愛国者の邪論

日々の生活のなかで、アレ?と思うことを書いていきます。おじさんも居ても立っても居られんと小さき声を今あげんとす

国益破壊の安倍政権とマスコミが国会のルールに違反した川口委員長を国益優先と情緒論で擁護!その3

2013-05-11 | 日記

最後に、安倍自民党政権のワガママの論理を報道し、応援するマスコミの振りまくウソとデタラメについて、愛国者の邪論なりに、まとめてみました。ご覧ください。

1.川口環境委員長や自民党、マスコミの主張する「厳しい日中関係」によって「国益」が危ぶまれている原因を作ったのは誰か、それは、どのような主張・思想によってもたらされているか、全く、いっさい不問ということです。

ハッキリしています。安倍首相その人です。社説を読む限り、報道を視る限り、このことをいっさい明らかにしていません。このことは、安倍首相の免罪・擁護の立ち居地が透けて見えてきます。

安倍首相のこれまでの発言、すなわち、靖国参拝、脅しに屈しない、国際公約である日本国憲法の改憲ハードル=規制を緩和=改悪することをいちいち外国に説明しない、侵略の定義は定まっていない、東京裁判は勝者の裁判、河野・村山談話・近隣諸国条項の見直しなど、どれをとっても、安倍氏そのものが「国益」をないがしろにしている元凶であることは明瞭です。

そのことはアメリカから批判の声があがったことで、トーンダウンしたことを想い起こせば、いっそう明白です。しかし、「厳しい日中関係」と「国益」を口実に、自らを正当化し、逆に解任決議を提出した野党を攻撃するのです。本来であれば、「国益」をないがしろにしてきた安倍発言を使って川口環境委員長の「口実」の理不尽性・不道徳ぶりを追及すべきです。しかし、環境委員長としての職責を全うしなかった川口環境委員長をマスコミが擁護しているのです。呆れます。

もう一つは、自民党も参加し、川口環境委員長らがつくりあげてきた「ルール」が、今後の我が国や世界の発展に貢献するものになっていない、安倍首相が犯した「国益」を危ぶむ行為であるにもかかわらず、それを挽回するためとスリカエ、「ルール」が「国益」の足を引っ張っている、「国益」挽回に合致していないとして、国会の「ルール」の見直しを「提案」しているのです。

これは、盗人が、カギがかかっていませんでしたので空き巣に入りました。空き巣から財産を守る為にはカギをかけてくださいと提案しているようなものです。

中国・北朝鮮の「脅威」を煽り、憲法の平和主義にもとづく外交努力を怠り、放置しておいて、憲法を改悪する土壌づくりを醸成していることと同じ論法です。しかも、マスコミを使って、です。

 

2.今回の問題について安倍首相の取った行動と発言は大いに問題と言わねばなりません。この追及が甘いと言わなければなりません。偽りの支持率の最大の要因が、ここにあります。

以下の記事と社説に、如実に出ています。 

川口順子元外相が死守した「国益」 「ブーメラン」投げた民主党の“勘違い”2013.05.11 http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20130511/plt1305111007001-n1.htm

…川口氏は7日夜、官邸に安倍晋三首相を訪ね、10分間会談している。楊氏らとの会談を報告するためだ。報告の内容は明らかではないが、政府関係者は「日本の政治家と中国要人が会わない状況で、楊氏の『声』を聞いたことが大事だ。首相が『有意義だった』と感じるものだったようだ」と説明し、野党が批判する「私的な外交」ではないと強調する。首相も翌8日には「尖閣諸島の問題も議論された。日本の立場を主張するのは有意義だった」と川口氏の立場を支持した。…(引用ここまで

川口委員長解任めぐり、与党欠席で異例の予算審議 (08日16:22)

http://news.tbs.co.jp/20130508/newseye/tbs_newseye5326652.html

8日の参議院予算委員会。「国会のことは国会にお任せしているということでございますが、できるかぎり円満な形で委員会が開会されることが望ましいと」(安倍首相)(引用ここまで

川口氏解任決議案 9日の参院本会議で採決< 2013年5月8日 17:42 >

http://www.news24.jp/articles/2013/05/08/04228201.html

…安倍首相も8日朝、川口委員長を擁護した。…「できる限り円満な形で、委員会が開会されるのが望ましいと。楊潔チ元外相も出席して尖閣(諸島)についての議論もされたわけですから、そこで川口委員(長)が日本の立場をしっかりと主張するのは有意義だったんだろう」(引用ここまで

川口環境委員長解任へ=民主、7日にも決議案-参院(2013/05/07-13:41)

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201305/2013050700380

…一方、7日の同委理事懇談会では、野党各党に加えて公明党の理事が川口氏の辞任を求めた。川口氏は「自民党と相談して対応を決めたい」と述べるにとどめた。 自民党の石破茂幹事長は記者会見で、川口氏の出張延長は尖閣諸島問題に対応するためだったことを明らかにした。その上で「国益にかなったものだ。野党側に1日延長を要請しており、手続き的に瑕疵(かし)はない」と反論した。(引用ここまで

安倍首相・石破幹事長の言い分が万歩譲って正しいとしてみても、「ルール違反」と「ルール」無視とゴマカシが判ります。それは川口環境委員長の「実績」と「経歴」を尊重するのであれば、会議の内容も事前に判明していたこともある訳です。最初から、「特使扱い」として「親書」を託すとか、の方法があったはずです。

しかし、そうした対応はいっさいありませんでした。しかも、環境委員会委員長として委員会をサボったことについても説諭し反省を促すどころか、「有意義」などと容認・擁護・正当化し、自らが種を蒔いたことにも目を瞑っているのです。自民党総裁、日本国の首相として不適格であることが、ここでも明らかです。

更に言えば、「国益」を強調するのであれば、安倍首相に報告した「会談」の内容を、国会にも報告すべきです。しかし、それはしていません。私的だったからでしょうか?大爆笑もんです。以下、「国益」の部分について、その説明責任を求めている社説を掲載しておきます。自らの主張を正当化するのであれば、会談の内容を正々堂々と公開すべきです。以下の社説は、そのことを示しています。

北海道 川口氏解任 議員外交に汚点残した  (5月10日)

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/464551.html

一義的な責任は川口氏にある。議院運営委員会理事会で2日間の中国出張の許可を受けたが、楊潔◆(ヨウ・ケツチ)国務委員との会談が実現することになったとして、滞在を1日延長した。  延長の日に設定されていた環境委員会は委員長不在で流会となった。職務放棄と言われても仕方ない。  これを許せば、他の委員も外国出張を勝手に延長して委員会を欠席する事態が続出しかねない。委員長の重責をわきまえず、議会政治の基本を揺るがす軽率な行為だ。 自民党は川口氏が「国益を守った」として擁護した。国益をかけた交渉は基本的に政府間で行うものだ。国会議員の立場で中国要人に意見を伝えたことが、国会より優先すべき「国益」だと言うのは無理がある。  それでも正当化するなら、会談の成果を具体的に示すべきだろう。(引用ここまで) 

河北 川口委員長解任/無益な対立、誰も望まぬ  2013年05月10日金曜日

http://www.kahoku.co.jp/shasetsu/2013/05/20130510s01.htm

川口氏の丁寧な釈明と出張の報告を条件に矛を収めるのが筋だろう。 むしろ、委員会を中止して会談に臨むだけの成果があったのかどうか、川口氏に徹底的に問いただしてこそ、野党の存在感を見せつけ、有権者の共感を得られたのではないか。(引用ここまで) 

東奥日報 国民不在の不毛な対立/川口委員長解任  2013年5月10日(金) http://www.toonippo.co.jp/shasetsu/sha2013/sha20130510.html

一方で楊氏との会談内容や成果などについて川口氏や安倍首相らの説明も足りなかった。妥当性を主張するばかりでは理解を求める姿勢に欠けよう。 それと与党側に国会審議を軽んじる緩みが感じられる。(引用ここまで) 

神戸 後半国会/不毛な駆け引きは無用だ  2013/05/09

http://www.kobe-np.co.jp/column/shasetsu/201305/0005973388.shtml

たしかに尖閣問題や靖国問題で冷え込んだ日中関係を考えると、外相経験者の川口氏と中国政府要人との会談に改善の糸口を期待する面はあっただろう。 ならば、楊氏との会談で得られた「国益」の中身について、川口氏と与党は国会に説明するべきではないか。 しかし、きのうの参院予算委でも安倍晋三首相や岸田文雄外相から納得のいく答弁はなかった。与党側には「辞任も選択肢」などと決着を急ぐ動きさえある。 委員長一人の首ぐらいで政権運営は揺らがないという自信の表れだとしたら、おごりというほかない。(引用ここまで) 

中国 川口委員長解任 国益のためというなら  '13/5/10

http://www.chugoku-np.co.jp/Syasetu/Sh201305100085.html

川口氏は「日中関係改善の大きな国益を守った」と強調するが具体性に乏しい。逆に、元外相とはいえ一議員に頼らざるを得ない安倍政権の対中外交のふがいなさが浮き彫りになるばかりである。 安倍晋三首相は中国との「戦略的互恵関係」を強調してきた。ところが習近平体制の発足以来、閣僚級の会談すら実現していない。北九州市で先日あった日中韓環境相会合でも、中国は格下の事務次官クラスを代理出席させた。 日中関係の悪化が、尖閣諸島をめぐる中国の挑発的行為によるものであるのはいうまでもないが、安倍政権も自ら冷や水を浴びせるような行動や発言が目立つ。閣僚の靖国参拝や歴史認識問題をめぐり、中国や韓国、ひいては同盟国である米国の政権中枢からも憂慮する声が上がっている。 国益を守ることになっているのか。安倍政権として本気で結果を出すには、尽くすべき外交努力が数多くあるはずだ。(引用ここまで) 

南日本 [川口氏解任] 政策論争はどうなった ( 5/10 付 )

http://373news.com/_column/syasetu.php

日中関係は尖閣諸島や歴史問題をめぐって険悪な状況にある。元外相の川口氏があらゆる機会を利用して、事態の打開に努めようとしたのは分かる。 だが、環境委が中止になることを承知で、中国側との会談に臨んだのは事実だ。国会より国益を優先したと主張したいのなら、野党を批判するだけでなく、国益の中身も語る責任があろう。(引用ここまで) 

何が「国益」か  田中 良紹 | ジャーナリスト 2013年5月10日 0時27分 http://bylines.news.yahoo.co.jp/tanakayoshitsugu/20130510-00024848/ 

次に、追及の甘さはありますが、発表された社説のなかで、最もまともだなと思った社説を掲載しておきます。ご覧ください。 

琉球新報 川口氏解任 国益めぐる本質論議を  2013年5月10日

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-206374-storytopic-11.html 

最後に、テレビがウソとデタラメをどのように報道したか、掲載しておきます。ここで使われている言葉と論理と「事実」が、洪水のように流され、津波のように押し寄せていました。こうした報道が繰り返されて、日米軍事同盟容認・深化派、憲法改悪派・多国籍企業応援団が跋扈しているのです。今後も憲法改悪に向けて、こうした報道ぶり、「攻撃」はいっそう熾烈を極めていくことでしょう。しかし、憲法があります。まだまだ鎬を削っていくことでしょう。国民のたたかいがある限り、国民の生活がある限り、負けないでしょう。歴史が証明しています。 

こうした手法が国民にどのような影響を与えていくか、今後も検証していきたいと思います。 

産経 【川口委員長解任へ】 野党、初の共闘も外交より政局、参院選向け党利党略一致  2013.5.9 07:52 [参院選2013 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130509/stt13050907570000-n1.htm

TBS 川口環境委員長を解任、衆参両院で初  (09日11:15)

http://news.tbs.co.jp/20130509/newseye/tbs_newseye5327520.html

神奈川 川口環境委員長の解任決議案めぐり県内与野党、擁護や疑問の声も/ 2013年5月9日

http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1305090005/

NHK 川口委員長の解任決議が可決  5月9日 11時26分http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130509/k10014449281000.html

テレビ朝日 憲政史上初 川口環境委員長解任 国会は正常化へ  (05/09 11:45)

http://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000004965.html

NHK 川口氏「野党の劣化示す事件」  5月9日 12時0分http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130509/k10014450681000.html

日テレ 委員長解任決議可決、川口氏「誠に理不尽」  2013年5月9日 12:21

http://www.news24.jp/articles/2013/05/09/04228254.html

NHK 川口委員長解任 後半国会に影響は   5月10日 4時12分http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130510/k10014472861000.html

読売 川口氏解任「国益より政局」批判…野党に誤算  (2013年5月10日07時19分)

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20130510-OYT1T00229.htm

東京 【政治】川口氏解任 与党「国益無視の暴挙」 野党「国会ルール破り」  2013年5月10日 朝刊

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013051002000141.html

赤旗 委員長の任にふさわしくない川口氏帰国延期問題 市田書記局長が会見  2013年5月9日(木)

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-05-09/2013050901_03_1.html

J-CASTニュース 野党の「参院川口委員長解任」に批判 主要メディアや評論家「首をかしげざるを得ない」  2013年5月9日(木)19時24分配信 

http://news.nifty.com/cs/headline/detail/jcast-174753/1.htm 

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国益破壊の安倍政権とマスコミが国会のルールに違反した川口委員長を国益優先と情緒論で擁護!その2

2013-05-11 | 日記

「その1」では、自民党の「屁理屈」「感情」「情緒」を、マスコミが同調し、憲法第41条の「国権の最高機関、唯一の立法機関」である「国会」の「ルール」を、憲法第99条の「憲法尊重擁護の義務」として位置づける、擁護するのではなく、憲法違反の侵略戦争正当化論に基づく国会運営と政治・外交政策によってつくりだされた日中関係の厳しさと「国会のルール」を対立させ、川口委員長を解任を「行き過ぎ」と甘くする論理をみてきました。 

次に検討するのは、自民党やマスコミが川口委員長解任を「行き過ぎ」とする「内容」と「経過」について、マスコミが取り上げなかった点について、検討してみました。以下のとおりです。 

 

1.23・24日の川口環境委員会委員長の訪中は、参議院の「申し合わせ」に基づいて議員運営委員会理事会で承認されたという「事実」です。 

2.しかし、重大なことは、この「経過」を詳細に語った参院本会議における松井孝治議員の趣旨説明をそのまま、詳細に報道せず、急きょ入った日程、しかも「国益」上重要な会談を優先すべきとする自民党の言い分と、「川口氏」の言い分をそのまま書いて、垂れ流していることです。これぞ民主主義のイロハを間違えた「ルール違反」というべきものです。

http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php

http://www.youtube.com/watch?v=ImrLhhie9mo

「今回の渡航は、参院議院運営委員会理事会で定めた国会開会中における常任委員長の海外渡航に関する申し合わせとは別に議員個人の政治経済事情視察として認められたものであり、特に自民党の岩城議運委員長が申し合わせの趣旨と常任委員長の職責の両立について熟慮した結果、自民党自身が当初の3日間から2日間に短縮して申請し、同理事会で認められたものであること、予定されていた環境委員会の開会は、政府与党の提案に野党が理解を示して合意したものであること」を、どの新聞もテレビも、川口環境委員長を擁護する人たちも書いていないことです。

http://www.dpj.or.jp/article/102450/

 ところが、「事実」は、ただ一つです。以下をご覧ください。 

参院環境委員長解任決議案についての解説 2013/05/08 10:02:28 著者: sugimotokazumi

http://sugimotokazumi.blog16.jp/index.php/2013/05/08/-461

中国渡航問題に関しての経緯のご説明  2013年05月08日 17:29

http://blogos.com/article/61831/

…私は参議院環境委員会委員長であり、「国会開会中における常任委員長及び特別委員長の海外渡航に関する申し合わせ」により、海外渡航は自粛するとされていることから、本件出張については、議院運営委員会理事会の決定により、23日から25日の出張を一日短縮し、24日中に帰国する形で出張をお認めいただきました。このことについては委員長及び議院運営委員会の各位に御礼を申し上げます。

…このたびの私、参議院環境委員長川口順子の中国出張に関し、参議院議院運営委員会決定と異なる形の滞在延長となり、議院運営委員会及び環境委員会の皆様をはじめ、関係各位に多大なご迷惑をおかけしたことについて、深く陳謝申し上げます。

…我が国の主権と領土を守る国益を果たすために北京に残るべきか、それとも、環境委員長としての職責を果たすために午後早々に空港に向かうべきか、大変悩みました。どちらの国益も重要であります。私は、環境委員長としての職責に対する責任は、議院運営委員会において各会派のご理解を頂き、滞在を延長していただくか、あるいは、国会の規定に従って代理によって対応することを認めていただくことで、曲がりなりにも果たすことができると考え、滞在を一日延長することについて、24日朝、自由民主党の判断を仰ぎ、議院運営委員会に延長の手続きを取っていただきました。引用ここまで

 

この部分について、各紙の社説を具体的に診て、比べてみました!如何にデタラメか、判ります。これでは、国民がミスジャッジするのはムリもありません。 

 

朝日 国会開会中は、常任委員長の海外出張は自粛するとの申し合わせがある。だが、今回は25日までの予定を1日短縮したうえで、平日にもかかわらず例外的に許可されたという。

北海道 一義的な責任は川口氏にある。議院運営委員会理事会で2日間の中国出張の許可を受けた

河北 元外相の川口氏は参院議院運営委員会の許可を得て…23、24両日の日程で中国に出張した

東奥日報 元外相の川口氏は4月23、24両日、国際会議出席のため国会の許可を得て中国を訪問した

茨城 元外相の川口氏は4月23、24両日、国際会議に出席するため国会の渡航許可を得て中国を訪問した

信濃毎日 川口氏は4月23、24日、国会の許可を得て中国での国際会議に出席した」

新潟日報 川口氏は4月23、24の両日、中国に滞在する予定で国会の許可を得て渡航した。

福井 日本の政治家として1人だけ参加し、国会の許可を得た2日間で帰国する予定だった。北国元外相の川口氏は4月23、24の両日、国際会議に出席するため国会の渡航許可を得て中国を訪問した。

神戸 国会議員が国会開会中に海外渡航するには議院運営委員会理事会の事前了承が必要だ。滞在延長も同じ手続きがいる。参院は国会中の常任委員長の海外渡航自粛を申し合わせてもいる。 川口氏は、許可を得た中国渡航中に楊潔チ国務委員(外交担当)との会談が急きょ決まったため、野党側に日程の1日延長を申し入れたが了承を得られず、そのまま滞在を延長したという。理由はどうあれ、ルール違反には違いない。

徳島 元外相の川口氏は4月23、24両日の日程で国会の渡航許可を得て、中国を訪問し国際会議に出席した。

琉球新報 4月23、24の両日、国会の渡航許可を得て中国での国際会議に出席。(引用ここまで

 

もう一つ紹介します。

原口一博(公式) 川口順子環境委員長の中国出張に関し、参議院議院運営委員会決定と異なる形の滞在延長問題について論考)

https://www.facebook.com/kharagucih/posts/604395456245596

まず、これらの「事実」を比べてみれば、自民党・川口環境委員長・新聞・テレビの憲法違反ぶり、道理のなさがハッキリしてきます。恐ろしいことです。マスコミは、一応川口環境委員長の「ルール違反」「非」を語ってはいますが、「委員長としてのルール違反」の「事実」を明らかにせず、「どっちもどっち」、「不毛」「渡航ルールを変えろ」「解任は行き過ぎ」などととんでもないことを言って、擁護しているのです。

参議院における「申し合わせ」「ルール」が解除されると、どうなるでしょうか?このことが通れば、また外遊が横行し、税金のムダ遣いと国会の軽視問題が横行し、政治不信が高まることは明らかです。以下の記事を見れば明瞭です。

首相と11閣僚、GWに外遊へ 自民幹部も「多すぎる」http://www.asahi.com/politics/update/0426/TKY201304260318.html

閣僚外遊ラッシュ「中国包囲網」「TPP」成果あったか…安倍強気外交に落とし穴  2013/5/ 7 10:50

http://www.j-cast.com/tv/2013/05/07174474.html

北海道 川口氏解任 議員外交に汚点残した  (5月10日)

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/464551.html

一義的な責任は川口氏にある。…延長の日に設定されていた環境委員会は委員長不在で流会となった。職務放棄と言われても仕方ない。これを許せば、他の委員も外国出張を勝手に延長して委員会を欠席する事態が続出しかねない。委員長の重責をわきまえず、議会政治の基本を揺るがす軽率な行為だ。(引用ここまで

 川口環境委員長の中国要人との会談を「国益」論で口実とするにはムリがあり、スリカエです。この点では、水野賢一議員の主張の方に理があります。しかし、朝日は以下のようにスリカエ、川口環境委員長と自民党を擁護しました。ここに朝日の退廃と立ち居地があります。

みんなの水野氏、川口氏に11年越しの恨み節  2013年5月9日20時49分

http://www.asahi.com/politics/update/0509/TKY201305090395.html

 

さらに、思わぬところで「世論」が味方してくれたことを喜んで、川口前環境委員長は、自分のブログで以下のように述べ、解任決議を提出した野党を攻撃し、自分と自民党と安倍政権を正当化しているのです。

環境委員長解任を受けて  2013年05月10日 19:00

http://blogos.com/article/62037/

第一に何が国益なのかという問題です。

第二に、国会のルールや申し合わせが今後の我が国や世界の発展に貢献するものとなっているか、足を引っ張っていないかという問題です。…私は、今回の案件を契機に、国会ルールの見直しが行われることを願います。(引用ここまで

私及び自民党は、厳しい日中関係にかんがみ、日中関係の改善という国益と環境委員長としての責務を果たすという二つの国益間の相克を考え、真剣に悩んだ上で、現時点では、日中関係の方が優先されるべきと判断し…野党の解任決議提案理由には、「国益」の「こ」の字もありません。一体野党は、領土を守り日中関係を改善する国益を、そもそも比較考量したのでしょうか。どういう理由で私の滞在延長に反対したのでしょうか。解任決議を提出するのであれば、少なくとも、この相克問題を真正面から議論すべき…国益を判断することから逃げる野党、適切な国益の判断ができない野党が数を頼みに日本の政治をミスリードした今回の件…野党の判断は、日中関係改善の国益と環境委員会の審議を円滑に進める国益の両方を失わせるものでした。(引用ここまで

川口氏解任決議案 9日の参院本会議で採決  2013年5月8日 17:42

http://www.news24.jp/articles/2013/05/08/04228201.html

7日、委員長の解任決議案を提出した。 野党側は「委員長としての職務を放棄した」などと強く反発し、8日朝の参議院国対委員長の会談でも川口委員長の自発的な辞任を求めたが、自民党は「辞任する必要はない」として平行線に終わった。(引用ここまで)

松井・水野議員の主張をスリカエ、正当化していることが、明らかになるのではないでしょうか?

身体の大きい力士が、土俵が狭すぎるから、土俵の外にはみ出てしまうのだ。俺の場合、土俵は大きくしてくれ、と我儘を言っているようなものです。またこのことは、憲法改悪法を通しやすくするために、ハードルが高すぎるから、もっと低くしろ、国民が参加しやすくしろと言って憚らない安倍政権の自己チューぶり、幼児性・退廃・不道徳ぶりと同じです。更に言えば、自分はアメリカの核兵器の傘で「守られている」が、北朝鮮の核兵器保有は認めないということと同じです。

このようなデタラメとワガママの論理は何としても打ち破っていかなければなりません。

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国益破壊の安倍政権自民党とマスコミが国会のルールに違反した川口委員長を国益優先と情緒論で擁護!その1

2013-05-11 | 日記

川口環境委員会委員長の解任問題がひと段落しました。しかし、マスコミ報道と、その反応をみると、問題アリと言わざるを得ません。そこで、問題点を明らかにするため、調べてみました。

結論は、憲法の原則(ルール)を「現実」、この場合は、「国益」を優先させることで、「ルール」そのものを変質させていこうとする安倍自民党と自公政権、マスコミの原点を踏まえず、現実追随の「論理」、憲法を活かした政治・外交・国民生活擁護を忘れている実態があることです。

こうした手法で、憲法第9条と憲法の原則が歪められ、日米軍事同盟容認派と深化派・憲法改悪勢力に隙を与えてきたのだということを改めて確認したということです。

それでは、まず、今回の川口環境委員会委員長の解任問題に関する各紙の社説のテーマをご覧ください。まず「川口氏」という表現そのものに、スリカエを刷り込む印象操作があることに注目しながら、検討をしてみました。

朝日  川口氏解任/不毛な対立にあきれる  2013/5/9 4:00
http://www.asahi.com/paper/editorial.html#Edit2?

毎日  川口氏の解任案 大局を見ぬ野党の対応  2013年05月08日 02時30分

http://mainichi.jp/opinion/news/20130508k0000m070108000c.html

読売  川口氏訪中 委員長の「解任」は行き過ぎだ  (5月9日付)http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20130508-OYT1T01500.htm

産経  口氏訪中問題 解任決議案は取り下げよ  2013.5.9 03:27 主張 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130509/plc13050903290003-n1.htm

日経  悪例を残した委員長の解任  2013/5/10

http://www.nikkei.com/article/DGXDZO54835930Q3A510C1EA1000/

河北  川口委員長解任/無益な対立、誰も望まぬ  2013年05月10日金曜日

http://www.kahoku.co.jp/shasetsu/2013/05/20130510s01.htm

東奥日報  国民不在の不毛な対立/川口委員長解任  2013年5月10日(金)

http://www.toonippo.co.jp/shasetsu/sha2013/sha20130510.html


茨城  川口委員長解任決議 権威おとしめるだけだ  2013年5月10日(金)

http://www.ibarakinews.jp/news/column.php?elem=ronsetu

信濃毎日  川口氏解任案 不毛な対立 収拾を急げ  05月09日(木)

http://www.shinmai.co.jp/news/20130509/KT130508ETI090002000.php

新潟日報  川口委員長解任 攻防に値する事案なのか  2013/05/10 09:26

http://www.niigata-nippo.co.jp/opinion/editorial/

北国  川口委員長の解任 「行き過ぎ」は野党の焦り きょうの社説 2013年5月10日

http://www.hokkoku.co.jp/_syasetu/syasetu.htm

福井  川口委員長解任決議 権威をおとしめるだけだ  (2013年5月10日午前6時45分)

http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/editorial/42383.html

神戸  後半国会/不毛な駆け引きは無用だ  2013/05/09

http://www.kobe-np.co.jp/column/shasetsu/201305/0005973388.shtml

徳島  川口委員長解任  政治不信の増幅を招く  5月10日付

http://www.topics.or.jp/editorial.html

愛媛  川口参院委員長解任 不毛な応酬 問われる「今後」  2013年05月10日(金)

http://www.ehime-np.co.jp/rensai/shasetsu/ren017201305108556.html

高知  【川口委員長解任】柔軟対応の余地はないか  2013年05月10日08時28分

http://www.kochinews.co.jp/?&nwSrl=302247&nwIW=1&nwVt=knd

西日本  川口委員長解任 「不毛な対立」を猛省せよ   2013年5月10日 10:40

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/362828

今回の委員長解任問題の最大の特徴は、

川口環境委員会委員長自身が認めた憲法第41条の「国権の最高機関、唯一の立法機関」の「ルール」、しかもその「ルール」に沿った日程を承認してもらったうえで、参加したにもかかわらず、急きょ外交担当の楊潔篪・国務委員との会談日程が入ったということで、確認済みの「ルール」と日程を、「変更要請した」と言いながら、(実はデタラメであった!)破ったという事実です。

 しかも、委員長代理を立てろ、安倍政権自身がつくりだした、冷え込んだ厳しい日中関係と「国益」を考えて、敢えてルール違反をおこなった、陳謝したではないか、解任するとは何事か、何が悪いか、と正当化し、「国益」を守れない「申し合わせ」「ルールは変えろ」と居直っているのです。

「川口氏は元首や外相の経験者らで作る『アジア平和・和解評議会』の発起人の一人として先月23、24両日の日程で訪中し、前外相で国務委員に昇格した楊氏らとの会談を予定していた」と他紙と全く異なる「事実」をあげた産経でさえも、「事前の説明や手続きが不十分だったことは否めない」と書いていますが、その他の社説も、川口環境委員会委員長の「ルール違反」「非」を認めています。 

それでは、その「ルール違反」とは何か、どんな意味をもっているか、です。スポーツの場合、「ルール違反」はダメなものは、ダメなのです。今回の場合は「イエローカード」を求めたにもかかわらず、それを「拒否」したために、「レッドカード」が突きつけられたのです。 

それは「国益」を考えたという「口実」を設定して、敢えて「ルール違反」をしたというのです。しかし、その「経過」の中に、今回の解任劇の最大の原因があります。そこで各紙は、以下の「経過」を確認すべきです。 

「参院は11年に国会開会中の常任委員長の海外渡航を自粛することを与野党で申し合わせている」(東奥日報・茨城・福井・高知)とありますが、何故、このような「申し合わせ」がおこなわれたか、どこも検証していません。それどころか、驚くべきことに川口環境委員会委員長擁護の立場から、この「申し合わせ」を変えろと、言っているのです。 

「国会開会中は、閣僚の海外出張も国会の了解が慣例となっている。このため、これを認めるかどうかが、しばしば与野党間の国会運営の駆け引きの道具として使われてきた」「国会を舞台にした足の引っ張り合いがいかに国政運営の時間を空費し、時に国益を損なうことを、多くの議員が実感しているはずだ」から、「中国との閣僚級以上の対話が途絶えるなかで、尖閣や靖国問題で日本側の立場を伝えるのは国益上必要だという川口氏の言い分にも、聞くべき点はある」と対話が途絶えた真の原因を黙殺し、川口環境委員会委員長と安倍政権を擁護し、「不毛な対立にあきれる」としているのです。呆れるのは朝日です。 

さらに、「ルール」遵守擁護の義務を負っている国会議員に対して、現在有効活用している「ルール」の違反を、「日中関係の悪化」「国益」を大義名分にして、大目に見ていこうとする立場が見えてきます。 

こうした姿勢と論理が憲法を活かすのではなく、憲法を現実にあわせよう、追随させていこうとする、ないがしろにする最大の要因であったことが判ります。ソ連・中国・北朝鮮・テロリストの「脅威」にあわせて憲法を変えていこうとする論理です。それらの脅威に対して憲法を使って政治・外交・文化・経済交流を活発にし発展させるための知恵を出し合うのではなく、憲法を変えていこうとする論理です。

 

朝日 民意を代表する国会の決議は重い。とはいえ、解任するほどのことだったのか。首をかしげざるを得ない。

毎日 川口氏の行動は、形式的には参院のルールから外れている。しかし、尖閣諸島の国有化以降、日中両政府は対話の糸口を見いだせず、議員外交が待望されている。川口氏自身も陳謝しているのだから、ここは大局に立って、「ルール違反」は注意で済ませ、国会審議を促進するのが常識的な対応ではないか。 常任委員長の海外渡航自粛というルールが、時代に合っているのか、再検討する必要もあるだろう。今回の騒動がせめて、そういう前向きな議論に発展することを期待したい。

読売 ルール違反であることは確かだ。野党側には、政府の外交責任者でもない川口氏が中国要人と会談して何の役に立つのか、といった批判もある。 だが、尖閣諸島をめぐる日中対立により、両国間の要人往来や直接対話はほぼ途絶えている。習近平新体制で外交全般を統括する楊氏との会談には、一定の意義があっただろう。 川口氏は陳謝した上で、「主権と領土を守る国益に背中を向けられなかった」と釈明している。 野党側は解任決議という“強権発動”ではなく、陳謝を受け入れるべきではなかったか。重要法案に関する不手際でもないのに解任とは行き過ぎだろう

日経 渡航延長が承認されないまま滞在を延ばしたのは川口氏に非があるが、岩城光英議運委員長に厳重注意されて陳謝した。これで一件落着という程度の話だ。 

東奥日報 ルール違反は注意で済むことではなかったか。

茨城 今回の件は「ルール違反」として注意すれば済むことではないか。そもそも自粛の申し合わせ自体を再検討すべきだろう。

信濃毎日 理屈は通っているとはいえ、かたくなな姿勢に終始すれば、かえって有権者の支持を失う結果になりかねない。

新潟日報 尖閣諸島をめぐる摩擦で日中関係が悪化する中での外交活動の一環だとしたら、考慮できる余地もあったのではないか。 委員長として委員会を流会させた責任は大きいが、野党側の非難は重箱の隅をつついているようだとの見方も否めない。

北国 国益を唯一の物差しとして見れば、川口氏の取った行動は間違っていなかったのではないか。  ただし、自民、公明両党が解任決議案に反発し、参院予算委の集中審議を欠席したのは残念というほかない。与野党ともに意地の張り合いは願い下げにしたい。

福井 今回の件は「ルール違反」として注意すれば済むことではないか。そもそも自粛の申し合わせ自体を再検討すべきだろう。

中国 「前代未聞の国会軽視」という野党側の主張には一理あろう。 ただ帰国後には陳謝している。無断で帰国を延ばしたのではなく、許可を求めたものの野党側が応じなかった経緯がある。解任は明らかに行き過ぎだろう。

徳島 だが、解任するほどのこととは思えない。…確かにこれは国会のルール違反だ。…ルール違反については川口氏も謝罪している。それで矛を収めるべきだっただろう。

愛媛 川口氏は陳謝しており、解任に値するか疑問は残る。注意など他の処分を十分検討せず、解任自体が目的化していたととられても仕方がない。 他方、国会には国会のルールがある。単純な手続き上の問題とはいえクリアできていなかったことは事実。実際、川口氏が委員長を務める参院環境委での地球温暖化対策推進法改正案の趣旨説明は中止になった。国会より「国益」を重視すると明言した以上、国会軽視との批判は甘んじて受けねばならないだろう。

高知 川口前委員長の行動には結果的にルール違反があった…国会ルールからすると川口氏の対応に不適切な点があったのは否めない。…問題になるのは国会ルールとの整合性だ。どんな場合でもルールを厳格に適用するのか。それとも状況に応じ、多少の柔軟性は認めるのか。

西日本 ルール違反であることは間違いないが、謝罪や注意で穏便に済ますことはできなかったのか。前代未聞の「解任」とは行き過ぎとしか思えない。…素直に聞けば、一方的に「ルール違反」と断罪すべきものではあるまい

南日本 そこまで態度を硬化させるような問題だったのか。 川口氏は大型連休中に参院の許可を得て、中国であった国際会議に出席した。訪問を1日延長したのは、中国の楊潔●(竹カンムリに斤のTが虎)(ようけつち)国務委員(外交担当)との会談が急きょ入ったからだという。 このため川口氏は渡航期間の延長と、委員長代理による環境委開催を求めた。それを認めなかったのは野党側である。「無届け」で欠席したわけではないのだから、謝罪で済ませるのが大人の対応ではないか。(引用ここまで

このような視点に陥るのは何故か、それは以下の重大な事実を意図的に隠しているからです。 

つづく

コメント
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