愛国者の邪論

日々の生活のなかで、アレ?と思うことを書いていきます。おじさんも居ても立っても居られんと小さき声を今あげんとす

朝鮮半島の非核化ではなく、東アジアの非核地帯化をすすめる日本国政府をつくろう!

2013-05-09 | 東アジア平和共同体

8日付け「朝日」夕刊の一面は「北朝鮮非核なら対話  米韓首脳会談 抑止力は強化」の文字が躍っていました。そこで、以下のことを考えてみました。

その前に、以下の3つの記事のポイントを考えてみました。

核やミサイルの開発を続ける北朝鮮に対する抑止力の強化で一致した。北朝鮮が非核化への取り組みを見せる場合、対話に応じることも確認(朝日

北朝鮮が非核化へ意味のある行動を取れば、支援を含めて「外交的に関与する」と強調し、北朝鮮の金正恩第1書記に決断を促し…朴大統領も「オバマ大統領の『核なき世界』は朝鮮半島から始めるべきだ」と述べ、米韓で北朝鮮を正しい道に導くとの決意を示した。(時事

北朝鮮に対して「挑発に踏み切れば代価を支払うことになるだろう」と強くけん制するとともに、対話に応じるならば信頼関係の構築も可能だとする構想=「朝鮮半島信頼プロセス」に言及したうえで、「北が国際社会の責任ある一員として変化するなら、国際社会と共に支援する用意がある」(NHK

 

米韓の対応を可笑しいと思うか、正しいと思うか、いよいよハッキリしてきました。朴大統領の「正しい道」とは、どんな「正しい」道でしょうか?上から目線思想に満ち溢れています。

日本政府は、米韓と同じ立場にたっています。中国も、ロシア政府も同様です。核抑止力論に立っています。

そこで、、以下のことを考えてみました。

「非人道的兵器である核兵器=核報復兵器を保有することによって、国家間の戦争を思いとどまらせる力。また、他国に核攻撃を思いとどまらせる力、核抑止力=「脅し」に使うというのは、「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」とした憲法第9条と矛盾します。ここがポイントです。

その前に、この問題については、以下の記事を書きましたので、ご覧ください。

核兵器使用は国際法に違反している!戦争犯罪を繰り返さないためには加害の事実と向き合う道徳論を! 2013-04-26 20:21:13

http://blog.goo.ne.jp/aikokusyanozyaron/d/20130426

沖縄・広島・長崎・福島の屈辱、大東亜戦争正当化論を押し付ける安倍不道徳自公政権は退場すべし! 2013-04-26 18:51:07

http://blog.goo.ne.jp/aikokusyanozyaron/e/0f5b901a89c573d0ce369b8c214bde64

さて、国際法の到達点として、以下の記事を参考にしました。

核兵器禁止条約」「核兵器の威嚇または使用の合法性国際司法裁判所勧告的意見」を検索してみれば、日本国政府の誤りは明瞭です。しかし、この政府を構成する政党を選択しているのは、選挙制度の問題もありますが、主権者である国民です。

そこで、日米韓中露が「朝鮮半島の非核化」の実現を強調するのであれば、自らの核兵器抑止力論を放棄すべきです。朝鮮半島における核兵器使用はしないことを国際的に宣言すべきです。これは子どもでもわかることです。

その際、朝鮮半島だけではなく、朝鮮半島の周辺においても非核化を推進すべきです。それは東アジアを非核地帯として条約化するということです。そのためにも、非核三原則と日本国憲法第9条をもつ日本国政府の果たす役割は大きいということです。

国際紛争を、脅し・武力行使・戦争で解決しようとする政党と政府、非核三原則を具体化しようとしない政党と政府は、憲法違反政党と政府として、国民の審判を厳しく受ける対象としなければなりません。

これは以下の理由からです。

(1)日本国民に保障する自由及び権利など、基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたもので…国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない。

したがって、

(2)この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員、すなわち政府が、基本的人権を擁護する義務を怠った場合は、損害の救済、公務員の罷免、法律、命令又は規則の制定、廃止又は改正その他の事項に関し、平穏に請願する権利を行使しなければならない。

また、

(3)政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起るようなことがある場合も同様である。

さらに

(4)この憲法の原理である主権在民という人類普遍の原理に反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する権利を行使しなければならない。

以上です。これは、日本国憲法に明記されているアメリカ独立宣言・植木枝盛の憲法草案の革命権・抵抗権を踏まえてみたものです。

日米韓中露4カ国が、自らの核政策をどのように総括するか、北朝鮮に向けられた核兵器の危険性を、自らの核政策にどのように使うか、そのことが、鋭く問われているのです。自らは核政策の「恩恵」を受けながら、北朝鮮には、その「恩恵」を与えないのは、アンフェアーではないでしょうか?非人道的兵器である核兵器は、世界のどこの国も保持することは止めるべきです。

北朝鮮は、核兵器の「脅威」について、不保持を表明しながら、日米韓中露の保有政策の理不尽性について世界に訴えるべきです。

次に、各紙の社説で、この問題について、どのような見解を表明しているか、記事にしてみます。つづく

以下の記事を参照しました。

 対北朝鮮、抑止力を強化 非核化なら対話 米韓首脳確認http://www.asahi.com/international/update/0508/TKY201305080125.html

 【ワシントン=貝瀬秋彦、望月洋嗣】韓国の朴槿恵(パククネ)大統領とオバマ米大統領は7日、ホワイトハウスで会談し、核やミサイルの開発を続ける北朝鮮に対する抑止力の強化で一致した。北朝鮮が非核化への取り組みを見せる場合、対話に応じることも確認した。 会談は、昼食も含めて約2時間に及んだ。会談後の共同会見でオバマ氏は、米国はあらゆる能力を動員して同盟国を守る準備ができているとし、挑発を防ぐために北朝鮮に譲歩する考えはないとした。「北朝鮮が米韓間にくさびを打つことができると考えるなら、それは失敗だ」とも語り、米韓の結束を強調した。そのうえで、北朝鮮が非核化に向けた措置をとるなら対話をするとし、金正恩(キムジョンウン)第1書記に「別の道に向かう時だ」と呼びかけた。オバマ氏は、朴氏が提唱する、対話を通じて北朝鮮との信頼醸成を図る「韓(朝鮮)半島信頼プロセス」についても「私のアプローチと両立できる」と述べ、理解を示した。 朴氏も会見で「北の脅しは決して容認しない」と強調。オバマ氏が提唱している「核なき世界」は、朝鮮半島から実践されるべきだとした。北朝鮮が「正しい選択」をして国際社会の責任ある一員になるよう、米国と共同で対応していく決意も示した。 双方は会談で、昨年3月に発効した米韓の自由貿易協定(FTA)の効果を評価し、忠実に履行していくことでも一致。両首脳は60周年を迎えた米韓同盟を今後、安保や経済など幅広い分野でさらに発展させていくことをうたった共同宣言を採択した。朴氏は、「両国間の包括的な戦略同盟の発展方向を提示したもの」と評価した。 会談と昼食の合間には両首脳が2人だけで散策。米韓の「蜜月ぶり」を演出して北朝鮮を載鄭する意味もあるとみられる。

北朝鮮は非核化へ行動を=米韓首脳、決断促す-「日本の歴史認識」に言及・朴大統領 (2013/05/08-11:15)

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date2&k=2013050800045

7日、ホワイトハウスで行われた記者会見の後、オバマ米大統領(右)と笑顔で握手する韓国の朴槿恵大統領(EPA=時事)

 【ワシントン時事】オバマ米大統領と韓国の朴槿恵大統領は7日、ホワイトハウスで会談した。両大統領は会談後の記者会見で、北朝鮮が非核化へ意味のある行動を取れば、支援を含めて「外交的に関与する」と強調し、北朝鮮の金正恩第1書記に決断を促した。首脳会談で朴大統領は、日本の「歴史認識問題」にも言及した。 会談は昼食会も含めて約2時間15分行われた。米側からはバイデン副大統領も出席。米韓両国は同盟60年を踏まえ、北朝鮮対応で一層の結束をアピールした形だ。 オバマ大統領は会見で「北朝鮮が米韓の間にくさびを打ち込むつもりなら失敗だ」と指摘し、米国は自国と同盟国を防衛すると改めて表明。その上で、ミャンマーの民主化の例を挙げて北朝鮮に非核化の道を選択するよう求めた。 大統領はまた、朴大統領が提唱する「韓半島信頼プロセス」についても「私のアプローチと一致している」と理解を示した。ただし、対話と人道支援には、あくまで北朝鮮が国連安保理決議や6カ国協議の非核化合意に基づいて先に行動を示す必要があると念を押した。 朴大統領も「オバマ大統領の『核なき世界』は朝鮮半島から始めるべきだ」と述べ、米韓で北朝鮮を正しい道に導くとの決意を示した。さらに北朝鮮へのメッセージとして「北朝鮮が国民の幸福を犠牲にして核開発に固執すれば、生き残れない」と明言した。

米韓首脳 北朝鮮の挑発を許さず 58 540http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130508/t10014417621000.html

 K10044176211_1305080638_1305080649.mp4

アメリカのオバマ大統領と韓国のパク・クネ大統領がワシントンで会談し、米韓の強固な同盟関係を基礎に北朝鮮に対して挑発を許さない強い姿勢を示すとともに、北朝鮮が国際社会の一員として正しい道を選ぶのであれば対話の道は開かれているとして前向きな行動を促しました。アメリカのオバマ大統領と韓国のパク・クネ大統領の初めての首脳会談は7日、ホワイトハウスで行われ、終了後、両首脳は共同記者会見を開きました。この中でオバマ大統領は、「北朝鮮は再び失敗に終わった」と述べて一連の挑発的な言動は孤立を招いただけだと非難し、「アメリカは自国と同盟国を防衛する準備が十分できている」と述べて、北朝鮮の挑発行為を許さない強い姿勢を示しました。そして「北朝鮮は朝鮮半島の非核化に向けた意味ある行動を取る必要がある」と述べて、非核化への具体的な措置を改めて求めたうえで、「北朝鮮が今とは別の方向に向けて行動するなら、対話の道は開かれている」と述べ、対話に向けた歩み寄りを促しました。パク・クネ大統領も、北朝鮮に対して「挑発に踏み切れば代価を支払うことになるだろうと強くけん制するとともに、対話に応じるならば信頼関係の構築も可能だとする構想=「朝鮮半島信頼プロセス」に言及したうえで、「北が国際社会の責任ある一員として変化するなら、国際社会と共に支援する用意がある」と述べて北朝鮮の決断を促しました。両首脳は、北朝鮮の変化に期待を示した一方で、北朝鮮が中距離弾道ミサイルの発射台2基を撤去したことには触れず、今後に向けて北朝鮮の行動を見極める慎重な立場を繰り返しました。

核兵器禁止条約交渉開始を  国連総会第1委が決議 賛成国増える  2011年11月4日(金)

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-11-04/2011110406_01_1.html

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