金投入すら、予算を低く抑えようとした「見せかけ予算」と勘繰りたくなる。

 ◆世論の大半を占める「反対」意見を無視

 オンラインサイト「Change.org(チェンジ・ドット・オーグ)」で展開中の署名活動「安倍元首相の『国葬』中止を求めます」への賛同は5万人を突破。呼びかけ人のひとりの高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)はこう言う。

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 中曽根康弘元首相のときのように、内閣・自民党合同葬に切り替えればいい(代表撮影)

「法的根拠がない国葬に税金を使うのはいかがなものか。岸田政権は内閣府設置法を根拠としていますが、この法律によって実施できるのは内閣府葬まで。前提に問題がある上、国民の声にも野党の要求にも耳を傾けず、国会審議から逃げている。岸田政権は憲法の要諦である財政民主主義をもないがしろにしています」

 第2次安倍政権下で権勢を振るった二階元幹事長は「当たり前のことですよ。やらなかったらバカ」「もう安倍さんは帰ってこないのだから、みんなで気持ちよく送ってあげたらいいんじゃないんですか」とか言っていたが、すでに葬儀は営まれている。何が何でも華々しく、かつ気持ちよく送りたいなら、前例踏襲で内閣・自民党合同葬に切り替えればいい。

 20年10月にグランドプリンスホテル新高輪で実施された中曽根康弘元首相の内閣・自民党合同葬には、葬儀委員長の菅前首相ら644人が参列。費用は感染対策などで約2800万円増額され、総額約1億9200万円だった。政府は半額にあたる約9600万円の経費を負担した。

 記録がある首相経験者の内閣・自民党合同葬の政府負担分は、80年の大平正芳氏=約3640万円▽87年の岸信介氏=約4500万円▽95年の福田赳夫氏=約7330万円▽00年の小渕恵三氏=約7550万円▽04年の鈴木善幸氏=約5440万円▽06年の橋本龍太郎氏=約7700万円▽07年の宮沢喜一氏=約7690万円──。安倍国葬の破格ぶりは歴然だ。

 今からでも遅くない。岸田首相は真の「決断と実行」をすれば、世間の見る目も変わるはずだ。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITA 主要ニュース ライフ 【暮らしニュース・政局・岸田政権・安倍元首相の国葬】  2022年08月26日  13:50:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

 

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【それでもバカとは戦え・08.13】:「反日のエセ保守」である安倍政権で一貫していた「日本を破壊する」という強い意志

2022-08-27 06:22:30 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【それでもバカとは戦え・08.13】:「反日のエセ保守」である安倍政権で一貫していた「日本を破壊する」という強い意志

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【それでもバカとは戦え・08.13】:「反日のエセ保守」である安倍政権で一貫していた「日本を破壊する」という強い意志

 安倍晋三と統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の深い関係が日々明らかになる中、一部から「なぜ保守の安倍が反日カルトとつながったのか」といぶかしがる声が出てきた。

<picture>徹底的に日本の権益を破壊すると宣言(2014年、ダボス会議での安倍首相)/(C)</picture>

  徹底的に日本の権益を破壊すると宣言(2014年、ダボス会議での安倍首相)/(C)

 前提がおかしいからわからないのである。本連載で述べてきたとおり、安倍とその周辺は、保守ではなく、反日のエセ保守。それを支持してきたのは新自由主義勢力と政商とカルトの複合体である。

 よって、「統一教会だけが安倍を動かしてきた」と考えるのは正確ではなく、多くのカルト、反社会勢力が複雑な形で政権に食い込んでいたと考えるべきだ。安倍は嘘とデマを垂れ流し、発言の内容をコロコロと変えたが、一貫していたのは日本を破壊するという強い意志だった。

 2013年9月、安倍はニューヨークのウォール街で「今日は皆さんに〈日本がもう一度儲かる国になる〉(中略)ことをお話しするためにやってきました」「もはや国境や国籍にこだわる時代は過ぎ去りました」と発言。

 2014年1月の世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)では、徹底的に日本の権益を破壊すると宣言。電力市場の完全自由化、医療の産業化、コメの減反の廃止、法人税率の引き下げ、雇用市場の改革、外国人労働者の受け入れ、会社法の改正などを並べ立て、「そのとき社会はあたかもリセット・ボタンを押したようになって、日本の景色は一変するでしょう」と言い放った。その言葉通り、日本の景色は一変した。

 安倍は権力を私物化し、財界の下請けとして、文字通りの「売国」を続けてきた。水道事業の民営化をもくろみ、放送制度改革では外資が放送局の株式を20%以上保有することを制限する規制の撤廃を推し進めようとした。世界各国で移民に関するトラブルが噴出する中、移民国家化に舵を切り、ロシアにはカネを貢いだ上、北方領土の主権を棚上げ。

 意味不明の加憲論により、戦後改憲派が積み上げてきた議論をぶち壊し、安保法制騒動では憲法破壊に手を染め、森友事件における財務省の公文書改ざん、南スーダンPKOにおける防衛省の日報隠蔽、裁量労働制における厚生労働省のデータ捏造など、安倍政権下では国家の信頼が地に落ちた。いい加減目を覚ますべきだ。安倍とその周辺は反日勢力であるという事実を議論のスタートラインにしなければならない。

 ◆本コラム待望の書籍化!Amazonでも発売中です。
 ※重版決定! 書籍「それでもバカとは戦え」講談社から絶賛発売中

 適菜収

著者のコラム一覧
 ■適菜収 作家

 近著に「日本人は豚になる」「ナショナリズムを理解できないバカ」など。著書40冊以上。購読者参加型メルマガ「適菜収のメールマガジン」も始動。詳細は適菜収のメールマガジンへ。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース】  2022年08月13日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【それでもバカとは戦え・08.06】:ズブズブの広告塔「安倍国葬」で笑いが止まらないのは統一教会だ

2022-08-27 06:22:20 | 【事件・未解決事件・犯罪・疑惑・詐欺・闇バイト・旧統一教会を巡る事件他】

【それでもバカとは戦え・08.06】:ズブズブの広告塔「安倍国葬」で笑いが止まらないのは統一教会だ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【それでもバカとは戦え・08.06】:ズブズブの広告塔「安倍国葬」で笑いが止まらないのは統一教会だ

 安倍晋三とその周辺が統一教会(現・世界平和統一家庭連合)とつながっていることは政治に関心がある人なら誰でも知っていたし、これまで私も何度も指摘してきた。たとえば安倍が主催した「桜を見る会」には統一教会の関連団体・世界戦略総合研究所の事務局次長らが招待されていた。

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日本の総理大臣が広告塔だった(安倍元首相がNGO「天宙平和連合〈UPF〉」集会に寄せたビデオメッセージ=上、ユーチューブから)

 しかし、現在報道されているように自民党の中枢に食い込んでいたことには気づかなかった。もはや「ズブズブの関係」や「カルトの広告塔」といった次元の話ではない。

 文春オンラインによると、統一教会のダミー団体であるUPFジャパンの梶栗正義議長は、安倍との間に〈ずっと温めてきた信頼関係〉があるとし、〈この8年弱の政権下にあって6度の国政選挙において私たちが示した誠意というものも、ちゃんと本人(安倍氏)が記憶していた。こういう背景がございました〉と述べている。

 実際、統一教会票を割り振りしていたのも安倍だった。元参院議長の伊達忠一は〈安倍さんに「統一教会に頼んでちょっと(票が)足りないんだウチが」と言ったら「わかりました、そしたらちょっと頼んでアレ(支援)しましょう」ということで〉と自身に近い議員のために統一教会の組織票を回してもらうよう安倍に依頼したと証言した。

 岸田政権はこのような人物を国葬にするらしいが、一番メリットがあるのは安倍を広告塔として利用してきた統一教会だろう。

 また、安倍の国葬は戦後では吉田茂元首相、昭和天皇に続く3件目となる。統一教会は笑いが止まらないはずだ。教団と深いつながりがある人物が、天皇に並べられるのだから。

 私がこれまで指摘してきたように、安倍とその周辺は、保守ではなく、反日のエセ保守である。それを支えてきたのは、新自由主義勢力と政商とカルトの複合体だ。統一教会との関わりを抜きにしても、連中がやってきたことは国の破壊そのものだった。

 だからこそ、反日の統一教会と組むこともいとわないのだろう。

 今回、統一教会と自民党の癒着が次々と明らかになる中で、安倍が引き起こした一連の「事件」に再び目が向けられるようになった。今やるべきことは、安倍とその周辺の正体を明らかにすることだ。国葬は国際社会に向けての恥さらし以外のなにものでもない。  

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 適菜収

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 ■適菜収 作家

 近著に「日本人は豚になる」「ナショナリズムを理解できないバカ」など。著書40冊以上。購読者参加型メルマガ「適菜収のメールマガジン」も始動。詳細は適菜収のメールマガジンへ。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース】  2022年08月06日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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