私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

広瀬川を歩いたが、メジロとホオジロとジョウビタキしかいなかった。小鳥少なし。

2007年1月21日(日)磯浜,釣師浜

2007年01月24日 | 磯浜漁港
■2007/1/21(日)10:00-12:00【天気】晴れ,波高し
【場所】磯浜漁港,釣師浜,新地漁港,水神沼
【種名】カイツブリ,ハジロカイツブリ,ミミカイツブリ,カンムリカイツブリ,ウミウ,ヒメウ,ダイサギ,アオサギ,オオハクチョウ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,ホオジロガモ,ホシハジロ,キンクロハジロ,スズガモ,ビロードキンクロ成鳥♂2♀2若鳥♂1,シノリガモ,ホオジロガモ,トビ,ミユビシギ,ユリカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,カモメ,ウミネコ,キジバト,ハクセキレイ,ヒヨドリ,ツグミ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(14科36種)
【備考】天気が良かったので,鳥の海・磯浜方面にカモメ類を見に出かけた。橋の上を通過する際,釣師浜を見るとカモメの群れがいたので,まず新地漁港に向かった。ミユビシギ,ハジロカイツブリ,スズガモを見て釣師浜の端から端まで歩きながら,カモメ類を観察した。シロカモメはいなかったがワシカモメやオオセグロカモメの何世代かの個体がいた。海を見るといつもは磯浜寄りにいるクロガモの群れが釣師浜の前面海面にいる。漁船が多く出ていて,頻繁に沖を航行しているので,海ガモたちは比較的海岸近くにいたようだ。とは言っても距離はだいぶ遠い。スコープで見るとすぐにビロードキンクロの♀がいるのが見えた。よく見ると,3羽で行動しており,成鳥♀,成鳥♂,それにスコープでないとわからないが♂の若鳥だった。別の手前の方には,やや褐色で色が薄い♀1羽と,♂1羽のペアがいた。もう少し近いと,ビロードキンクロらしく写真が撮れるのだが何分遠かったので仕方がない。ビロキンといえば,納沙布岬の崖下で見た群れを想い出すが,かなりの数の変な顔がわずかな開氷面にひしめいていた。中には寝ている間に氷に足が埋まってしまったのか動けないでいる情けないビロキンもいた。今日の釣師浜前面海面は,コオリガモやコケワタガモがいないだけで,クロガモ・ビロキン・シノリガモ・ホオジロガモと冬の北海道では普通種のカモたちが一カ所で見られ,何となく得をした気がした。流氷の状況を見ながら2月に25年ぶりに納沙布,羅臼に行く予定なので,何となくそんなイメージで海を見ていた。海がせり上がって見えないのは北海道とは違うところだ。昼はパピハウス2号店のモッツアラレピザを食べたが,いつものようにおいしかった。帰りに水神沼に寄り,何か別なものはいないかと探したが,いつも通りの種類だった。この後鳥の海に向かった。
【写真】上の写真はビロードキンクロ成鳥♂の飛翔
  
■3羽いたうちの1羽。羽ばたきの様子。初列風切・次列風切,そして特に3列風切の様子がよくわかる。右端の写真は何か餌になるものをくわえているが,これ何?
  
■3羽のミユビシギ。それぞれ羽色,模様,嘴が違う。真ん中の個体は嘴がやや変形している。
  
■3番目のミユビシギ/嘴変形ミユビシギ/防波堤の上に1羽いたところへもう1羽がやってきたのに対し,威嚇し追い回していた。
  
■姿勢を低くし背中の羽根を逆立て,追い回す。なかなかおもしろいシーンだった。
  
■ワシカモメ第1回冬羽。身体全体がほぼ一様な色系統をしている。/雨覆,三列風切,尾羽がまだ褐色がかる。嘴も黒い部分が多く,嘴の黄色い部分も成鳥に比べると薄い。
  
■ワシカモメ成鳥冬羽。嘴に黒い斑があるが,赤い斑が大きく明瞭。/初列風切(推進力),次列風切(揚力),三列風切(翼と本体とのつなぎ)の様子がよくわかる。初列風切の羽軸は中心からそれているため,打ち下ろせば前に進む。
  
■オオセグロカモメ第4回冬羽/オオセグロカモメ第4回冬羽→夏羽/オオセグロカモメ成鳥冬羽
  
■オオセグロカモメ成鳥冬羽→夏羽/それぞれの世代がいるオオセグロカモメ/ユリカモメ成鳥冬羽(小さい!)とオオセグロカモメ
  
■ビロードキンクロ♀成鳥・やや茶ぽい♂若鳥・成鳥♂/♂若鳥・成鳥♀,♂は潜水中/成鳥♀
  
■シノリガモとクロガモ/ハジロカイツブリ冬羽/スズガモ♂♀


Copyright(C)2007 Shigenobu Aizawa All Rights reserved.