愛国者の邪論

日々の生活のなかで、アレ?と思うことを書いていきます。おじさんも居ても立っても居られんと小さき声を今あげんとす

侵略戦争認識のない国会議員公務員は憲法尊重擁護の義務違反として辞職すべし!という世論を今こそ!

2013-05-23 | 日記

自民党も参加した村山内閣の村山談話を認めない安倍首相の不道徳・ハレンチぶりを検討・実証したので記事にしました。こんなことが許されている日本は、本当に成熟した日本と言えるでしょうか?「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動」するという憲法が啼いていることでしょう。きっと。 

共産党を除いて、政党助成金を手に入れて活動している政党・政治家の責任は当然です。国民の責任もありますが、情報を国民に知らせる責任のあるマスコミの責任もあります。マスコミの責任のうち、広告料を払ってマスコミに無言?の圧力をかけている企業にも問題があるでしょうか?企業の社会的責任についても、今後検討していきたいと思います。 

そこで、自民党の総選挙の得票数を得票率と絶対支持率、議席占有率で調べてみました。

小選挙区は25,643,309(得票率43.01%・絶対得票率24.67%) 獲得議席237・占有率79.00%

比例代表は16,624,457(得票率27.62%・絶対得票率15.99%) 獲得議席57・占有率31.67%

当日有権者103,959,866人・投票者数61,669,473人

小選挙区全政党の獲得票数59,626,567票   比例代表全政党の獲得票数60,179,888票

どうでしょうか?自民党が国民のなかで、どれだけの支持を獲得して、どれだけ議席を掠め取ったか!これが「正当に選挙された国会」の現実です。安倍首相の得意気な顔、あの内容のない美辞麗句を並べてて得意気に演説することばのウソっぷりが透けて見えてきます。同時にこのような掠め取った議席のあるうちに、憲法改悪をしてしまおう。財界とアメリカの言うとおりの政治をやってしまおうとする思惑が透けて見えてきます。

さて、こういう霞的・蜃気楼的議席のうえにたった、憲法違反の自民党の議席ですが、安倍首相の言い分は、さらに憲法違反の上塗りの主張と言えます。これを恥ずかしいことと思わない感覚が不思議なくらいです。

それは、あの大東亜戦争を侵略戦争を認めないという点において、です。今回は、次の条文を指摘しておきたいと思います。 

「この憲法は、国の最高法規であつて」「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」とあります。しかし、この義務を履行することを拒否しているのが、安倍自民党と言えます。橋下・石原日本維新の会と言えます。

同時に「政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意」して「この憲法を確定」したのに、侵略戦争と明記されたカイロ宣言とそれを受けて発表されたポツダム宣言を受諾した政府が、新しい選挙法に基づいて新しい憲法を確定し、しかも天皇自身も喜んで受け入れた憲法なのに、です。 

更には「政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意」したのに、その憲法は、アメリカに押し付けられた憲法だからという理由をもって憲法を変えていこうとしているのです。憲法に書かれた「決意」を葬り去っていこうとしているのです。しかも可笑しいのは、憲法を押し付けたアメリカとの絆を深めていくために日米同盟(日米軍事同盟)を深化させていこうとしているのです。 

更に更には、「各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議」するという憲法改正のハードルについて「例えば国民の70%が憲法を変えたいと思っても、3分の1を少し超える国会議員が反対すれば指一本触れられないのはおかしい」(安倍首相)、「改憲のハードルが高すぎる。発議要件を過半数にすることが妥当だ」(船田元)などと身勝手・手前勝手なことを言っているのです。 

こんな状態でありながらも、彼らは、憲法改悪のための発議権のハードルを低くしてしまおうとしているのですから、呆れるというか、レッドカードを突きつけるしかないと思うのは、愛国者の邪論だけでしょうか?どこかの国を「独裁国家・独裁政党」などと「非難」する資格があるのか!と言いたいところです。 

権力者を拘束する立憲主義の規制緩和論は当然のことですが、それ以前の問題として、3分の2から過半数に下げたとしても、改憲派の議員の議席が国民の支持を正確に反映していない選挙法に胡坐をかいている自民党、自民党自身が国民の支持をどれだけしか得ていないのか、足元を良く視てからものを言えということになります。 

そもそも自民党が確信をもって作成、提案し、発議した「憲法改正案」であるとするのであれば、「過半数」などとケチなことを言わずに、「3分の2以上で結構です」と言うべきでしょう。国民の支持を強調するのであれば、「8割でも結構ですよ」ぐらいの決意・確信・自信に満ちた言葉を吐いてほしいものです。 

しかし、改憲派のゴマカシ言葉は、確信のなさを雄弁に物語っています。やはり憲法「改正」も彼らの獲得した議席と同じように掠め取っていってしまえという悪巧み、目論みが透けて見えてきます。これほどの不道徳があるでしょうか?まさに憲法遵守擁護の義務違反の典型であり、議員資格の剥奪対象と言えるのではないでしょうか? 

そういう意味で、この96条改正案に固執する政党、侵略戦争認識を認めない憲法違反の議員、政党、公務員には、直ちにレッドカードを突きつけていく必要があるように思います。国民主権主義に基づく国家であるわが日本国の国民は、後世の国民、アジア諸国の国民、世界の諸国民に対する国際公約としての平和憲法を固く堅持し、使い、広げる「責務」があることを明記すべきではないでしょうか? 

こうした「責務」を果たすことこそ、あの戦争に対して本当の意味で「責任」「責務」を果たすことになるのではないかと思う次第です。 

これは、「『ドイツ国民のナチズムおよび軍国主義からの解放』のために制定された法令は、この基本法の規定によって影響を受けない」(ドイツ基本法第139条 [脱ナチ化規定の効力継続])の規程、またある意味で日本国憲法以上の人権規定を持つドイツ基本法の事例を待つまでもなく、日本国民が率先して実践すべき事柄であるように思うのです。 

以上、最後に強調しておかなければならないことは、以下のことです。

この憲法が国民に保障する、生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利、基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とするものである。その理由は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものであり、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならないからである。

以上のような認識に立つ時、日本国民は、憲法上の必然・要請からみて、これらの権利を抑圧・制限・軽視するいかなるものに対しても、断固として、毅然として、その権利行使のため、たたかわなければならないものであるということを大いに議論していきたいものです。 

それが歴史的に形成されてきた立憲主義を擁護し発展させる見地と言えるのではないでしょうか?第4の権力と言われているマスコミもそのような位置づけのなかで考えられなければならないと言えます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

村山談話とは何かを検証し平気で憲法違反行為をする安倍自公政権と橋下市長・維新の会の侵略戦争認識を問う

2013-05-23 | 日記

第二次安倍政権の発足から橋下発言までの経過を踏まえて、改めて侵略戦争認識と日本の戦争責任を問うことの意味を考えてみました。

村山談話と言いますが、どのような内容か、みてみました。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-05-17/2013051701_01_1.html

村山内閣総理大臣談話 「戦後50周年の終戦記念日にあたって」(いわゆる村山談話)

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/danwa/07/dmu_0815.html

平成7年8月15日(英語版はこちら)(中国語版はこちら)(韓国語版はこちら

先の大戦が終わりを告げてから、50年の歳月が流れました。今、あらためて、あの戦争によって犠牲となられた内外の多くの人々に思いを馳せるとき、万感胸に迫るものがあります。
 敗戦後、日本は、あの焼け野原から、幾多の困難を乗りこえて、今日の平和と繁栄を築いてまいりました。このことは私たちの誇りであり、そのために注がれた国民の皆様1人1人の英知とたゆみない努力に、私は心から敬意の念を表わすものであります。ここに至るまで、米国をはじめ、世界の国々から寄せられた支援と協力に対し、あらためて深甚な謝意を表明いたします。また、アジア太平洋近隣諸国、米国、さらには欧州諸国との間に今日のような友好関係を築き上げるに至ったことを、心から喜びたいと思います。
 平和で豊かな日本となった今日私たちはややもすればこの平和の尊さ、有難さを忘れがちになります。私たちは過去のあやまちを2度と繰り返すことのないよう、戦争の悲惨さを若い世代に語り伝えていかなければなりません。とくに近隣諸国の人々と手を携えて、アジア太平洋地域ひいては世界の平和を確かなものとしていくためには、なによりも、これらの諸国との間に深い理解と信頼にもとづいた関係を培っていくことが不可欠と考えます。政府は、この考えにもとづき、特に近現代における日本と近隣アジア諸国との関係にかかわる歴史研究を支援し、各国との交流の飛躍的な拡大をはかるために、この2つを柱とした平和友好交流事業を展開しております。また、現在取り組んでいる戦後処理問題についても、わが国とこれらの国々との信頼関係を一層強化するため、私は、ひき続き誠実に対応してまいります。
 いま、戦後50周年の節目に当たり、われわれが銘記すべきことは、来し方を訪ねて歴史の教訓に学び、未来を望んで、人類社会の平和と繁栄への道を誤らないことであります。
 わが国は遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。私は、未来に誤ち無からしめんとするが故に、疑うべくもないこの歴史の事実を謙虚に受け止め、ここにあらためて痛切な反省の意を表し、心からのお詫びの気持ちを表明いたします。また、この歴史がもたらした内外すべての犠牲者に深い哀悼の念を捧げます。
 敗戦の日から50周年を迎えた今日、わが国は、深い反省に立ち、独善的なナショナリズムを排し、責任ある国際社会の一員として国際協調を促進し、それを通じて、平和の理念と民主主義とを押し広めていかなければなりません。同時に、わが国は、唯一の被爆国としての体験を踏まえて、核兵器の究極の廃絶を目指し、核不拡散体制の強化など、国際的な軍縮を積極的に推進していくことが肝要であります。これこそ、過去に対するつぐないとなり、犠牲となられた方々の御霊を鎮めるゆえんとなると、私は信じております。
 「杖るは信に如くは莫し」と申します。この記念すべき時に当たり、信義を施政の根幹とすることを内外に表明し、私の誓いの言葉といたします。(引用ここまで

この談話の評価について、安倍首相は曖昧にしてきました。以下みてみます。 

第2次安倍内閣】「村山談話引き継ぐ」 菅官房長官、首相見解と相違 2012.12.27 07:03 安倍首相

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121227/plc12122707030007-n1.htm

村山談話「継承」 安倍首相が軌道修正 2013.5.16 01:20  [安倍首相

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130516/plc13051601210004-n1.htm

これが日本の首相です。こうした首相を首相として戴いていていいのかどうか、それが問われているのです。

さて、この「村山談話」というのは、村山首相が、独りで勝手に作ったものでしょうか?違うでしょう。これは安倍首相が、嫌々繰り返しているように政府の公式見解です。では、この政府の公式見解はどうやってつくられたのでしょうか?

そこでこの村山政権について、振り返ってみました。これは、何と社会党と自民党とさきがけの連立政権だったのです。自民党も入っている!官邸のHPを見てみました。村山政権の閣僚にとんでもない人が入っていました。

村山内閣改造内閣-平成7年8月8日改造

http://www.kantei.go.jp/jp/rekidai/kakuryo/81-1.html

河野洋平外務大臣(自民党総裁)・武村正義大蔵大臣(さきがけ代表)

橋本龍太郎(通商産業大臣)森 喜朗(建設大臣)は、その後総理大臣に就任しています。平沼赳夫(運輸大臣) ・園田博之(内閣官房副長官)は、現在橋下・石原氏と一緒に日本維新の会を結成しました。

大島理森(環境庁長官)は、最近まで自民党の副総裁でした。

http://www.morry.jp/profile/index.html

さて、このメンバーによってつくられた村山談話が、つくった人たちによって疎まれ、否定されているのです。これが不道徳の何物でもない証拠ではないでしょうか?

これが戦後60年の年に小泉内閣によって引き継がれていることは周知の事実です。が、この小泉内閣の時の閣僚を見てみました。

内閣総理大臣談話

http://www.kantei.go.jp/jp/koizumispeech/2005/08/15danwa.html

第2次小泉内閣改造内閣-平成16年9月27日改造

http://www.kantei.go.jp/jp/rekidai/kakuryo/88-1.html

麻生 太郎(総務大臣)は、その後総理大臣、現在

中山 成彬(文部科学大臣)は、日本維新の会

中川 昭一(経済産業大臣)は、その後安倍政権の歳に自民党政調会長でした。先日も西川京子議員から褒められるほど、教科書問題などでは活躍していました。

さて、以上の経過と事実をみると、軌道修正でゴマカス安倍氏や橋下氏など、維新の会の不道徳ぶりが浮き彫りになってきます。

村山談話「継承」 安倍首相が軌道修正2013.5.16 01:20 [安倍首相

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130516/plc13051601210004-n1.htm

橋下暴言 首相否定せず 井上議員 侵略美化許されない参院予算委 2013年5月16日(木)

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-05-16/2013051601_02_1.html

「植民地支配と侵略」明白に認めよ首相の「村山談話」発言、二つの重大問題 志位委員長が記者会見 2013年5月17日(金)

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-05-17/2013051701_01_1.html

最後に、村山談話について、問題点を指摘してみたいと思います。

それは、この文章の中の「植民地支配と侵略」についての「主語」と「評価」の主体について、です。以下一覧してみます。

敗戦後、日本は

私たちの誇り

私は心から敬意の念を表わす

平和で豊かな日本となった今日、私たちはややもすれば

私たちは過去のあやまちを

政府は、この考えにもとづき、

私は、ひき続き誠実に

われわれが銘記すべきことは

わが国は遠くない過去の一時期

私は、未来に誤ち無からしめんと

わが国は、深い反省に立ち、

わが国は、唯一の被爆国

私は信じております。

私の誓いの言葉といたします。

村山首相自身の言葉「私」は、5回、「政府」は1回、「日本・わが国」は4回、「私たち・われわれ」は、4回です。

「政府」がつくり、反省すべき・謝罪すべき主体である「日本・わが国・私たち・われわれ」が8回で、思いを述べた総理大臣は5回、主語の14回のうち大半は政治家を含めた「国民」となっているのです。主権在民主義に基づく主権国家としては当然と言えば当然です。

そこで、この侵略戦争の責任と謝罪、反省、二度と起こさないための決意とその施策、これが政府と国民に試されているのですが、それを安倍政権と、支持者、安倍政権と同根の維新の会はその支持者たちは、認めたくないということなのでしょうか?

ま、「支持者」と言っても様々ですから、検討が必要です。これらの支持者でなくても、侵略戦争認識問題については、その考えは一様ではないでしょう。

そこで、日本国と日本国政府、日本国民という視点から、この侵略戦争認識について、日本国憲法の視点から考えてみることにしました。

結論は、憲法自身が侵略戦争と規定していること、しかもその憲法を尊重擁護しなければならない議員が、憲法の理念と真逆のことを主張していること、そのような議員を主権在民主義下の国民我議員として選択していること、このことの意味を考えるということです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする